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試合日程/結果

第4節 セレッソ大阪

<手倉森誠監督記者会見>

<総括>

 2週間ぶりのJリーグで、アウェイから始まった5連戦の一発目というところで、いいスタートを切りたい、と。そして、今の好調のセレッソに対して、負けてないチームに対して負かせよう、という意気込みで挑んだ試合になりました。
 ゲームの入り方の部分で、今のセレッソが好調な理由には、コレクティブさが理由にあると思いました。前からの守備とブロックを組んだ守備に対して非常にコレクティブにサッカーをやれているし、しかけのところは若い選手たちのクオリティの高さというものがあって好調なのだろうと。
 自分たちとしては、彼らの守備の部分での出方をしっかり察知すること、そして隙を着いていくこと、彼らの仕掛けに対しては厳しさを持ってしっかり対応するという入り方で、ゲームを通じて我々が先制点を取って、追いつかれた、というゲームにはなりましたけれども、お互いのしかけの特徴、工夫というものが見られて、非常に好ゲームになったと思います。勝点3がどっちに転んでもいいようなゲームの中で、勝点1は妥当だと思うし、アウェイに乗りこんだ我々は、勝てなかったですけれども、セレッソを走らせなかったというところに対して、最低限のことはやれたと思っています。
 東北地方もこれから桜が満開になるだろうというところですけれど、今日は満開にさせなくて良かったというところです。
 この後のACLも含めて、今日の戦いの課題をしっかり修正して、もう少しボールを握れた時の失い方が少しもったいない部分があるので、そこを高めていければ、もっと我々もゴールを奪える可能性を信じて、修正してやっていきたいと思います。

■ヘベルチ選手をトップ下に投入してからの、攻撃の意図を教えてください。

 まずは、4-3-3で守った時に、扇原選手が開いてシンプリシオ選手が真ん中でフリーになってきている状況で、押しこまれて同点ゴールを許してしまいました。その部分で、まずはそこの部分で守備のケアを持って、中盤の構成を4-4-1-1のような4-2-3-1にして、オーガナイズしました。彼のところでボールが収まったことで、梁や太田がサイドの高い位置を取れればいいなというところに対しては、富田もそのあとに入れて、握れる選手を作った中で交代をしていくというところでは、彼は本当に、ボールを握ってチャンスを演出してくれたのではないかと思います。
 もう少し、ウイルソンとの関係がもっと表現できればいいと思って期待したのですけれども、お互いに引きつけすぎて引っかけられた部分が、ちょっと勿体なかったと思いますけれども、充分あのポジションで脅威になれる選手だということが今日は確認できたと思います。

■前半はスローな展開でしたが、攻撃ではどのような印象を持っていましたか。

 お互いに大事に行っていた試合でしたね。セレッソはおそらく「負けたくない」ということがあったし、我々はアウェイですから相手の出方を見ようというのがあったし、そういう部分では充分駆け引きのあったゲームだと感じています。
 そのなかで、やはり崩しきること、シュートまで行こうとして行けたことは、それぞれのチームにあったと思いますし、おそらくクルピ監督も私も、そこのクオリティの部分はこれからもっともっと高めないといけないと思っている部分ですから、やり続けるだけですね。
 攻勢、劣勢になった時の、大胆さや慎重さに対して、もう少し共通理解を持って、アクションをとれるようなことをしなければいけないと感じました。

■新たにけが人が出てこの試合を迎えるにあたり、戦術の変更はありましたか。

 おそらく赤嶺がいても、今日のやり方は続けていたと思います。今に積み重ねている部分に対して、ボールを充分、どの試合もポゼッション率が高まっているので。彼が抜けた分をみんなでカバーしようとする姿勢は充分伝わってきたし、誰が出てもやれるようにという意識は我々のチームは高いので、本当にバリエーションを増やせるチャンスだというところに対して、みんなで前向きに取り組んでいきたいと思います。

■駆け引きがあったなか、監督がカードを切るタイミングが早かったと思いますが、それはアウェイでも勝ち切ろうとしていたということでしょうか。

 負かしたかったですよね。やはり、優勝争いするライバルに対して、自分たちの手で土をつけるということは、優勝を目指すチームの条件だと思いますから何としても勝ちたかった。ただし、後半にリードして折り返した時に、ホームの圧力というものが上回ることに対して、守備での強さが少し緩んだ部分なのか、相手が強めた部分なのか、取り切れませんでした。取った後のパスが握り返せなかったところで与えてしまった同点ゴールだったので。アウェイに来て(失点を)0に抑えられれば最高ですけれど、最少失点というのは覚悟しながら戦っていますから、こういったゲームでも2点目を取りにいく姿勢というものがあって、これからの戦いで2点目を取れるチームになっていくだろうと、ポジティブにとらえています。