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小針清允選手/スマートなキーパーへ

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仙台で経験した2つのリーグ

小針 2002年第7節、ホームでのFC東京戦が仙台でのデビュー戦でした。開幕してから常に観客は満員で、あのときチームも連勝して調子がいい中にありました。そんな中、僕はスタジアムも熱くなっているな、と思って見ていました。早く自分もこのピッチに立ってサポーターと一緒に喜びを分かち合いたいと思ってうずうずしていたら、ちょっとしたタイミングで僕にもチャンスが回ってきて、ピッチに立った時には嬉しさも楽しさも強く感じました。ゲームに対してどうのこうのというより、雰囲気の中に自分がいられるということがすごく楽しかったです。お祭りのような中にいられる楽しさ、といいますか。
 2003年最終節、降格の瞬間にも僕はピッチにいました。絶対に残留すると信じてやっていたので、笛が鳴るまでそれは変わらず思い続けてやっていました。それだけに、試合が終わった瞬間というのは何も考えられませんでした。悔しいのとも悲しいのとも違う、何かこう、ふと抜けたような感じで何時間も過ぎた感じでした。
 2つのリーグでプレーしてみて、J1J2の違いを考えると、やはりレベルの違いというのがまずあります。見ている方にも分かるように、J2の戦い方というのがあって、そうせざるを得ないところもありますけど、見ていて楽しいと感じるのはJ1の方だと思います。それはやっていても思います。だからこそまた上がってJ1でやりたいですね。

 

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3人のコーチとの出会い

小針 仙台に来てからは3人のゴールキーパーコーチに教わりました。監督のやり方が人によって違うように、コーチにもそれぞれ個性がありました。
 最初に教わったレナシコーチは、陽気で、チーム全体に対してもムードメーカー的な役割でしたよね。練習方法も、キーパーに対しても「ほどよくきつい」という感じです。僕たちの意見も良く聞いてくれて、僕が練習で要望を出すと、取り入れてくれることもありました。全体練習後の居残りにもよく付き合ってくれました。自分のペースでやらせてくれた方です。
 次の藤川コーチにはヴェルディや神戸でもお世話になっていましたが、熱い方ですよね。練習でもキーパーには熱さが求められました。プレーの中での厳しさ、キーパーが見せるべき気迫を全面に押し出すことが練習でも求められていました。練習内容はきついのですが、これがゲームの中で生かされるようにすごく考えられていました。
 今のヴィトールコーチもムード作りがうまいです。今のキーパー3人に対しても分け隔て無く接してくれて、一人一人のコンディションをしっかり把握して、それに対して練習メニューを決めたり、練習でも出てきた課題に応じてメニューを変えたりと、メニューの豊富さや人としての幅の大きさを感じます。目新しい練習も多いし、沢山のGKを見てこられた方だから、対応能力というか臨機応変さもあります。人としてもサッカーを抜いたところで信頼できる方ですよね。まだ彼とは一年もやっていませんが、そう思います。
 そういうコーチ達のもとでトレーニングしてきた中、自分としては、「スマートにプレーできるGK」という理想があります。点が入らないようにするためには、どんなに泥臭くても止めればそれはキーパーの仕事をしたことになりますが、その中でも見に来ているお客さんに、「スマートだ」と感じられるようなセービングを、キーパーとしてやってみたいと思っています。

 

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サポーターへのメッセージ

小針 チームとしてまだ確率が0%になったわけじゃないので、諦めることはせず最後まで戦い抜きたいです。仮にもし0%になったとしても見てくれるお客さんがいるわけだし、自分達はプロだから、どんな試合でも勝ちにこだわってしっかり戦うことが大事だと思います。個人としては残り少ない試合数でもチームにしっかり貢献できるように自分の力を発揮できればと思っています。
 僕たち選手も最後まで勝ちにこだわり、皆さんに勝利をプレゼントできるように頑張りますので、変わらず熱い応援をよろしくお願いします。


01 GK 小針清允選手

 

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