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試合日程/結果

2017JリーグYBCルヴァンカップ ノックアウトステージ 準決勝 第1戦 川崎フロンターレ

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまでした。平日のナイトゲームに8,000人を越えるサポーターが集まってくれました。(2017YBC)ルヴァンカップのこれまでのゲームでも、おそらく一番多いサポーターの数だと思いますので、非常に心強かったです。本当に、ありがとうございました。
 終わった後なので、いろいろなものは覆らないのですが、納得のいかないものが多々ありました。ただし、今、選手にも「これを我々は、エネルギーに変えるしかない」と言いました。ひとつ、結果として言えることは、我々は今、3-2で勝っているんだということ。それは事実なので、いろいろなものをエネルギーに変えて、3日間で準備して、アウェイの等々力の地に乗りこみたいと思います。
 間違いなく今、3-2で我々は勝っているので、アウェイゴール云々などいろいろありますけれども、それはもう我々のアドバンテージで、次の等々力でぜひ、決勝進出を決めてみせたいと思います。

■前半は守りがすごく距離感も良く、前からもいつもより強くいけていたと思うのですが、その守りの手応えについて教えてください。また、今の3-2の状況から次の第2戰を戦う上での鍵を挙げるとすると、何があるでしょうか。

 まず、前半からしかけた我々の守備なのですけれども、いつもより前からいけていたというような見え方はおそらく、正しいと思います。ただし、基本的に我々は、どの試合でもあれをやりたい、と。それは相手があることなので、当然外されれば、自陣でブロックを組むことも当然ありますし、それのメリハリというものは、今のチームとしては非常に良くできていると思います。
 ただし、今日に関して言えば、より前から行って、実際に取れるシーンが多かったので、それを私もベンチからどんどん煽りましたし、相手陣地でなるべく攻撃も守備もプレーできるように、というところで、中2日だったので、そういう準備もして、やってきました。
 おっしゃったように、非常に、狙いどころでの距離感というものは、良かったですから、実際に我々が攻守において主導権を握れた前半だったのかなという感じはしています。
 3-2ということで、先程も申し上げたとおり、まず我々が勝っているという事実はあるので、それをしっかりと認識をして、次のゲームに向けて準備をしていきたいと思います。
まあ……自陣で引きこもりますかね、次は。

■仙台は中2日でのゲームでしたが、この不利を埋めるために重視したことを教えてください。

 メンタルです。
 もう、1日の我々にとってのディスアドバンテージはどうあがいても戻ってこないので、そこでまず、コンディションを整えること。そして少しですけれども、戦術的に整理することはやってきました。
 そして、昨日のトレーニング後に、番記者さんにも「いつもより、話が長かったですね」と言われたのですけれども、選手には、
「中2日で、しんどいのは当たり前だ。ただ、体を動かすのは気持ちだ。どれくらいそこに気持ちを込めて戦えるかで、明日のゲームは変えられるぞ。そのモチベーションとして挙げられるのは、今日の、この水曜日にゲームをやれるのは、Jリーグの中でも4つのチームしかない。それはもう、我々が勝ち得た権利なので、それを存分に楽しもうじゃないか。一方で、世界でもいろいろなことが起きていて、たとえばバルセロナでも無観客試合を行わざるを得ないような状況が起こっている。それは、我々が変えることができない場所で、いろいろなことが起きていて、それも受け入れなければ、我々はアスリートとしては前に進んでいけない。だとしたら、明日の水曜日に、どれくらいお客さんが来るのかはわからないけれども、我々が勝ち得た権利とともに、思い切ってやろうじゃないか」
 という話をしました。
 実際に、そのようなエネルギーを持って今日は選手が躍動してくれたと思うので、ぜひこの3日間で戦術的にも整えて、コンディションも整えて、またいいゲームができるように、勝てるように、やっていきたいと思います。

■ジャーメイン選手の起用理由と、難しい状況にはなってしまったとは思うのですが、その中での評価をお願いします。

 まず、クリス(クリスラン)が、故障箇所があったという訴えがあったので、あの時間で代えざるを得ないという状況でした。もともと、1トップ2シャドーの組み合わせで、ジャメ(ジャーメイン)に関して言うと、合流して3日あったのですが、その中でいいものを見せてくれていましたから、最初はシャドーで使おうかなと思っていたのですけれども、ナオ(石原)のシャドーの動きも非常に良かったので、クリスとそのままシンプルに代えて、ジャメを一番前に置きました。
 ちょっとナオの疲労も見られていて、守備の部分で彼の背中を取られるシーンも出てきていたので、活動量のあるジャーメインを途中からシャドーに置いて、ナオを一番前に入れ替えた、というところがあります。
 1本、最後にチャンスがあったので、「持っている」男ならあれを決めてほしかったのですが、仙台のゲームに関して言えば2回目とは思えないくらいの連係もありましたし、本当に彼の能力の片鱗というものは見せてくれたと思います。
 難しい状況というものに関しては、ノーコメントにさせてください。