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試合日程/結果

2015 明治安田J1 1st 第16節 ガンバ大阪

<渡邉晋監督記者会見>

<総括>
 お疲れさまでした。まずは遠い大阪に、たくさんの仙台のサポーターに集まっていただいたことに、心から感謝を申し上げます。そのサポーターと勝点3を喜びたかったというのが、今の率直な感想です。最後に追いついて、その後にビッグチャンスがひとつあって、だからこそ「惜しかったね」というゲームではなくて、90分をとおして我々がしっかりゲームコントロールをして、攻守において狙いを持って、メリハリを持ってやった結果、冷静に考えても我々が勝点3を手にしてもおかしくなかったと思っています。
 昨年の三冠王者のG大阪は、今年もファーストステージで優勝の目がまだまだあるというチームで、ACLも並行して戦いながら素晴らしい成績を残しているG大阪さんに対して、我々がどれくらいやれるのかというチャレンジでもあったのですけれども、選手は本当に臆することなく勇敢に戦ってくれたと思っています。
 だからこそ、それを勝点3につなげて、成功体験として持てればこの先にも大きな第一歩を踏み出すことができたのではないかと思っていますけれども、おそらく「まだまだ精進しろ」ということだと思いますので、まずはファーストステージの残り一つを、ホームで勝点3を取って、セカンドステージにつなげていきたいと思っています。

■終盤に追いついた選手たちの頑張り、特に奥埜選手の評価をお願いします。
 おそらく選手は追いつくだけでなく「ひっくり返してやろう」と思っていたと思いますので、そのエネルギーが、結果的には1ゴールでしたけれども、あの奥埜の得点につながったのではないかというふうに思っています。
 しかしながら、その前にチャンスも作れていましたし、もう少し早い段階でひとつ押しこめれば、勝点3を手にすることができたのではないかという気はしています。
 奥埜は最後のあそこでゴールは決めましたけれども、リスタート等々も含めまして、彼がボックスの中で果たす役割、彼の特長、ストロング(ポイント)といったものは出たシーンだったのかなと思いますが、その前の段階で、一つ、二つ、少しミスが重なっていたので、そのあたりは本人とももう一回話をして、途中から入る選手の役割、パワーの出し方、そういったものも考えて次の試合につなげていければ、もっともっとたくましい選手になっていくのではないかという期待はしています。

■石川直樹選手が負傷で離脱し、鎌田選手が入るなど守備陣が入れ替わりました。相手の2トップを中心とした攻撃に守備陣の距離を広げられないために注意したことは何でしょうか。
 相手がどこであろうが我々はコンパクトさを保つというのは守備の大前提としてあるので、そのあたりは常に選手も意識してやってくれたのではないかなと思っています。
 前半はじゃっかんラインアップが遅くて、本当はあと2、3メートルは上げられればセカンドボールは拾えたし、相手をオフサイドのポジションに置くこともできたし、というようなところがあったのですけれども、それはゲームの中で修正して、ハーフタイムでも修正をして、後半は大きな破綻もなくできたのではないかと思っています。
 最後の局面、個の能力というものはG大阪さんは非常に高いので、そのあたりでシュートに行かれるシーン、もしくはいかれそうなシーンもありましたけれども、そこも粘り強く体を張っていましたし、チャレンジとカバーもはっきりしていましたし、そういった意味では、全体の組織的な守備というものは、強力なG大阪さんの攻撃陣に対しても、我々は披露できたのではないかと思っています。

■金久保選手を投入してから奥埜選手を投入しましたが、奥埜選手のけが明けの状態に不安があってその順番にしたのでしょうか。
 ハーフタイムの時点でいろいろな手を考えていて、2トップをどちらかを代えて前で一つおさまりを作りたいというアイディアと、あとはボランチのところでもっともっとボールをスムーズに動かしたいというアイディアと、サイドで推進力を持ちたいというアイディアと、いくつか私の頭の中ではアイディアを持っていました。
 ゲームを進める中で、まず2トップのところは、やはりロングボールが増えてきたところの競り合いというものは、おそらくこの90分間続けた方がいいだろうという判断があったので、あの2トップはそのまま残しました。
 その後に、奥埜を先に入れるかどうかというところは、決してけがのことでの判断ではありません。金久保は、前節の鳥栖戦でアシストも決めていますし、ひとつ仕事をしているので、やはり優先順位としては、金久保を使うことが先かなというのが私の判断としてありました。
 その後に、奥埜の投入といったところは、もしかしたらもう少し早い段階で入れても良かったのかなという感じもしていましたけれども、後半のアタックに関しては我々が非常にリズムも良く、あまり手を加える必要もないかなと思っていましたので、そのあたりの私の判断もあっての投入というかたちになりました。