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第10節 清水エスパルス

2012Jリーグディビジョン1 第10節 公式記録
2012年5月6日(日)13:04 キックオフ ユアテックスタジアム仙台
入場者数 18,525人 天候 曇のち雨、無風 気温 16.9℃
湿度 68% ピッチ 全面良芝、水含み 時間 90分
主審 佐藤 隆治 副審 八木 あかね / 竹田 明弘
第4の審判 木川田 博信 記録員 平井 恵美子
ベガルタ仙台 0 0前半1
0後半0
1 清水エスパルス
ポジション 番号 選手   選手 番号 ポジション
GK 16 林 卓人 先 発 林 彰洋 31 GK
DF 25 菅井 直樹 吉田 豊 28 DF
DF 2 鎌田 次郎 岩下 敬輔 5 DF
DF 29 上本 大海 カルフィン ヨン ア ピン 4 DF
DF 27 朴 柱成 李 記帝 33 DF
MF 17 富田 晋伍 村松 大輔 2 MF
MF 6 角田 誠 アレックス 7 MF
MF 10 梁 勇基 河井 陽介 17 MF
MF 11 関口 訓充 ジミー フランサ 9 FW
FW 15 太田 吉彰 大前 元紀 11 FW
FW 18 ウイルソン 高木 俊幸 13 FW
     
GK 1 桜井 繁 控 え 山本 海人 1 GK
DF 20 内山 俊彦 平岡 康裕 3 DF
MF 23 田村 直也 姜 成浩 30 DF
MF 8 松下 年宏 小林 大悟 10 MF
FW 19 武藤 雄樹 高原 直泰 19 FW
FW 13 柳沢 敦 伊藤 翔 14 FW
FW 9 中原 貴之 白崎 凌兵 23 FW
     
手倉森 誠 監 督 アフシン ゴトビ
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
  40分[得点]  11 大前 元紀
 [左 33 → 13 ~ ↑ 中央 11 ヘディングS]
  51分[交代]  9 ジミー フランサ → 14 伊藤 翔

53分[警告]   11 大前 元紀 [C2]
27 朴 柱成 → 23 田村 直也  53分[交代]  

57分[警告]   4 カルフィン ヨン ア ピン [C1]

62分[警告]   13 高木 俊幸 [C5]
  66分[交代]  17 河井 陽介 → 10 小林 大悟

68分[警告]   4 カルフィン ヨン ア ピン [C1]

68分[退場]   4 カルフィン ヨン ア ピン [CS]
  71分[交代]  13 高木 俊幸 → 3 平岡 康裕

75分[警告]   10 小林 大悟 [C2]
17 富田 晋伍 → 19 武藤 雄樹  77分[交代]  
6 角田 誠 → 9 中原 貴之  86分[交代]  
[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回
[得点] ~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
90 45   45 90
9 4 13 シュート 7 4 3
1 8 9 GK 12 5 7
4 6 10 CK 4 3 1
11 8 19 直接FK 7 4 3
1 2 3 間接FK 7 3 4
1 2 3 オフサイド 6 2 4
0 0 0 PK 0 0 0
手倉森誠監督記者会見

<総括>

 また清水だったな、と。
 ゴールデンウイークで、アウェイ(連戦)で勝点4を取ってきて、いいかたちで迎えたホームを、待ちに待ったサポーターとともにいいかたちで終わらせよう、と挑んだゲームでした。清水は広がりと厚みを持って、局面で一対一の状況を作りたい、そこで数的優位にしながらしかけてくるというポゼッションスタイルで、鹿島に3-0で勝った勢いというところに対して、自分たちはいかにコンパクトにして戦うのかというテーマで挑みました。
 前半は何回か、いつものゲームよりは少なかったのですが、ひっかけてチャンスは作れました。ポゼッション、ボールを握るということに関しては、前半はうまく握れなかったな、と思います。後半にビハインドを負った後に、システムを変えて相手にはめ込むようなシステムにして、攻勢に出られて、でもあれだけのチャンスがあって取れなければ、ビハインドを負ったチームは負ける確率が高くなると。ゴールキーパーの林選手にうまく防がれたな、というところでした。
 「今日はリーグ戦の負けを初めて喫して、味わったこの悔しさを、みんなでしっかり噛みしめよう」という話を今はしてきました。「去年は清水に負けた後に9戦勝ちなしという経験もした我々は、今回に負けた後にそういうことにならないようなシチュエーションをクリアすることを、自分たちは求められているんだろう。そういう負けだ」という話もしました。「ゲームも途中で中断になって、我々の無敗記録も中断だ」という話もしました。
 多くの、勝利を期待して共に闘ってくれたサポーターに勝利を届けられなかったというところは本当に残念でしたけれど、この後の方が大事なので、今日の悔しさをみんなと噛みしめて、より逞しくなったベガルタを、次節からすぐに表現できるように頑張っていきたいと思います。

■梁選手が今季初のスタメン、フル出場でしたが、動きやプレーはいかがでしたか。

 まずはしっかり守備のオーガナイズを意識して、それに順応したプレーをしてくれたと思います。後半はトップ下に位置を変えたり、ボランチに位置を変えたり、というようなところに対しても、柔軟に対応してくれて、攻撃の指揮を執ってくれたと思います。外から、中央から、フリーキックやいろいろな細工をしてくれたと思います。
 彼自身、今季初スタメンでこうやって敗れたというところに、悔しさがあると思うし、梁がこうやってゲームにからんできて、またチームがこれからだなと思いますから、今日は精一杯やってくれたと思います。

■前半は相手にボールを持たせたのでしょうか、持たれたのでしょうか。

 清水が持ったんですね。我々も、「彼らがどういう入り方をするのか、しっかり見極めよう」という話をしました。アウェイでどうしてくるのか、というところです。ただ、自分たちも、彼らのストロング(長所)を知った上で、そうやってコレクティブに、コンパクトにやろうという話から、ちょっと守備意識が強かったのかなというところに対して、清水はしっかりと広がりや厚みがある中で、ボールを持てたというところだと思います。
 ただ、やられたのは本当にあのディフェンディングサードでの対応、彼らのストロングのアーリークロスで、じゅうぶん警戒していたのですが、林が一回出てパンチングした部分と、あの1点やられたところだけだったと。ゲームは90分あるので、そういったところでも慌てずにやっていれば、いずれまたオープンになってきて、自分たちのリズムを取り戻せるというところだったのですけれど。
 でも、最初に点を取られたことが、今日は悔しかったですね。

■後半に攻勢に出ても、1点がなかなか遠かった理由は。

 外から、外から、というところで、若干角度のあるところから放りこんでしまったところがありました。もちろん、それがチャンスになるときもあるし、それがチャンスにならないときもあるので、確実にフリーで広げられているところでつけられれば、もうあと2、3回はチャンスを作れたのかなと。
 ただ、ボックスの中でのシュート、あと飛びこんだり、というところでは、そのかたちは見せられていたと思うし、清水が数的不利の状況での経験が、F東京戦であったなと。ボックスの中では集中を切らさずに守りきったというその力の方があったと。我々のシュートはことごとく林選手に弾かれていたし、今日はそういう日だったんだろうな、と思います。

■特に前半の終わり頃からサイドを相手に征圧され、特に朴選手の交代はそれもあったと思いますが、サイドの攻防についてはいかがでしたか。

 サイドの、特に高木選手と大前選手のところで、早くつけて、そこにフォローアップして数的優位を作りたいというのが清水のサッカーでしたから、そこに裏を取られないこと、持たれても慌てないことが大事だったのですが、右はそのへんの高いところで持たれるぶんには、ゴールは中央なのでそこのマークだけしっかりしていればいい、ということです。
 朴に関してはちょっと大前選手との駆け引きのところでディアゴナルに走られたり、自分が出ていった後に戻りきれなかったりというところで、ちょっと隙を見せてそこを突かれた部分がありました。それが今度、逆サイドからのボールに対して、マークにつけなかったというところです。彼の前半でのプレーから、後半は挽回してくれることを望んで続投させたわけですけれど、それでも大前選手の名前の通りの元紀(元気)さが、残りの時間を考えたときでももっとケアしなければいけないというところで、田村にシフトしました。田村にシフトしてからはしっかりふたができたと思います。

■前半に長い中断がありましたが、それはどのように影響しましたか。

 いい方に考えるようにしていたのですが、実際にボールを持たれながらの状況だったので、あそこで中断して、ゲームの流れ的にはセットプレーがらみで我々の方が決定的なチャンスを作れていたのですが、サッカーというものは、攻勢に出たときこそ失点しやすいことが確かだし、今日はまた鳥栖戦に引き続きそれを味わったと思います。難しかったことは難しかったですね。一回ウォーミングアップをして、また中断後にアップをし直して入るという部分で。まあ、でも、最初にチャンスを作ったのは我々だったので、そこを決めていればという部分でした。
 中断になったことで、本当に我々の負けなしも中断になったという、何かの合図なのかと思いました。