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試合日程/結果

2017 明治安田J1 第34節 ヴァンフォーレ甲府

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまでした。戦前から、小瀬のビジターの席が完売したという情報は聞いていて、我々にとってみれば、ともすれば目の前の目標を見失いがちな一戦でしたが、それにもかかわらず、この遠い小瀬まで大勢のサポーターが集まってくれたことに、心から感謝を申し上げます。
 それにプラスして、前々泊でこの甲府戦に臨んだというところを、クラブが後押ししてくれたこと、言ってみれば、いろいろな人が「最後の試合、お前ら勝ってみろ」というシチュエーションを作り出してくれたことを、本当にいろいろな人に感謝をしないといけないと思っています。その彼らの思いに応えることができず、ただただ悔しいですし、結果的に去年の勝点を上回れていませんし、本当に、残念の一言です。
 ただし、今シーズンの我々のチャレンジというものは、誇りに思いますし、この2017年のメンバーも誇りに思いますし、何とかそれを、今後はしっかりと勝利に、勝点3につなげるようにしていかなければいけないと、今は痛感しています。
 甲府さんの素晴らしい気迫とプレーに、我々も圧倒されることが多々あったのですけれども、何とかそれを上回るようなものを今日は示すことができずに、悔しい、の一言です。

■特に前半に、ここ最近ではないほど主導権をかなり握られましたが、その原因をどう考えていますか。

 まずひとつは、ピッチが少しでこぼこな状況で、それでも我々が今までやってきたものにチャレンジしようとするあまり、ちょっと綺麗に行きすぎたかなと。それで甲府さんの網に引っかかって、おっしゃるように、何となくボールは持っているけれども主導権は甲府さんにあるというような展開だったと思います。
 そのため、シンプルに前線に入れたり、そこからのセカンドボールを拾ったり、そういうかたちに割り切れればと思ったのですが、最後の試合なので、自分たちがやってきたものを表現してやろうじゃないかという思いが、もしかしてその割り切るという思いを上回ってしまったのかなと、結果的にはそれがよりいっそう、ゲームを難しくしてしまったのかなという感じがしています。
 ただし、後半にクリス(クリスラン)を入れて、もうシンプルに前に、言うなれば放りこんで、セカンドボールを拾って、というかたちにすれば、相手陣にも押しこめますし、そういったところでの、我々の意識の部分で、少しゲームを難しくしてしまったのかなという感じがしています。

■最後に投入した(JFA・Jリーグ特別指定選手の)ジャーメイン選手の評価をお願いします。

 ビッグチャンスがありましたから、あれを決めてなんぼではないでしょうか。
 実は昨日のトレーニングでも、クロスからのシュートで、今日のようなシチュエーションで外していて、周りの選手から「まだまだ若いな」と言われていました。それを彼自身がどうとらえるのか、「まだ特別指定選手なので若いのでしょうがない」ととらえるのか、やはりそれを昨日のうちから決めることができていれば、もしかしたら今日もしっかりと決めきってヒーローになれたかもしれません。
 そこは、大学4年生の彼にいろいろなものを課すのは酷かもしれませんけれども、私はそれをしっかりやりきれる選手だと思って投入しているので、やはりまだまだだな、という感じはしています。 でも、
彼の推進力が、最後の残り10分、アディショナルタイムを含めれば15分でも、我々に力をもたらしてくれたのは間違いありませんから、今日の悔しさをばねに、来年はしっかりとゴールを決めて、勝利に導くようなプレーヤーになってくれればな、と思います。