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第6節 柏レイソル

2012Jリーグディビジョン1 第6節 公式記録
2012年4月14日(土)13:03 キックオフ 日立柏サッカー場
入場者数 12,318人 天候 雨、弱風 気温 10.2℃
湿度 93% ピッチ 全面良芝、水含み 時間 90分
主審 扇谷 健司 副審 八木 あかね / 渡辺 智哉
第4の審判 山口 博司 記録員 大宮 純一
柏レイソル 2 0前半1
2後半2
3 ベガルタ仙台
ポジション 番号 選手   選手 番号 ポジション
GK 21 菅野 孝憲 先 発 林 卓人 16 GK
DF 4 酒井 宏樹 菅井 直樹 25 DF
DF 6 那須 大亮 鎌田 次郎 2 DF
DF 5 増嶋 竜也 上本 大海 29 DF
DF 27 藤田 優人 朴 柱成 27 DF
MF 10 レアンドロ ドミンゲス 松下 年宏 8 MF
MF 28 栗澤 僚一 富田 晋伍 17 MF
MF 20 茨田 陽生 太田 吉彰 15 MF
MF 15 ジョルジ ワグネル 関口 訓充 11 MF
FW 19 工藤 壮人 ウイルソン 18 FW
FW 18 田中 順也 赤嶺 真吾 24 FW
     
GK 16 稲田 康志 控 え 桜井 繁 1 GK
DF 2 中島 崇典 渡辺 広大  2 DF
DF 23 渡部 博文 内山 俊彦 20 DF
MF 17 安 英学 田村 直也 23 MF
MF 8 澤 昌克 奥埜 博亮 7 MF
FW 25 リカルド ロボ 武藤 雄樹 19 FW
FW 9 北嶋 秀朗 柳沢 敦 13 FW
     
ネルシーニョ 監 督 手倉森 誠
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
  2分[得点]  25 菅井 直樹
 [右 CK 15 ↑ 中央 25 ヘディングS]
  15分[警告]   18 ウイルソン [C2]
  34分[警告]   29 上本 大海 [C1]
27 藤田 優人 [C1]  36分[警告]  
  37分[警告]   15 太田 吉彰 [C3]
18 田中 順也 → 9 北嶋 秀朗 
6 那須 大亮 → 23 渡部 博文 
46分[交代]  
10 レアンドロ ドミンゲス 
[中央 直接FK 10 右足S
55分[得点]  
  56分[得点]  11 関口 訓充
 [中央 18 ~ → 相手GK こぼれ球 11 右足S]
10 レアンドロ ドミンゲス 
[中央 28 → 左 27 ~ ↑ 中央 10 右足S
66分[得点]  
  78分[得点]  24 赤嶺 真吾
 [右 25 → 中央 15 → 24 右足S]
  79分[交代] 27 朴 柱成 → 20 内山 俊彦 
4 酒井 宏樹 [C1]  80分[警告]  
27 藤田 優人 → 25 リカルド ロボ  81分[交代]  
10 レアンドロ ドミンゲス [C4]  85分[警告]  
10 レアンドロ ドミンゲス [C2]  88分[警告]  
10 レアンドロ ドミンゲス [CS]  88分[退場]  
  90分[交代] 25 菅井 直樹 → 23 田村 直也 
  90+3分[警告]   20 内山 俊彦 [C2]
  90+3分[交代]  15 太田 吉彰 → 19 武藤 雄樹
[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回
[得点] ~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
90 45   45 90
7 3 10 シュート 8 6 2
5 2 7 GK 10 7 3
4 2 6 CK 4 2 2
7 13 20 直接FK 17 9 8
0 0 0 間接FK 5 2 3
0 0 0 オフサイド 5 2 3
0 0 0 PK 0 0 0
手倉森誠監督記者会見

<総括>

 今日の試合前に、チームには「去年の王者に対して、激しく、厳しい試合になるだろう。それを覚悟して挑もう」という話をしました。
 そのなかでの心理で、「最悪でも負けなければいいということ、自分たちのサッカーをできなくても勝てばいいと割り切った戦い方をする必要もある。そのなかには、柏レイソルはおそらく連覇を狙おうとしたときの今日のシチュエーションは、是が非でも勝点3を取りたいというシチュエーションだったろう。そういう意気込みで来ることに対して、勢いに乗せないことがまず大事だ」という話をして行かせました。そのためには切りかえを速くして、いかに90分間コレクティブにやれるかというところを徹底するべきでした。スコアは3-2という点の取り合いのゲームになってしまいましたけれど、そのなかでも先手、先手を奪いながら、どうしても勝点3を取りたいレイソルがバランスを崩したところを、我々がうまく隙を突けたのかなと思います。ひとつ多く点を取れたことで、勝点3が転がってきたと思いますが、この試合で身につくもの、獲得できるものは勝点3プラスたくましさだったな、と。それぞれ両チームがお互いにストレスがかかるゲームで、若干我々の方が落ち着いてプレーしたのかな、と思います。
 王者への勝利を期待して集まってくれた仙台サポーターの皆さんに感謝したい、みんなで勝ち取った勝点3だったと思います。

■二度追いつかれて突き放すことになった関口選手と赤嶺選手の貴重な二点について振り返ってください。

 本当に貴重な一発で、追いつかれた後にすかさず返したということで、だからこそ落ち着いてプレーできたし、あそこでもう少し時間を引きずることがあったら、やはりこの臨場感あるスタジアムでもっともっと柏のパワーが増してきたと思います。そこを黙らせるようなゴールでした。
 また追いつかれた後に、どうしても勝点3を取りたいと思ってバランスを変えたレイソルの隙を我々は突けた状態でした。我々もどうしても勝ちたいという気持ちもありましたが、まずは負けなければいいという割り切りがありましたから、だからこそ決勝点がこっちに転がり込んできたのかなと思っています。本当に大事なところで点を取ってくれたので、アタッカーが点を取るとチームはまた勢いが加速します。

■レアンドロ ドミンゲス選手が結果的に退場しましたが、どのようなところにポイントを置きましたか。

 まずはジョルジ ワグネル選手とレアンドロ ドミンゲス選手が攻撃の核になっているので、そこはしっかり抑えなければいけません。今の質問でレアンドロ ドミンゲス選手を退場に追いこんだというような表現がありましたけれども、退場したのはレアンドロ ドミンゲス選手であって我々は決して追いこんではいないので、肘打ちしたのは彼なので、そういったところでもやはり、スポーツはただ戦術や技術だけで戦うものではないし、そこには必ずメンタルがつくものなので、イライラすれば、その分そういったところの勝負になってきますから、そういった部分で我々の方が駆け引きに勝てたのかなと思います。逆にいえば、ホームで「どうしても」と思うぶん、そうなるところも我々がうまくアウェイのチームとしてやれたかな、というところだと思います。

■去年にゴールがなかった関口選手が2試合連続でゴールしましたが、去年との違いはどういうところですか。

 まずは髪の毛の色が変わりました。筋力を増やして当たり負けしないような体作りを彼は地道にやっていきました。無理してでも、信じて前にからもうとする部分が今は非常に効果的だと思います。2点を取れていることに関しては、その前も結構横パスが入れば点を取れるようなポジションまで今年は入りこんでくれているので、ゴールのにおいはしていましたけれど、2年間取れなかったぶん、取り続ける年にしてもいいのではないでしょうか。

■去年の柏戦はギリギリのところで1点を争うところが今年は質を上げて、チームとしてもここまで6戦負けなしできています。この成長をどうとらえていますか。

 5試合でなるべく多く勝って、このシーズンの主導権を取りに行きたいという話をチームにしていたのですが、去年の柏との対戦との違いは、そういった、今置かれている立場、状況の違いです。去年戦ったときにはお互いに上位にいて、勝点も肉迫していた中での戦いだったので、どうしても手堅くやらざるを得なかった部分もあったと思います。
 今回は、今日負ければ柏は勝点9差となり、3ゲーム差に離されるということを考えれば、そこにメンタルがぶれたときというのは、バランスを崩すな、と感じていたので、我々としてはそういったところもミーティングで話していましたし、そうなった場合には、2点を取られましたけれど、複数のゴールは取れる可能性があるという話はしていました。
 そこの違いに我々が気づけたと思います。

■林選手のミスでゴールが入ってしまったことについて、監督の方から話はしましたか。

 フリーキックで笛が鳴っていないということですが、あのサポーターの前で笛が聞こえない状況になるというのは、あり得るだろうなと思いました。実際に準備している間に笛が鳴って蹴られたということで、笛が鳴るタイミングが早かったというところもありますけれど、もっと準備を早くしなければいけないわけで、あれくらいの隙を作ると柏はじゅうぶん点を取れるタレントがそろっていますから。
 2失点目に関しては、雨風とタッチ(ライン)を割ったか割らないかという部分の処理で、林の股を抜けたところもありますけれど、朴のところも視野が相手とボールを一緒に見られないようなボールに対してミスをしてしまいました。そこに関しては、しっかりと反省して、しっかりと対応することもやっていかないといけません。
 それよりも、ああやって自分たちが与えたミスを、みんなが次のプレーで切らさずに続けたことの方がたくましいと思います。