ジュニアユース

2016 Jリーグ版 よのなか科実施(ベガルタ仙台、U13年代)

9月10日~10月15日にかけて、ベガルタ仙台U13所属選手22名を対象にJリーグ版よのなか科を実施致しました。
プログラムの進行役は、強化育成部の壱岐友輔が担当しました。

ベガルタ仙台では、よのなか科の取り組みは6年目になります。
全5回のプログラムでは、クラブの経営、Jリーグの理念、サッカーをとりまく職業、それぞれの職業に必要な「意志」「役割」「能力」、選手自身の5年後のキャリアイメージプランについて考えました。

第1回の「Jクラブをとりまく“お金”から仕組みを考える」では、西川代表取締役社長から、経営に関する考え、さらには、地域の皆さんにとってベガルタ仙台がより身近な存在となるようにどのようにしていきたいか、その想いを熱く語っていただきました。

第2回の「Jリーグがめざすものを考える」では、授業の内容に関連させながらベガルタ仙台の活動を力説、選手たちにとって我々が属しているJリーグ、そして、ベガルタ仙台を知る上でとても有意義な時間となりました。

  

第3回、第4回は“職業”に関する内容でしたが、ここでも2名のゲストティーチャーの素晴らしいレクチャーがありました。
社外からのゲストとして、宮城テレビアナウンサーの外賀幸一さんを招き、コミュニケーションの重要性や実際にヒーローインタビューを実践してさせて頂きました。
また、社内ゲストとして、営業部の増田裕太からは、第1回目の収支に引っかけた内容で自分の仕事に対しての「意思」「役割」「能力」の観点からお話頂きました。

 

そして最終回。第5回の「自分のキャリアイメージプランを考える」では、トップチーム佐々木匠選手(MF)がゲストとして登場。彼はアカデミー出身の選手で今回受講している選手たち同様、中学生年代をベガルタ仙台で過ごしてきた選手です。更に、彼はJリーグがよのなか科をスタートさせた初年度の受講生でした。
ですから、より選手たちは身近に感じていましたし、参加選手、保護者にとって非常にインパクトがあったようです。話の内容は、5年前の自分と今の自分、そして、5年後のキャリアイメージプランの話を座談会形式で実施しました。質疑応答も選手、保護者からでて非常に有意義な時間となりました。最後には、「“ベガルタ仙台から世界へ“日々の練習を大切にし、常に向上心を持ち続け練習、そして勉強に励んで下さい」などと、“先輩”選手として、価値ある心に響く素晴らしい話をしてくれました。

 

選手たちはこのよのなか科を通じて、Jリーグの産業構造を学び、サッカーに関わるさまざまな職業の存在を知り、自らの将来を考える意識が高まりました。と同時に、競技者としての人間性・社会性の形成、コミュニケーション能力の必要性を理解し、ベガルタ仙台でトップチームに上がりたい、プロサッカー選手になりたいという想いを強く持ったようでした。

全5回の授業、それぞれで“本物”に触れたこのよのなか科。
今後の彼らに期待を抱きながら、いつしか彼らが“本物”となるよう、その成長をサポートしていきたいと思います。

なお今回は、2016年度Jリーグ版よのなか科ファシリテーター養成講座の一環として開催されました。