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試合日程/結果

2015 Jリーグヤマザキナビスコカップ 第1節 横浜F・マリノス

<渡邉晋監督記者会見>

<総括>
 お疲れさまです。まず、平日のナイトゲームで、まだまだ寒い仙台ですけれども、大勢のサポーターに集まっていただいたことに、心から感謝申し上げます。
 試合が始まる前に、ホーム開幕戦の“みちのくダービー”ほどの熱気ではなかったのですけれども、「そのスタジアムの空気を我々のエネルギーで変えてみせよう」という話を選手にはしました。
 前半は非常に組織されていたと思いますし、素晴らしいゴールもありましたし、欲を言えば我々がもっとボールを握るなかで、時間を作って、リズムを作って……ということができればもっと良かったのでしょうけれども、非常に落ち着いた、安定した戦い方ができたのではないかと思っています。
 しかしながら、後半の45分に関しては、相手が出てくるということを予想はしていたものの、どうしても我々のパワーがなかなか前にいけず、あるいはボールを奪ったあとのミスが比較的多かったということもあって、どうしても守勢に回る時間が長かったということを反省しなければいけなかったかなと思います。
 しかしながらこういう厳しい内容、厳しいゲームでもしっかり勝点3を取り切れたこと、六反のスーパーセーブもありましたが、無失点で終えられたこと、これをまたひとつ、大きな自信として、次のリーグ戦、この先のナビスコカップにつなげていきたいと思います。

■「スーパーセーブ」という言葉もありましたが、今季初先発のメンバーも多いなかで、それぞれいいプレーをした選手がいました。それぞれの選手の評価を教えてください。
 六反に関しては、キャンプから本当にいい準備をしてくれました。(関)憲太郎、シュミット、石川慧と、四人のゴールキーパーが非常にハイレベルな競争をしてくれていると思います。開幕戦に関しても、ロク(六反)で行くか、憲太郎で行くか、スタッフも含めて全員で思い悩んだくらいです。
 そのなかで、憲太郎もいいパフォーマンスをしてくれていますし、ロクもこうした今日の出番の中で、しっかり自分の持っているものを引き出しました。本当に、PKのビッグセーブだけではなくて、ゲームを落ち着かせる能力であるとか、パントキックの精度や飛距離とか、本当に彼の特長がよく現れたいいパフォーマンスだったと思っています。
 その他のフィールドの選手は、蜂須賀もそうですし、武井もそうですし、そのあたりもキャンプから継続して意欲的にやってくれている選手たちですし、ぜひ試合にも使いたいですし、そういったところで何ができるのかを表現してくれればというような思いで起用しました。細かい部分を言えばおそらくもっともっと良くなると思うのですけれども、本当に彼らも勝利に貢献するようなパフォーマンスをしてくれたと思っています。

■ウイルソン選手は後半の最初の方で少し痛そうな様子でしたが、70分(の出場時間)というのは予定どおりだったのでしょうか。開幕戦の2ゴールに続き、今日は先発して得点しており、現在のパフォーマンスはいいときに戻りつつあるのでしょうか。
 まず、起用の時間ですが、70分前後というのがひとつの目安でした。まだ今シーズンに、キャンプを通じて90分のゲームというものを彼はこなしていません。そういったなかで、公式戦で90分を一気にやるよりは、今日は70分前後のところでやってみようという話を、ゲーム前から彼とはしていました。
 本当にそのなかで、彼の質の高さというものが、際だったパフォーマンスだったのではないかと思います。あのゴールも、簡単そうに見えるかもしれませんけれども、本当に難しい、ファーストタッチからゴールに流しこむ一連の動きというものは、なかなかできないようなプレーですし、本当に彼の決定力、質の高さというものが現れたシーンだと思っています。
 それ以外の部分でも、長いボールを単純に競るだけではなく、しっかりおさめて周りを使う、そういったところで時間とマイボールにするというところを作ってくれましたし、本当に得点以外でもいいパフォーマンスが出てきたのは、彼のトップパフォーマンスに近づいている証拠だと思います。これを90分やりきれること、それがこれからの彼の課題になってくると思いますし、それをおそらく次はやってくれるのではないかと期待しています。

■監督はこの試合を前に「チームの総合力を高める」という話をしていましたが、メンバーが入れ替わったなかでの無失点勝利をどのようにとらえていますか。
 結果に対しては非常に満足しています。(失点)ゼロで終えられたこと、ホームで勝点3を取れたことは、非常に、選手の頑張りの成果だと思っています。しかしながら、もっともっとやれる、相手のミスに付き合ってしまった部分もありますし、ミスに助けられた部分もありますし、我々がもっと確実にやれるところ、そういった場所、時間を増やしていければ、もっともっと優位性を持てたゲームだと思いますので、そういったところはしっかり反省をしながら、しかしながら勝点3といったところでの勢いと自信というものは大事にして、もっともっと総合力を高めていければと思います。