VEGALTA SENDAI Official Website BACKNUMBER

試合日程/結果

2015 明治安田J1 1st 第15節 サガン鳥栖

<渡邉晋監督記者会見>

<総括>
 お疲れさまでです。約二ヶ月ぶりで、長らくホームで勝ち星を挙げることができず、サポーターもやきもきしていたと思いますし、悔しい思いをしていたと思います。それを本当に、二ヶ月ぶりに勝利を一緒に味わうことができて、非常に嬉しく思っています。
 我々がきちんと力を出せば、しっかりねらいを持ってサッカーをすれば、こういったプレーができるんだということを選手が表現してくれたと思いますし、5点を取れたことは非常に大きいのですが、今日のゲームに関して言えば、ゼロにおさえた守備の健闘が最大の勝因かなと思っています。
 ファーストステージの残りはあと二つですけれども、これで慢心することなく、もう一度気を引き締め、残り二つを、アウェイもありますけれども、勝つつもりで、もう一度一緒に選手と走っていきたいと思っています。

■ウイルソン選手が(負傷で)不在の中で、5得点できた試合をどのようにとらえていますか。
 前半は少し攻撃で苦労するところがありました。長いボールを入れることは、お互いに割り切ってやろうよという話をする中でゲームを進めていて、徐々にですけれども間が空いてきて、我々もボールを保持する時間を持てました。
 ただその先に、アタッキングサードもしくは相手のボックスに入りこむところまでは至らずに、ちょっと手を焼いていた部分は合ったのですけれども、ハーフタイムにそういったところを少し修正して、共通のねらいを持ったところでの5ゴールにつながったのではないかと思っています。
 準備期間も3日と短かったのですが、対鳥栖という狙いは持っていて、全体でトレーニングもできましたし、そういったねらいにも選手たちが非常に意欲的に表現をしてくれたのではないかと思っています。
 しかしながら、冒頭でも申し上げたとおり、いい守備があっての我々の攻撃ですので、そのバランスのいい守備というものを見逃さずに、我々のストロングとして持ち続けていかなければいけないと思っています。

■2戦連発で今日は2ゴールの金園選手と、二見選手の評価をお願いします。
 金園はもともと実績のあるストライカーですし、ゴールマウスをとらえる、ゴールを陥れるというプレーに関しては非凡なものがあると思っていました。前節の神戸戦の時にも話したのですけれども、守備に追われる時間が非常に長い中でも、攻撃で一瞬の隙を突くことができると。その成功体験を前節のアウェイ(神戸戦)で得たことで、今日も守備で走る時間がたくさんありながらも、ボックスの中に入っていく、シュートシーンを作り出すというところで、彼らしさを表現してくれたのではないかと思っています。決して簡単なゴールではなかったと思いますけれども、そのへんは彼の、本当に素晴らしい能力かなと思っています。
 二見に関してですけれども、まずはしっかりした守備から、ディフェンダーですので、そういったポジショニングであったり、バランスであったり、そういったものは試合を重ねるごとに良くなっているかなと。手でも足でも貢献してくれたので、非常に我々に盗っても大きな武器がまた持てたと思っていますし、彼に関しては去年にけがもあって苦しんだ分、また今年にやってやろうという意欲もあると思いますので、これで浮かれることなく、またこれからもいいパフォーマンスを続けてくれたら、と期待しています。

■攻撃の中心になった野沢選手の評価と、どのようなことが勝利につながったのか教えてください。
 野沢はちょっとコンディションを崩していた時期が合って、そこは本人も本当にもどかしい部分があったと思います。それをスタッフが一緒に付き添いながら、アフターでランニングをしたり、プラスアルファでフィジカルのトレーニングをしたり、という地道な作業が、今日のパフォーマンスにつながったのではないかと思います。
 本当に天才肌で、ボールを持てば何かをしてくれるという驚きや閃きというものは我々も期待している部分ではあるのですけれども、その前にボールをもらうためにもっと動こうよというような話をずっとしてきた中で、今日はそういった部分で、ボールを引き出すアクションが非常に豊富だったのかな、と思っています。本来、あれが彼の良さでもありますし、そういった部分を積み重ねながら、決定的な仕事に関わるといった部分で、非常にたくましい90分をやってくれたのではないかと思っています。
 攻撃のねらいといったものは、対鳥栖というところで、クロスの部分では徹底的にトレーニングをしてきたつもりです。そこに野沢自身もからみましたし、それ以外のたくさんの選手もからみましたし、チームとしてのねらいを明確に持って、それをしっかり表現してくれた選手を称えたいと思います。