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ヤマザキナビスコカップ予選リーグAグループ 第6節 セレッソ大阪

2012Jリーグヤマザキナビスコカップ予選リーグAグループ第6節 公式記録
2012年6月9日(土)16:03 キックオフ ユアテックスタジアム仙台
入場者数 8,638人 天候 雨、弱風 気温 18.4℃
湿度 90% ピッチ 全面良芝、水含み 時間 90分
主審 今村 義朗 副審 竹田 明弘 / 金田 大吉
第4の審判 手塚 洋 記録員 平井 恵美子
ベガルタ仙台 1 0前半0
1後半0
0 セレッソ大阪
ポジション 番号 選手   選手 番号 ポジション
GK 16 林 卓人 先 発 松井 謙弥 1 GK
DF 23 田村 直也 茂庭 照幸 3 DF
DF 6 角田 誠  藤本 康太 4 DF
DF 3 渡辺 広大 舩津 徹也 5 DF
DF 27 朴 柱成 高橋 大輔 20 DF
MF 17 富田 晋伍 山口 螢 6 MF
MF 10 梁 勇基 ブランキーニョ 10 MF
MF 15 太田 吉彰 丸橋 祐介 14 MF
MF 8 松下 年宏 横山 知伸 18 MF
FW 13 柳沢 敦 ケンペス 9 FW
FW 18  ウイルソン 柿谷 曜一朗 13 FW
     
GK 1 桜井 繁 控 え 荻野 賢次郎 30 GK
DF 20 内山 俊彦 山下 達也 23 DF
DF 25 菅井 直樹 金 聖基 24 DF
MF 14 サッコーニ 吉野 峻光 15 MF
MF 7 奥埜 博亮 村田 和哉 26 MF
FW 19  武藤 雄樹  井上 翔太 28 MF
FW 9 中原 貴之 永井 龍 19 FW
     
手倉森 誠 監 督 セルジオ ソアレス
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)

10分[警告]   9 ケンペス [C1]
13 柳沢 敦 → 9 中原 貴之  40分[交代]  
23 田村 直也 [C2]  53分[警告]  
10 梁 勇基 
[左 18 ~ ↑ 中央 相手DF クリア 10 右足S] 
63分[得点]  
  66分[交代]  14 丸橋 祐介 → 15 吉野 峻光
8 松下 年宏 → 19 武藤 雄樹  70分[交代]  
27 朴 柱成 → 25 菅井 直樹  78分[交代]  10 ブランキーニョ → 26 村田 和哉
  84分[交代]  5 舩津 徹也 → 19 永井 龍
[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回
[得点] ~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
90 45   45 90
10 7 17 シュート 16 5 11
6 4 10 GK 13 9 4
6 1 7 CK 4 1 3
4 7 11 直接FK 8 5 3
4 2 6 間接FK 4 4 0
4 1 5 オフサイド 4 4 0
0 0 0 PK 0 0 0
手倉森誠監督記者会見

<総括>

 前節に広島に勝ってこの試合を迎えたときに、「今日からもう決勝トーナメントだ」という話をチームにしました。「これからの試合をずっと勝っていければ、決勝まで行ける」と。「そういう意識で勝利への意志というものを注ごう」という話をしました。 「リーグ戦では今、首位にいる状況で、カップ戦では6位からぜひはい上がる強さを示してみよう」という話をして、ここにきて2位に並んだというところですから、決勝トーナメントへの可能性というところを、選手の力で高めてくれました。
 ゲームとしては、中二日の連戦だったので、先制点がかなりのウェートを占めるので、もっと流動や連動したサッカーで点を取れればというところがあったのですが、選手達が自分たちのコンディションをわきまえながらコントロールして、手堅いゲームを運んでくれたな、というように思っています。
 先制点を取ったときに、中二日での疲労で、C大阪の攻撃があったのですが、疲れからか精度を欠いてくれたし、本当にこういう天候でのゲームの勝敗というものは、運がある方が強いんだということと、ホームが、ユアテックスタジアムがサポーターの力で勝利に導いてくれる場所だとあらためて感じました。

■「流動性や連動性より手堅さになった」とのことですが、今季初めて先発で組んだ最終ラインとボランチでのブロックについて、評価をお願いします。

 C大阪のオーガナイズがスカウティングと違って、ブランキーニョをまずトップ下に置いてきたというところに対して、素早く対応できました。そのぶん中央に自分たちのオーガナイズが寄せられるところがあったのですが、(ボールを)取った後に、逆にいえばダイヤモンド型に近い状況になったC大阪の脇をまず攻撃において「ため」を作れる場所でしっかり使えたと思っています。
 そんななかで、調子のいい柿谷選手とケンペス選手の2トップを(渡辺)広大とカク(角田)のセンターバックでしっかりラインを形成したり、手堅く、足下にはおさめさせてもそのあとは自由にさせなかったりというところは、無難にやれたと思っています。
 終盤にもう少しスピードのあるしかけをされたらどうなったかわからないところはありますけれど、(林)卓人を含めて、勝負に徹したサッカーをやってくれたな、と満足しています。

■今日は梁選手をスタートからボランチに配置して、松下選手を二列目にした組み合わせにしました。結果的に梁選手がゴールを決めましたが、この手ごたえはいかがですか?

 まずは、「前節の流れからそちらの方がいいだろう」という決断をしました。そしてゲームの中で松下と梁がお互いに飛び出し合ったり入れ替わったり、ということを求めていた状況でしたが、逆にサイドでボールがおさまったし、そのまま松下が再三高い位置を取ってくれました。という部分で、そんなに入れ替わる状況はありませんでした。
 あとひとつは、守備であまりオーガナイズを崩さずに、今日は梁とチーム全体がその方法を選んだというところでは、なかなか出入りや入れ替わりは生まれませんでしたけれど、梁のあそこでの守備というところを評価すれば、じゅうぶん攻撃にアクセントもつけてくれるし、昨日するのではないかという気がしています。
 我々の選手達がサイドハーフもセンターハーフもやれるようになれば、それはもうチームとしてアドバンテージになることは間違いないので、あとは交代のバリエーションも増えるし、三列目に入った梁が点に絡むというところは、もっとシュートまで絡む試合を増やしていければ、相手の脅威になるのではないかと思っています。

■決勝トーナメントをかけて負けられない一戦を勝てたということが、一週間後のリーグ戦も含めてどのような重みを持ってきますか。

 まず総合力を高める大会だという位置づけから、今は負けられない大会となれば、総合力を示す大会だというふうに今回は切り替えました。そうなったときに、こういうシチュエーションを、消化試合になることなく、勝たなければいけない試合を勝つこと、そしてそれをやってのけたときに勝ち取れるものは、個人もチームも成長しかないわけですから。そういったシチュエーションのなかで勝ちきるチーム力というものは、これからのリーグ戦にも生きると思うし、去年にジュビロに敗れてカップ戦を敗退したときには、「まだまだ二つの大会を追える体力はない」という話を選手の前でしたこともあったのですが、この前の広島戦の勝ち方を見たときに、二つのタイトルを同時に狙いにいける、それくらいの力があることを確認できたのだから、狙うぞという話をしました。
 これで本当に、6月の残りのゲームというのは、すべて厳しいスケジュール、厳しいカードになりましたけれど、またこれを勝つことで、より高みへの可能性を見いだせるのかな、と思っています。

■試合の前から雨が強い中で、どのようなことに気をつけながら(試合に)入っていったのでしょうか。また、早い段階で柳沢選手を中原選手に代えた意図は。

 まず、雨が降ってボールが走るので「ポジショニングの準備を早くするように心がけよう」と言いました。
 攻撃においては、まず相手の間をはいでいけるようにボールスピードを高めてやること、守備においては逆にそういったしかけに対応できるようにまずゴールサイドからアプローチをかけたかったのですが、そういうようなところを早い準備が必要だという話をしました。
 あとは「何が起こるかわからない勝負どころでのアタッキングサードとディフェンディングサードで、いかに慎重になれるかというところを大胆になれるかというところを見極めろ」という話をしました。
 柳沢の交代に関しては、ちょっと腰から落ちたときに腰に痛みを感じていたので、ぎっくり腰のような状況になったので、大事をとって中原にすぐスイッチしました。

■手堅いサッカーをしたというのは、監督の指示ではなく選手が考えてということでしょうか。

 手堅さと攻撃的な守備、ということは、使い分けるように常にミーティングでも練習でもしています。そういったサッカーをこれまでも繰り返してきたし、今日に限ってはオーガナイズをいかにコンパクトにするか、そこにはセレッソが攻守において切りかえのところでオープンになりがちなところがあるので、我々はそれにつきあってはいけないという話をしていましたし、もっと追い越し合うようなサッカーというものを、そういった隙を突いたときに表現しようと思っていました。ただし、そうしなかったのは、たぶん選手が判断したのでしょう。