HOME
選手情報
バックナンバー


Players Information
選手情報

「気が利く」ボランチ像/千葉直樹

scene2
ボランチの醍醐味

 (仙台に在籍している間、千葉選手のポジションはボランチであり続けている。時には一人で、時には二人で、そして今年は三人の真ん中として。)


千葉 今年の仕事は、センターバックもしくはリベロの要素が大きいですね。ポジション名についてはあまり気にしてはいないのですが、「あえて言うなら何と呼びますか?」と、実際に監督に聞いたことがあります。そうしたら監督は「あくまでもボランチだ」と。そのポジションの仕事は主に守りだけのセンターバックではなくて、攻撃の起点となるパスを出すなどの役目もあるので、僕自身もボランチだとは思っていますけど。


 今の状況だと、守りの時は僕はほとんどセンターバックになってしまうので、センターバックとの連携を意識してやっています。ちょっと不慣れなポジションですし、センターバックというポジションに関して、相手のFWをマークするという動きは今までの僕のサッカー人生ではなかったので、難しさはあります。でも、基本的に攻めの時は、相手のFWを見ながらですけど、ボランチ三人の中の一人として自由に動けるので面白いですね。


 逆に両サイドバックが上がって攻めるときは、最終ラインがほとんど3バックの状態になるので、僕は上がれないんです。試合の流れの中で出て行きたいという場面はたくさんあるんですけどね。その場合の僕の役目は両サイドバックのカバーというより、センターバックの二人と僕の三人で完全に守備の意識ですね。


 昨年までだと、パスを出したらそのまま流れて前に出ていったり、サポートに回ったりするのが習慣になっていました。ところが今年は、パスを出しっぱなしというわけじゃないですけど、パスを出したら終わり。その後に自分のマークを探しに行くという動きが多いので、最初は本当に戸惑いました。公亮(木谷)にも怒鳴られたりしましたしね。でも今は少しずつ動きが良くなってきているとは思います。


 ここ数試合でいうと、相手のトップ下にいる外国人選手や優れた選手を抑えて仕事をさせないというのが僕の役割です。昨年までのようにマークする相手選手が中盤の選手ではなくて、FWというのはやっぱり戸惑います。基本的に最終ラインは後でカバーできるように一人余らせるようにしてはいるんですけど、マークしている相手FWに身体を振られてシュートを打たれる場面が、ちょっとあります。FWのプレーはやっぱり中盤の選手とは違いますね。


 今は、このポジションに慣れることと、相手に仕事をさせないというのが一番の役割なので、まずはそれをしっかりやることが当面の目標ですね。最初よりは今の方がだいぶ良くなってきているし、余裕も出てきています。こうして少しずつ慣れていくことでもっと余裕が出て、全体のバランスや他の人に気を使えるようになりたいですね。とにかく今は早くこのポジションに慣れて、声を出しながら連携を良くしていきたいと思います。


 (千葉選手の考える、ボランチというポジションの醍醐味とは。)


千葉 真ん中にいられるということですね。行こうと思えば、右へも左へも行けますから。でも、どこのポジションでもそうなんですけど、基本的にプレッシャーが緩いポジションはないです。真ん中というのは360度敵で、簡単なようで難しい。当然守備をしなければいけないし、ここ一番の大事な場面で攻撃の起点にならなきゃいけないということもありますし、仕事がいっぱいあると自分では思っています。たまにサイドをやってみると、視野の関係でいうと楽なんですよ、真ん中でやるよりも。でも真ん中は…、難しいから楽しめる!という感じです。


 完璧なボランチ像なんてありえないと思います。どんなに上手いといわれる人でも完璧というのはないと思います。それでも、自分はボランチというポジションが合っていると思っています。
 僕の場合は、そんなに技術も高くないし、攻撃に出て行けるというような特徴がずば抜けてある訳じゃないので、例えば、人より一歩先に動き出すとか、頭を使うように気をつけています。自分の理想はいろいろありますが、特に頭の部分を活かしたプレーをしたいですね。危ないところを速やかに見つけるというように、試合前では特にそういうことを考えています。


 (ピッチの真ん中に位置するボランチというポジションが、チームのバランスを取る上で果たす役割は大きい。千葉選手の持つバランス感覚は、どうやって磨かれてきたものだろうか。)


千葉 これはもう、何と表現したらいいか分からないんですけど、毎日一緒に練習をやっているから仲間の癖などが分かるようになります。プレーの状況はいろいろ変化する中でカバーに行くタイミングなど、常に仲間とのバランスを考えています。これは感覚なんでしょうね。自分が持っている感覚だとしか言えません。それは教わって覚えるものではないと思います。
 その感覚が身に付いた原因は経験ではないと、僕は思いますね。それが何なのか…、うーん、生まれ持った天性とまではいきませんが、とにかく僕は昔から人とは違って持っていた感覚があったんです。どういうふうにそれが上達していくの分かりませんけどね。


 僕としては、同じグラウンドにいるチームの人に、表現として「気が利くね」と言われるようなときが、嬉しいですね。一緒にやっている仲間にそう言ってもらえることは、グラウンド上ではすごく信頼してもらえている証のようなものですから。そういうものを求めているのかもしれませんね、僕は。


 (自身を磨いてきた経緯はわからないとはいうが、それがどういうものであったにせよ、ボランチ・千葉直樹選手の強みは、そういった“気の利いたバランス感覚”といえるだろう。)

 

scene3
サポーターへのメッセージ

 最後に、サポーターへのメッセージを。


千葉 チームとしての今年の目標は、やっぱりJ1昇格。そしてチーム初の優勝、J2優勝ですね。個人的な目標としては、年間を通して試合に出てキッチリ仕事をすることです。
 仙台は熱いなと思います。今年また更にそれを実感しました。今年も応援よろしくお願いします。



千葉直樹選手

 

HOME