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試合日程/結果

2016 明治安田J1 1st 第14節 アルビレックス新潟

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまです。15000人を越えるサポーターに、ホームのユアスタに集まっていただき、また、力強い声援で我々を後押ししてくださいました。心から感謝を申し上げます。
 しっかり勝ち切れたことは良かったのですけれども、選手にも今、話をしてきたのですが、無失点で終わらなければいけないゲームだったと思います。
 3-0にするまでは我々の狙いをしっかり持てて、うまくいかない時間帯もありましたけれども、しっかりそういったところも我慢しながら、ゴールを奪う、あるいは流れを引き戻すといったところを、表現できた60分ぐらいだったのかなと思います。
 その後に、もちろん新潟さんも捨て身で出てくるのは想定内ですから、しっかりとそれを受けながら、あるいはそれを押し戻す作業をしながら、ゲームをもっともっと手堅く、あるいはもっともっと追加点を取って、(失点を)ゼロで終わらなければいけないゲームだったと思います。
 そこが我々の今の甘さですし、逆に言うと、そういったところをしっかり突き詰められれば、もっともっと上に行ける、というような話を選手には今、してきましたので、まずはしっかり休んで、次のナビスコに向けた準備の中で、細部の隙のなさを徹底的に突き詰めて、6月の戦いに備えたいと思っています。

■ 今日は4得点した攻撃の手応えを教えてください。

 点が入るまでは、もう少し自分達の時間を増やしたかったです。正直に言うと。ゲームの入りというものは割り切って、相手の最終ラインの背後を狙おう、相手のサイドバックが若干前がかりになると、いうのは、スカウティングでありましたから、その背後を狙っていこう、ということは繰り返しやれていたと思います。
 ただしその先に、いつぐらいになったら自分達がもう少し丁寧に握り出すのかというものの判断が、もう少し早くても良かったのかなという感じはしました。でもそれは、実際に我々がベンチから見ているプレッシャーの感じ具合と、実際に選手がピッチでやっている中での肌感覚とは違いますから、そういったものはまた映像等を見てチームとして共通意識を持ちたいと思いますけれども、もちろん、ゴールを奪ったシーンはカウンターで出ていったシーンですから、もう少し、そうじゃない部分で、もっとボールを握る時間を増やしながら相手を押しこむということができてくると、もう少し、攻撃をしながら手堅いゲームができるのかなというような感じがしています。

■ 明治安田J1リーグ戦では今季初の連勝への、率直な感想をお願いします。

 いつも言っているように、公式戦での連勝連敗というものの方が、チームのバイオリズムの上では大事だと思っていますので、逆に言うと、前回にJリーグヤマザキナビスコカップ(グループステージ第6節川崎F戦)で、アウェイで、あまりいいところなく敗れて帰ってきたその中三日から、今日はしっかりリカバーしてタフな逞しいゲームができたことの方が大きいのかなと思います。
 結果的にリーグ戦の連勝ももちろん嬉しいですから、それはそれで置いておいて、逆に今に申し上げたとおり、川崎F戦からのリカバリーによってチームの総合力を示せたということの方が大きいかなと感じています。

■ 後半に仙台から見て左サイドに相手が変化を加えてきました。そこへの対処について教えてください。

 相手が選手を入れ替えて、システムを変えてやってきたところで、もちろんマッチアップしている状況で、もう少し丁寧に蓋をするだとか、より手堅くいくことも必要だったかなと思っています。ただし、それがなぜ引き起こされたかというと、やはり3-0になってからもう1点を取ってやろうというようなところ、あるいは前掛かりに守備をしてやろうというようなところで、我々がシンプルに背中を取られたのかなと。3-0で勝っていれば、一回しっかりブロックを組んで、スペースをなくして、よりコンパクトにした状況にしていれば、あのように入れ替わるシーンというものは当然少なくなったと思いますし、そのあたりがちょっと、もうひとつ、ふたつとやってやろうというような、もちろん攻撃的な精神は評価したいのですけれども、そういった部分と、よりゲームを確実に進める部分というものが、メリハリが付いてくると、我々はもっと上に行けるのかなと思いました。

■ 連勝できた喜びと、反省点や課題といったものは、五割ずつではなかったようですが、どれくらいの割合でしょうか。

 勝利は素直に喜びたいと思います。やはり、勝つことで得られることはたくさんありますし、間違いなく、ここ数試合は内容に対して結果が伴ってきたことも事実ですから、そういったところはしっかり評価して、今日一日くらいは喜んでもいいのかなというようにも思っています。
 でも、この先にまだまだ試合が続いていって、我々が目指すべき場所がどこなのかということを考えた時に、やはり2失点したような隙というものは見せるべきではなかったというところがあります。
 勝って兜の緒を締めよ、ではありませんが、我々の選手は勢いづくのも早いのですけれども、ともすると調子に乗るのも早いので、そういったところはしっかり締めながら……ただし冒頭に申し上げたとおり、しっかり「勝ち」というものは、喜びを噛みしめたいと思います。