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試合日程/結果

2015 Jリーグヤマザキナビスコカップ 第3節 ヴィッセル神戸

<渡邉晋監督記者会見>

<総括>
 お疲れさまでした。まずは平日のナイトゲームで、4月とは思えない寒さの中、たくさんのサポーターの方々に集まっていただきまして、本当に感謝申し上げます。ホームですので、そのサポーターにぜひ勝点3を届けたいゲームでした。選手にも、「ホームでは確実に我々は勝利をするんだ」というところで送り出しましたので、0-0という結果に関しては満足していません。
 しかしながら、非常にメリハリの効いた、引き締まったゲームができたのではないかと思っています。今季、公式戦では初めてスタメンで出る選手もいる中で、本当にチームとしてコレクティブに、組織だった守備、そこからの攻撃といったものは披露できました。
 ここ二試合の反省点としてあった、ゲームの入りをしっかり修正しながら、それはメンタル的にもそうですし、戦術的にもそうですし、そういった狙いをしっかり選手が遂行してくれて、非常にいいゲームをできたのではないかと思っています。
 もちろん、冒頭にも申し上げたとおり、結果には満足してはいませんが、チームは総合力を示せた一戦でもありますし、非常に大きな意義を持つことができたゲームだったのではないかなと思います。このゲームの勢いと自信を胸に、また週末のゲームに向かって進んでいきたいと思います。

■攻撃の中心になったルーキーの茂木選手の評価をお願いします。
 前回のゲーム(明治安田J1・1st第4節・清水戦)では、個人的にもおそらく悔しい思いをしていたのではないかと思います。私も前回の清水戦での彼のパフォーマンスには決して満足していませんし、終わった後に彼とは二人でいろいろな話をしました。「まず、チームの勝利のために貢献するようなプレーをしましょう」と。あとは、ミスは起きても構わないのですけれども「そのあとにリカバリーをするようなプレーをしよう」と。ボールがないときにはいくらでも、調子が悪くても走れるので、そういったところをしっかり見つめ直して、彼本来の持っているアグレッシブさというものを、これから表現できるようにやっていこうじゃないかという話をしました。
 まさに今日は、そういった姿勢をプレーで示してくれましたし、攻撃のシュートシーンだけに限らず、守備でも非常に早いアプローチと、ボールを奪いきる姿勢と、本当に彼らしいプレーが戻ってきたのではないかと思っています。
 一つできたからといってこれに満足することなく、次、その次と、同じパフォーマンスができるように、いい準備をしてもらいたいと思います。

■茂木選手と多々良選手が公式戦で初めて右サイドでコンビを組みましたが、この連係を監督はどう見ていますか。
(多々良)敦斗もベガルタに来て初めての公式戦で、本来センターバックの選手なのですけれども、彼のユーティリティー性も合わせて、右サイドバックで起用して、チーム戦術の部分をしっかり遂行しながら、右サイドは右サイドなりの狙いといったものをちょっとゲームの前に彼ら二人には話をした中で、そういったものも本当に、より明確に対応してくれたのではないかと思っています。
 後半に、相手が、相馬選手やパワーのある選手を入れてきたなかで、そういったところで少し後手に回るシーンもありましたけれども、我慢をするところはしっかり我慢をして、危なげなく90分間やってくれたのではないかと思っています。
 今、少しけが人が多い中で、敦斗に限らず、今日に出た二見であるとか、武井であるとか、(上本)大海もそうですし、(杉浦)恭平もそうですし、本当に多くの選手が、「自分達も戦えるんだ」というところを示してくれたのが、本当に今日のゲームでは一番大きな成果だと思いますので、冒頭にも申し上げたとおり、我々の総合力を示すことができたのではないかと思っています。

■今日のスタメンの平均年齢は(開幕からの公式戦)7試合で一番若かったのですが、若手選手たちの評価をお願いします。
 平均年齢でサッカーをするわけでもないですし、若い選手には若い選手なりの良さがあって、いわゆるベテランと呼ばれる選手には彼らの良さがあって、そういったものがしっかり融合しながら、ベガルタ仙台というクラブはこの先に進んでいくのではないかと思っています。
 若いと呼ばれる選手たちが、まずはミスを恐れずに躍動してくれること、そして仮にミスが起こったとしてもそれをリカバリーしようとする姿勢を示すこと、それはトレーニングから口酸っぱく言っていますし、そういったものをきっちり表現するなかで、おのおのの良さを発揮しようという姿勢を見せてくれたことには非常に満足しています。
 でも、これは若手に限らず全員に言ったことなのですけれども、「あくまでも我々はチームの勝利のために戦う」と。そういう姿勢を持つことが今年の最大のテーマですので、決して自分のパフォーマンスの良し悪しに限らず、すべてをチームの勝利のために捧げたということが、今日の引き締まったゲームができた要因だと思いますので、そういったところをしっかり評価できれば、と思います。

■今日は関選手がいいセーブを見せてくれましたが、六反選手とのポジション争いについてどう思いますか。
 本来、ゴールキーパーというものは、ゲームによってころころ変えるのがいいのかどうかということがひとつの議論になるとは思いますが、間違いなく(シュミット・)ダニエル、石川慧も含めて、四人がキャンプからハイレベルな競争をしてくれています。
 そのなかで、ロク(六反)はロクで、ナビスコカップ(第1節・横浜FM戦)でPKストップを含めて勝利に貢献してポジションをつかみ取りました。そのあとに、(関)憲太郎も本当にトレーニングから素晴らしい姿勢で自分自身を高めながら、チームのことをしっかり考えながら、行動したことを見てきました。
 ですので、今日、憲太郎を起用したことも、なんら私の中では心配もありませんでしたし、実際にあのようなビッグセーブも含めて、無失点に貢献したというのは非常に大きなことだったと思います。
 これからまたキーパーで誰を起用するのかということは、私自身だけに限らず、GKコーチも含めてみんなで意見を出しながら決めていきたいと思いますけれども、間違いなくハイレベルな競争をしているというのが前提にありますので、誰が出てもいいような準備を彼ら四人がしてくれているのではないかと思います。