HOME
前のページに戻る

Jリーグ百年構想
News Release
ニュースリリース

キャンプ地宮崎県延岡市における一部選手の不祥事について記者会見を行いました

 2/13(水)14:00より株式会社東北ハンドレッドにて、キャンプ地宮崎県延岡市における一部選手の不祥事について記者会見を行いました。

【出席者】
株式会社東北ハンドレッド 代表取締役社長 名川良隆


1.株式会社東北ハンドレッド 代表取締役社長 名川良隆より経緯説明

名川社長
 このたびは延岡でベガルタ仙台の選手の一部が不祥事を惹起したということで、私も含めて心から反省し、二度とこういうことが起こらないように、今後は厳しく対応してまいりたいと思っております。
 それでは、今回の出来事の経緯等について、かいつまんでお話させていただきたいと思います。
 2月6日の夕方に、選手だけで地鶏を食べに行きたいという話がありまして、厳しいキャンプが初日からずっと続いていたということもありましたので、選手達だけで食事をしながら結団式をしたい、という気持ちも強かったと聞いております。酒も入っていたようでありまして、その時に金子選手が具合が悪くなって吐いたということです。外に行って吐いたのを介抱にいった三人というのが、富田・細川・一柳の三選手という報告です。
 そこまでは何もなかったのですが、一般駐車場に停めてありました車の屋根に、金子選手を押し上げるようなかたちになり、その屋根の部分にへこみをつけてしまった、ということです。
 このことは、すぐに選手からマネージャーに連絡が入りまして、監督が即座に相手のところに行き、謝罪をしました。 相手の方も、「修理してくれれば」と話してくださったので、ことは収まったと認識した、ということでした。
 このことを受けまして、当初1月30日から2月6日まで外出禁止ということでしたが、7日以降も外出禁止にしたという、監督なりの処分もありました。ただ、こういうことは本来許されるべきことではなく、理由はどうあれ私どもとしては厳しく対処せざるをえないと考えております。
 今後、私としてもなるべく早い時期に延岡の方に出向いて、それぞれご迷惑をおかけした方々に、お詫びをしてまいりたいと思っております。選手達にとってもキャンプ地として毎年お世話になっている延岡市の、アスリートタウン延岡、サッカー協会、延岡市、そして関連する経済界の方々、あるいは激励会をしていただいた数百名に及ぶ現地のベガルタ仙台ファンの皆様に大変なご迷惑をおかけしたことについて、フロントも含めましてまずお詫びを申し上げたいと存じます。
 また、それと同時に、ベガルタ仙台を支援していただいている、地元の関係者の皆様方、あるいはサポーターの皆様方、市民の皆様方にも大変申し訳なく、心からお詫びを申し上げたいと存じます。こうした非常識な行為というのは、いかなる理由があっても許されるものではないので、クラブとしては一定のけじめをつけたいと考えています。
 けじめのつけ方にも色々ありますが、まず、フロントを含めた管理・監督責任も含めて、関係選手に対してペナルティを課すということをしたいと思っております。これも、なるべく早く実施をしたいと思っております。
 それと、このような行為に関わった選手につきましては、あらためて文書による誓約書を提出させたいと思っております。  また、毎年やっていることですが、警察関係者や識者によるマナーや犯罪防止のための研修会も、今後は予防策についても強化したいと思っているところです。
 あとは、車がへこんだということについての示談の内容に関してですが、約30万円程度ということで、これは関わった四人の選手達に当然負担をさせることになるわけですし、それと、慰謝料も含めて、きちんと対応させるようにいたしたいと思っております。
 最初に申し上げるのは、事の顛末ということでございますので、この程度にとどめまして、あとはご質問にお答えしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたしたいと思います。


2.質疑応答

■事件が起きたのは6日の夜ということでしたが、発表までに時間があったことは、「示談で済ませるように現場に任せる」という考えだったのでしょうか。それとも今回は監督の判断によるものだったのでしょうか。

 監督からも実は電話ですが事情を聴取していまして、呼ばれてすぐ相手方と話をして、その場で実質的に示談の内容が決まったということだそうです。特に隠蔽をするという気持ちはなかったようですが、私から言わせれば、この出来事が起こったのは6日でして、私が間接的に報告を受けたのは実は昨日です。こういう事件があった場合に、やはり速やかに報告しなかったという、チームの監督責任というものは、私も問わなければなりませんので、これも今回のペナルティの中に含めて考えていきたいと思っております。あえて隠匿するという意志が強かったということではない、と本人も言っております。ただ、手続き的には大きな瑕疵があったと私は考えております。

■こういった事態があった際に、フロントに速やかに報告する体制が整っていなかったということでしょうか。

 比較的短時間に示談の交渉が終わったということがありましたので、あえて報告しなかったということだろうと感じたわけです。

■「感じた」というのは、監督からの報告があった際、簡単に済んだのであえてフロントに報告しなくていい、と判断していたということでしょうか。

 10日に強化部長が延岡に行った際に、強化部長からも私のほうには話がありませんでした。そして、昨日広報課長が延岡に行って、その時に話を聞いて、私のほうに連絡をしたと、こういうことでした。

■そうすると、10日の時点で強化部長も事態を知っていたのに、フロントに知らせていなかったということになりますが、情報の伝達がチーム内でなっていなかったということになりますね。

 10日にはじめて向こうに行って聞いたということでした。しかし私のほうには残念ながら報告がありませんでした。伝達ができていなかったというより、私としても非常に不満な対応であったと思っております。今後、そういうところをきちんと、都合の良し悪しだけではなくて、きちんと報告するというところを重視して指導していきたいと思っております。

■結局今回は報道がきっかけで明るみになったということですが、もしも現場のチームからもっと早くクラブに報告があった場合は、クラブから報道よりも先に「こういうことがあった」とアナウンスするような対応も考えられたということでしょうか。

 それは当然、報告があれば、被害者、あるいは関係者の方にお詫びにいくということは、当然私どもとしてもしなければならないことですから、そういう意味で、報告が遅れたということについても、ペナルティの対象として、きちんと当面対応したいです。
 今後のことについては、さらにそういう指導を強化しながら、きちんとした報告が速やかに上がってくるような、そういう体制作りに努力したい、ということです。

■今日の練習には四人の選手も参加しているということですが、たとえば練習参加をさせないというような処分もあると思います。そのような措置は考えていなかったのでしょうか。

 監督がチームを指揮する判断の中で、練習にも参加をさせるということでもありますし、他の選手も、反省しているということもあって、逆になんとかその辺のところを、共同の責任でもあるので、あまり厳しすぎることをしてほしくないという意向が、暗に監督の方にも来ていたという報告があります。
 私は、ペナルティは、練習参加をさせないとか仙台に帰すということとなると、チーム全体の問題として、支障が起きるという可能性があるということも考えまして、正直に申して私は、今回のペナルティは、全て制裁金できちんと処理をしたいと思っております。もちろん、そのほか口頭での指導、あるいは必要な範囲での誓約書の提出等もさせたいと思っております。

■現場の要望を聞いたうえで全て制裁金で、というのは少し甘くはないでしょうか。クラブが不祥事にどう対応するのかということが問われている中で、現場の意見から制裁金だけで済ませるのはいかがなものかと思われますが。

 本当に適切かと言われれば、本来は別なかたちも考えたわけですが、今キャンプに入った中、途中でそこまでやるということについては、私はある程度チームの状況を優先したいと考えています。このことで私が最終的に判断したわけですが、もちろん異論があるというのはある程度わかります。

■別なかたちの処分というのは、具体的にはどのようなものを指すのでしょうか。

 別なかたちというのは、一つは、誓約書をきちんととることです。そして二度目にこういうことが起きたら、かなり厳しい処分になるという話ですね。もう一つは、こういうことが起きないような予防策というのを、今までにも実際にやってきているわけですが、これからも強化せざるをえないとも思っております。

■現場の選手や監督に対して制裁金を課すということでしたが、それはフロントも同様でしょうか。

 これは、キャンプが始まってから、私も5日間向こうに行ってみてきたのですが、チーム自体のまとまりは非常にいいし、入り方としてはいいキャンプだと思っています。選手全体の中でも、彼ら抜きにやるということに対しても、やはり色々不満が出る可能性もあるということから、最終的に私は向こうでキャンプを続けさせて、今後チームとしての戦術等を高めて、そしてリーグ戦にのぞめるようなチームに仕上げてほしいわけです。そのことによって、色々あった不祥事に対するひとつの反省に立った結果を示してほしいと思っています。
 制裁については、私自身も当然クラブのトップとして受けるべきでありますし、あるいは監督や強化部長、選手四人まで及ばざるをえないと考えております。制裁に関しては、契約書の中にもありますが、その最大枠というものをある程度考慮しながら具体的に進めていきたいと思います。ですから、その辺を考慮して、今私が考えているのは、私と監督、強化部長については50万円の制裁金、それから、選手達については、だいたい給料の20%の金額の三ヶ月分程度の制裁というかたちにしたいです。

■昨日広報から社長が話を聞いたのは何時ごろでしょうか。

 昨日はJリーグの実行委員会が行なわれていたので、それが終わる頃です。会議中は電話に出られませんので、終わった時点で広報課長と電話と話をしました。午後4時近くだったと思います。

■その後に監督達から事実関係を確認して、今この会見までの時間ではどのような対応をしていたのでしょうか。

 私は今朝、千葉から帰ってきました。東京で実行委員会があって、その際にチェアマンズカップというJリーグ関係者のゴルフ大会もありました。私はここ2年出ておりませんでしたが、是非出てほしいということだったので、千葉の東金市のほうに行っていました。そこでJリーグのチェアマン以下関係者と色々お話をして、知りえていた範囲でのご報告をしております。そして今朝もゴルフ場のほうに行きましてチェアマンに報告をした上で、お詫びして特急で帰り、お昼ぎりぎりのところでこちらに着いたということです。そして、あらためてその後の補足的な状況を整理しまして、今の時間に会見をさせていただいたと、こういうことです。そういう意味で、ゴルフ大会への参加をキャンセルして戻ってきました。

■Jリーグの方からはどのような話がありましたか。

 Jリーグとしては、クラブとしてどのような対応をするのかを見たい、ということだと思います。はっきり今後のことについて何か指導されたかというと、まだそこまではいっておりません。

■では、またペナルティを課した段階でリーグには報告するということですか。

 今日の会見の内容等も含めて報告する義務があると考えておりますので、私どもの方から報告したいと考えております。

■四人の処分について言えば、減俸や誓約書というのは内部の話であって、サポーターもしくはスポンサー、ファンに、目に見えるかたちでのお詫びということではわかりづらいものと思われますが。そういうかたちでのお詫びの予定はあるのでしょうか。

 帰ってきて最初に指示したのはそれでありまして、これについては、関わった四人と監督から、それぞれ今回のことに関するお詫びのコメントを自ら書かせまして、これをホームページや携帯サイトの中で公開したいと思います。そして、そういうかたちで全体にお詫びをさせたいと思っております。

■練習に参加させないということは、今のところは考えていないわけですね。

 今のところは避けたいと考えております。

■その処分に関して先ほどから「甘い」という声もありますが、プロスポーツ選手の社会的な品行方正さというようなものは、一般の人に求められるものよりはるかに高いものと思われますが、その辺りについて、プロスポーツ選手の社会的責任については社長はどのようにお考えでしょうか。

 やはり、子供さんたちにとって我々は、スクールやスポーツ教室をやっているわけですから、憧れの存在にしている子供さんたちが大勢おられるわけです。そういう立場から言うと、非常に一般の場合よりも責任は重いと思っております。
しかし、今、チーム全体等々に与える影響を考えますと、これは制裁金と誓約書である程度整理したうえでペナルティを課したいということであります。

■そうしますと、お考えとしては、チーム全体の責任を問うというよりも、あくまでも個人レベルでの責任にとどまる問題なのでしょうか。

 そこは、またがった問題であると思います。全然関与していない選手が圧倒的に多いわけでありまして、本来四人だけ処分するという考え方もありますけれど、管理・監督責任も含めて、今回は処分対象にしたいということであります。
そのことによって、私は、逆に再発防止にもつながるものと理解しています。

■監督やフロントの責任を問うのも当然ですが、チーム全体への影響も考えて、選手の練習参加等はそのまま認めるということですね。あくまでも個人単位での責任を問うところで終えるということでしょうか。

 それは監督も何回か、チーム全体に対して、あるいは四人に対して厳しく指導を重ねたということを聞いております。やはりチームプレーが基本となるスポーツでありますので、せっかくのキャンプの中で一定のけりをつけて、あとはキャンプの成果で、支援する方々に応えてほしいという気持ちも、私には強くございます。

■そういうチームプレーが基本となるスポーツだからこそ、個人がチームに及ぼす責任というものを各選手にもっと強く感じてほしいという気持ちを社会一般は持つと思うのですが。

 その辺の努力は、監督もずいぶんしていると聞いておりますし、私としても今回の制裁というのはこの程度にとどめたい、ということです。いろいろ熟慮した結果の判断ということで受け止めていただきたいと思います。

■リーグ戦への影響があるために、制裁金だけで済ませる、と理解してよろしいのでしょうか。

 いえ、そういうことではなく、全体的なことを考えながらのことです。お金で済ませてしまおうという、そういうことではないです。

■練習に参加させないというほかにも、社会奉仕などの方法もある中で、あえて制裁金で済ませるのは、リーグ戦に影響が出るからということでしょうか。

 私は、一番彼らに反省させ、きちんと責任を負うという意味で、制裁金という問題も契約上明確にしておりますし、それと、再度こういうことを起こさないような誓約をきちんとさせるということにしました。

■誓約書での、再発した場合へのペナルティには、解雇などさらに重いものも含まれるのでしょうか。

 私としては、全体の影響を考えて今回はこの程度の制裁ということで判断させていただきました。キャンプ自体が壊れる事態もあるわけです。そういうことも含めて考えたわけです。今回誓約書を出させて、再度こういうことがあった場合は、今度はさらにペナルティを加重しなければならないと思います。どういうことが起きるのかは分からないので今の段階では具体的にどうこう言えるものではありませんが、最高の場合は契約解除までありうるわけです。

■現在、チームとして外出禁止が続いていますが、これはいつまでになるのでしょうか。

 これは、全選手が14日まで外出禁止、関与した四選手については、別途チームとして検討しています。伸びる可能性もあります。15日のオフについても、外出を禁止することは可能です。いつまでかはまだ決まっていません。

■仙台は2002年にも飲酒運転による不祥事がありましたが、ことの軽重はあっても飲酒によるトラブルということで、それを知るサポーターからは「過去の教訓が生かされていない」という意見も出ると思います。その点に関する見解と、再発防止策についてお願いします。

 もちろん以前の事例とは軽重の問題はありますが、私としては今回は解雇というところまではやるべきではないという判断をしたわけです。ご理解をいただきたいと思います。
 それと、折に触れて警察関係の方に、暴力事件に巻き込まれないための研修を受けたり、あるいはメディアのOBの方にマナーを中心とした研修をお願いしたり、そういうことはかつてよりは取り組んできたと思っていますが、まだやはり不足していると思っています。今後も、これを強化していきたいと思っております。
 どうも、色々ご迷惑をおかけしました。ありがとうございました。よろしくお願いします。




 

HOME