第34節 ヴィッセル神戸

2011Jリーグディビジョン1 第34節 公式記録
2011年12月3日(土)15:33 キックオフ ユアテックスタジアム仙台

入場者数 18,575人 天候 雨、弱風 気温 11.6℃
湿度 78% ピッチ 良芝、水たまり 時間 90分
主審 佐藤 隆治 副審 竹内 元人 / 小椋 剛
第4の審判 佐藤 秀明 記録員 平井 恵美子

ベガルタ仙台 ベガルタ仙台 2 1前半0
1後半0
0 ヴィッセル神戸 ヴィッセル神戸

ポジション 番号 選手   選手 番号 ポジション
GK 16 林 卓人 先 発 徳重 健太 30 GK
DF 25 菅井 直樹 近藤 岳登 2 DF
DF 5 曺 秉局 北本 久仁衛 4 DF
DF 2 鎌田 次郎 宮本 恒靖 14 DF
DF 23 田村 直也 相馬 崇人 3 DF
MF 8 松下 年宏 三原 雅俊 24 MF
MF 17 富田 晋伍 田中 英雄 18 MF
MF 11 関口 訓充 ボッティ 10 MF
MF 10 梁 勇基 大久保 嘉人 13 MF
FW 15 太田 吉彰 吉田 孝行 17 FW
FW 24 赤嶺 真吾 ポポ 11 FW
     
GK 1 桜井 繁 控 え 紀氏 隆秀 1 GK
DF 3 渡辺 広大 茂木 弘人 21 DF
DF 4 細川 淳矢 松岡 亮輔 8 MF
MF 14 高橋 義希 大屋 翼 15 MF
FW 18 ディエゴ 森岡 亮太 20 MF
FW 19 武藤 雄樹 都倉 賢 27 FW
FW 9 中原 貴之 小川 慶治朗 31 FW
     
手倉森 誠 監 督 和田 昌裕

試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
24 赤嶺 真吾 
[右 8 ↑ 中央 15 ↑ 24 ヘディングS]
 
19分[得点]  
5 曺 秉局 → 3 渡辺 広大  46分[交代]  17 吉田 孝行 → 27 都倉 賢
  60分[交代]  10 ボッティ → 31 小川 慶治朗
24 赤嶺 真吾 
[右 CK 10 ↑ 中央 8 → 24 左足S]
 
80分[得点]  
15 太田 吉彰 → 19 武藤 雄樹  83分[交代]  2 近藤 岳登 → 20 森岡 亮太
2 鎌田 次郎 [C1]  86分[警告]  
  89分[警告]  3 相馬 崇人 [C2]
8 松下 年宏 → 14 高橋 義希  90分[交代]  

[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回
[得点] ~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

90 45   45 90
7 11 18 シュート 13 5 8
10 7 17 GK 14 6 8
4 6 10 CK 6 4 2
9 7 16 直接FK 7 2 5
1 4 5 間接FK 5 1 4
1 4 5 オフサイド 5 1 4
0 0 0 PK 0 0 0

手倉森誠監督記者会見

<総括>

 まず試合の前に「希望の光として戦い抜いた最終節に、有終の美を飾ろう。そしてそれに対して我々を支えてくれたサポーターに感謝しながら全力を尽くそう」という話をしました。
 いろいろ神戸のストロングポイントやウィークポイントをスカウティングした中での戦い方というのはミーティングの中で整理したのですが、急遽ピッチのコンディションを見て、「もうキックアンドラッシュだ、陣取り合戦だ」という話をしました。そうなったときに、前に行こうとする気持ち、勝とうとする気持ちで上回る方が勝てるんだと思いました。肉弾戦にもなるし、そういった心と体を準備して挑もうとしました。
 特に前半、あれだけピッチ状態が悪い中で先制点が取れたのは非常に大きかったと思います。さらに、ちょっとコンディションが良くなってきた中で追加点を取れたのもまた大きかった。本当に、最終戦を迎える前に引き分けが続いて、前節は負けて帰ってきたところで、ゴールが生まれて勝てたというところでいい締め方ができたと思っています。
 最後に、みんなと感動を分かち合えた最終節に、良い試合ができてホッとしています。

■雨の影響のうち、相手のブロックやスライドが遅くなることも含めて指示を出していたのでしょうか。

 そうですね。まずは大きい展開になるときに、味方の人へのパスではなくて、スペースへパスを出そうとしました。そちらの方が相手DFの処理が難しくなるだろうということで、こちらの方が徹底してできましたね。
 ディフェンスに関しては、逆にバウンドさせたらまずいという話を伝えたときに、ぬかるんだピッチ状況の中で、うちのディフェンスラインの方が安定したボール処理ができたのかなと思っています。

■一時期はサッカーができなくなるくらい被害を受けたこのスタジアムでこうしてホーム最終戦までできて、ホームでは8勝7分2敗という成績を出せたことへの感想をお願いします。

 やはり、色々な思いが集まるスタジアムだなとつくづく感じます。本当に、選手だけではなく、フロント、スポンサー、サポーターが「勝ってほしい」という思いで勝たせてもらっているな、ということを実感しています。ここは本当に、対戦相手にしてみれば恐ろしい場所だなと思います。

■今日2ゴールをした赤嶺選手の評価をお願いします。

 最後の最後に自分の記録を更新する得点が生まれました。そういうところで彼も嬉しいでしょうし、自分も終盤に点を取れない彼がこうやって報われてホッとしています。本当に、「なんとしてでも取るんだ」という気持ちが、ゴール前だけではなくて、本当にマイボールにするために体を張ったり、ヘディングで競り勝ったり、というところの気持ちがそうしてゴールというかたちで報われたと思います。

■「復興のため、まだまだ希望の光になりたい」という話がありましたが、まだ去就を明言されていない中で、来季に対する強い意思表示と受け止めて良いのでしょうか?

 あらためて、続投への強い意志を固めてこの最終戦にのぞませてもらいました。勝って終われたことで、また来季に対する自信も湧いてきています。最後のスピーチで、そういったところで皆さんに気づいてもらえればいいな、というところで、話をさせていただきました。

■4位という成績について、どの面で去年から成長しての結果だと考えていますか。

 まずは去年の課題であった、一人ひとりが守備範囲を広げるという部分がしっかりクリアできたと思います。もちろん、中央のラインが、曺秉局と角田によって強くなってきたし、またその辺が代わっても、リカバリーする選手達も確実にそういった守備範囲を広げて活躍してくれた、ということが大きいですね。プラス、チームとして握れるようになったことと、しぶとい戦い方をしたことによって、逆に対戦相手が構えてくれるようになったことも、またアドバンテージだったと思います。堅守速攻だけではなくて、相手の心理を読みながら、ゲームコントロールをするというところを今シーズンの戦いの中から、特に負けた試合でみんなが学んでくれて「もう悔しい思いはしたくない」という向上心が、今のサッカーにつながっているんだろうなと思います。

■コントロールする上で大きかった、一人ひとりの守備範囲はどういうことで広くなっていったのでしょうか。

 まずはディフェンスの強い選手を間違いなく補強できたというところですね。レベルの高い選手達とまたトレーニングすることによって、周りもまた成長できたということですし、その強い個が、チームとして連動して動けるようになったというところです。
 やられない守備、やられたくない守備から、時には相手にやらせる時間も作れたというところで、こちらがリアクションだけにならずに、アクションを持った守備を、間違いなくこのチームはやれるようになってきたというところですね。
 もうひとつは、ただ守備でオーガナイズを組むだけではなくて、やはり対戦する相手の心理を読みながらゲームをすることが、選手一人ひとりに身についているな、というところを感じます。たとえば残留争いをしているチームに対して、優勝争いをしているチームに対して、それぞれのホームやアウェイというところで、もちろんそのゲームのシチュエーションで起こりえるところを予測して、今シーズンは本当に戦いきることができたと思います。

■天皇杯も残されていますがホームゲームは今日が最終戦ということについてはいかがですか。

 ぜひ一月一日に国立をホームにしたいと思っています。本当に、そこにつながるまでに大阪での試合が三試合続きますけれど、なんとか東日本でまたピッチに立てるように、しっかり関西で勝ち抜いて、帰ってきたいと思います。

■具体的にその天皇杯では、どのようにチームを持っていきたいですか。また、途中交代した曺秉局選手の状態はいかがですか。

 まず、曺をあそこで交代させたのは、大事を取って、無理してやらせれば多分やれた、というぐらいのところで外したと。そこには天皇杯を見据えてのこともあったし、代わる渡辺広大も曺が復帰するまでは素晴らしい活躍をしたので、そこはもう問題がなかった、と。天皇杯はそういった中で、曺秉局は心配ないと思うし、角田も帰ってくる中で、また準備期間でチーム内での競走を活性化させて、いいメンバーをピッチに送り出せるようなトレーニングをして、それでも全員で本気になって、一月一日を目指して力を注いでいきたいと思っています。
 トーナメントで、負ければ終わりというところの心理もしっかり持って、1-0でしっかり勝ち抜くようなゲームをしていきたいと思います。

■起こりうることを想定して戦ってきたとのことですが、雨で難しい中で2-0で勝てたということで、こういう状況も想定できたということなのでしょうか?

 こういう状況になったときに、アウェイのチームの方が意外と白けるものだと思います。サッカーをやりたかったと思うし、でも、割り切った戦い方もしないといけないという中で、本当に気持ちが前面に出るのはやはりホームの利だと思います。だったらやはりその闘争心に対して火をつけられれば、こっちは今日のゲームは間違いなく有利に進められるな、ということを感じました。終盤に大久保選手も両手を広げるようなシーンがあったり、吉田選手も前節まで好調でしたけれどもイライラしたり、というところが、やはり見て取れましたから、そういう意味では我々のチームの方が、勝つために気を抜かず戦えるようなシチュエーションが、今日の雨のおかげであったんだろうな、と思っています。

■「希望の光になれたかどうかは自分ではわからない」と以前に話をされていましたが、今日は渡辺選手がスピーチの中でサポーターに問いかけ、拍手が起こりました。その点に関してはどうですか。

 まず、渡辺広大に、「何を聞いているんだ」と。ではなくて、本当に、自分達が希望の光になれているかということは、自分達で判断できないよという話はしたことがあります。そのなかで渡辺広大は「聞いてみたいですよ」というようなことを言ったのを今でも覚えています。そのなかで、そうやって聞けて、本当にその反応が良かったことに対してホッとしているということと、逆に、今日の試合が始まる前に、我々に対して感謝の思いを込めて応援したいという、そういった言葉をもらったり、情報をもらったりしているような中で、我々は本当に幸せな状態で、今日挑めるんだな、と。そして今日、あらためて渡辺広大がああやってクエスチョンしたときに、いい反応になったときに、本当に手を抜かずにやってきて良かったということを、選手達が報われた拍手だったと思います。

(質疑応答終了後)44歳で、4位です。(拍手)