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試合日程/結果

2015 明治安田J1 1st 第17節 名古屋グランパス

<渡邉晋監督記者会見>

<総括>
 お疲れさまでした。まずは大雨の中、これだけ多くのサポーターの方に集まっていただいたことに心から感謝を申し上げます。
 選手とも話をしていたのですけれども、「これだけの雨の中に集まってくれるサポーターに、何としても勝点3を届けよう」と。あとは、ファーストステージに非常に苦しい時期、困難な時期もありましたけれども、それを選手が本当に、必死になって乗り越えてくれて、我々は確実に成長しているんだ、進歩しているんだ、進化しているんだと。「そういったものを示す、証明するゲームにしよう」と言ってゲームに入りました。90分をとおして、もちろん反省しなければいけない点はありますけれども、本当にそういった我々の進歩、進化、成長というものを示すことができたゲームだったのかなと思います。
 ただ、これで満足することなく、高みを目指して、セカンドステージに突き進んでいきたいと思います。

■今日の雨についても想定して準備したと見受けられますが、ミスの起こりやすい雨の中で、特に守備面ではどのようなことに、一番気をつけましたか。
 どちらも条件は一緒なので、ミスが起こるのか、あるいはミスを誘発させるのか、というところはあると思います。守備面に関しては本当にベーシックなことで、ボールの正面に入ることとか、セーフティファーストにするとか、そういったところは、あえて私から言うことはなかったのですけれども、選手は本当にそれを忠実に実行してくれたと思います。
 あとは、名古屋さんのスピードといったところは最大の武器ですので、それをいかに、まずはスピードに乗せないか、スピードに乗せたとしてもいかにしてそれを吸収するか、いかにして我々のゴールから遠ざけるか、というところで、選手はいい準備をしてくれたと思います。
 しかしながら、後半の立ち上がりに、勝っているチームがカウンターを受けることほど愚かなことはないので、そのあたりはしっかり反省をして、攻撃の時のバランス、あるいはやり切ってしまうのであれば、そこでしとめるという質、精度の高さというものをこれから高めていければ、もっともっと我々は上に行けるのではないかと思っています。

■梁選手と野沢選手の連係が効果的だったようですが、監督の印象はいかがでしたか。
 前半は名古屋が3バックでのぞんできて、引いたときには5バック気味になると。5バックになれば、今日のポジションでいうとサイドハーフの梁と野沢、彼らがいかにして間で引き出して、いかにして相手の最終ラインの五枚のうちの一枚を食いつかせるかといったところがキーポイントになる、といった話はしていました。
 本当に彼らがそういった能力を発揮しやすいようなスペースが生まれていて、そこに対する連動性もあって、当然彼ら二人だけでなくてそれを引き出した2トップの働きと、後方から押し上げたサイドバック、ボランチといったところのからみも見逃してはいけないのかなと思います。
 野沢自身はゴールを決めましたし、梁も今日はチャンスに多くからんでいましたし、そういったところの連係はもっともっと高まるというところを期待して、彼ら二人には、ベテランといわずにこれからもチームの力になってくれることを信じています。

■奥埜選手は今日、1ゴール1アシストで、5点でチームトップに立ちました。奥埜選手のファーストステージの評価を教えてください。
 ゴールこそファーストステージの半ば過ぎからようやく取り出したと思うのですけれども、それまでのチーム状況、我々の戦術を考えても、守備における彼の貢献度というのは非常に高かったと思っています。
 今日も、相手の3バックにかかるタイミングだとか、ボランチを消す作業だとか、そういったことをしながら、ボックスの中に入りこむというところを示してくれたのは、非常に彼の能力の高さかな、と思っております。
 一つゴールを取れればこれくらい取るだろうというようなものは予想はしていましたし、そういった能力があるのもわかっていましたし、ただしこれに満足することなく、もっともっと個人での突破の仕方とか、まわりとの連係とかを高めていってくれればと思います。

■7位という一桁順位でファーストステージを終えたことと、さらに上位を狙ううえで高めていきたいことを教えてください。
 まず、現在の順位というものはそれほど気にはしていません。年間の勝点でどれくらい取りたいというものがあって、折り返しの時点でどれくらい取りたいというものが逆算からあって、それには我々は到達していないので、もっともっとやれるだろうとは思っています。
 ファーストステージは本当に難しい時期、苦しい時期がありましたけれども、それをしっかりと、選手が力強く乗り越えてくれて、我々の力をまた証明できたのかなとは思っていますが、これに満足することなく、もっともっと高みを目指して、まずは我々のストロングというものをしっかり取り戻すような作業を、二週間しかないのですが、そこでやることで、セカンドステージに爆発力を持ってのぞみたいなと思っています。

■今年から2ステージ制が再開されてファーストステージが終わりました。準備など変わったところもあるかと思いますが、終わってみて、実際に肌で感じた雰囲気はありましたか。
 レギュレーションを見ても、過去の2ステージ制とは違うと思うのです。年間の勝点を一番多く取ったチームが、やはり優遇されるというか、年間勝点のチャンピオンに対しての挑戦権を、ほかのチームが得るというようなレギュレーションになっていると私は理解していますので、そういったものを考えれば、やはり年間勝点でいくら取るのかということを考え方で推移していった方がいいのかなと思っています。
 実際に選手にもそういった話はしていますし、そういった目標はぶらさずにいきたいと考えています。
 しかしながら、一つの区切りとして、今回でいえば浦和さんがチャンピオンになったり、今回のこの17試合で一つの締めがあったりと考えれば、一つ総括した後にもう一度力強く踏み出そうよということは、選手には話しやすいですし、そういったモチベーションは与えやすいので、この残りの17試合をもう一度フレッシュな気持ちでのぞみたいとは考えています。