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クラウドファンディング「みんなで描くベガルタの未来 〜EVER GOLD SPIRIT〜」実施報告

掲載日:2025年9月5日

1.ご支援への御礼

このたびは2024年に実施しました、当クラブのクラウドファンディング「みんなで描くベガルタの未来~EVER GOLD SPIRIT~」に多大なご支援を賜り、誠にありがとうございました。
2回の実施、合計の目標金額1億円に向け、多くのみなさまからたくさんのご支援をいただき、プロジェクトを進めることができました。クラブ一同、心より感謝申し上げます。


2.資金使途|計画

本クラウドファンディングは、新しいトップチームの練習拠点となる東北学院総合運動場 ベガルタ仙台フィールド(TGベガルタ仙台フィールド)の「機能のアップデートと充実」を目的としました。
最低限の機能整備(※)にとどまらず、本クラウドファンディングで調達した資金で日本一の天然芝(夏芝)グラウンドの完成、継続的な維持を目指しました。
※:夏芝による天然芝グラウンド、転圧機など芝の維持管理のための機材、井水を利用した環境に優しい整備手法、管理設備や倉庫、散水の設備、サッカーグラウンド芝職人の配置

具体例としては散水設備、試合が行われるスタジアムでも手作業で散水しているグラウンドがまだ多い中、新グラウンドでは練習場では極めて稀で高機能となる埋め込み式の散水設備を設置、日本一の天然芝をチームに提供したいと考えました。

クラブハウスもパフォーマンスを最大化できる環境づくりを重視。旧クラブハウス(野村)を超える仕様、機能性の向上を可能な限り目指しました。
具体的には、トレーニングルームの拡充、リラックスルームの充実、各部屋の広さのアップデート、フィジカル・コンディション管理に対する設備のアップデートです。


3.クラウドファンディングの結果

本クラウドファンディングは、2024年に2回に分けて実施しました。
総額52,300,400円のご支援をいただきました。

第1回 2024年5月24日〜2024年6月30日

支援金額/目標金額 26,595,500円/40,000,000円
支援者数/支援数 1,596人/2,362件

第2回 2024年10月4日〜2024年11月11日

支援金額/目標金額 25,704,900円/75,000,000円
支援者数/支援数 984人/1,323件
※第2回の目標金額は第1回の支援金額をもとに合計1億円を目指し設定

多大なご支援を賜り、誠にありがとうございました。


4.資金使途|実績
天然芝(夏芝)グラウンド整備

埋め込み式の散水設備を設置することができました。また高品質の夏芝を使った天然芝グラウンドも実現し、チームのトレーニング環境が格段に向上しました。
宮城県の地域特性、練習場の都合で従来は冬芝での練習が中心でしたが、今回のグラウンド整備により、アウェーで戦うスタジアムが多く採用する夏芝でもしっかりトレーニングできる体制が整いました。当クラブが所有するアイリストレーニングフィールドと合わせて、チーム強化において非常に重要な一歩となります。
みなさまのご支援により、選手が存分にトレーニングできる環境づくりを実現することができました。

グラウンドに併設する新クラブハウスに関しても、東北学院大学泉キャンパスの旧コミュニティセンター1・2階、約1,489㎡を改修し、旧クラブハウスの約3倍の広さを確保。ゆとりある設計により、選手・スタッフ双方が快適に過ごせる空間となりました。

選手用ロッカールーム

落ち着いたトーンにベガルタゴールドが映えるデザイン。広々とした造りで35名分のロッカーにセーフティーボックスと電源も完備することができました。
ほかトレーニングルーム、休憩スペース、メディカルスペースも広い空間、明るく落ち着いた場所になりました。

ご支援により、旧クラブハウスに比べ滞在時間の質が大幅に向上し、選手やスタッフがクラブハウスで有意義に時間を過ごしています。コミュニケーションの機会も多くなりました。

サポーター交流スペース

自然光が多く口入り込むスペースを確保し、クラブが所有するユニフォームや2009J2優勝シャーレなどの展示が実現しました。練習公開日の開放だけではなく、イベントやサイン会などでも活用がスタートしています。
ご支援により、クラブハウスがファン、サポーターのみなさまに取ってより身近に、楽しめるスペースになりました。今後の運用にご期待ください。

新しいグラウンド、新しいクラブハウスはチームのさらなるレベルアップを支える拠点であると同時に、地域社会や学校法人 東北学院との連携の象徴になりました。今後も地域とクラブの発展を目指します。


5.選手の声

キャプテン MF 11 郷家友太選手

「3月にはオープニングセレモニーに選手代表として参加させてもらいましたが、改めてファン・サポーターのみなさまへの感謝とJ1昇格への覚悟が生まれました。練習場・クラブハウスの今の環境はすばらしいの一言です。特に各部屋が広くなって選手同士のコミュニケーションが増えたことが大きいです」

副キャプテン MF 6 松井蓮之選手

「芝の状態がすばらしく、時間を気にせずに練習ができるし(泉サッカー場は時間の制限があった)、スプリンクラーもグラウンドに埋め込んであって練習中のボールも走るので良いトレーニングができている。ファン・サポーターのみなさまには勝利で恩返したい」

GK 33 林彰洋選手

「ロッカールームで全員が顔を合わせる機会が増えてコミュニケーションも活発になった。トレーニングルームも広くなって練習前後の準備やケアも快適、選手が毎日使う場所を整備してもらいファン・サポーターのみなさまには感謝しかない」


6.リターンの発送、実施状況

本クラウドファンディングで用意したリターンにつきましては「クラブハウスにネームプレート&メッセージ掲示」関連以外は全て発送済み、実施完了しております。依然リターンが完了していないもの、発送が当初の予定より大幅に遅れるものがあり申し訳ございません。

7.協力、関係者のみなさまへ

本クラウドファンディングの実現にあたり、さまざまなご相談にのっていただいた施工業者のみなさま、芝管理の専門家の方々、リターンをご準備いただいたみなさまに感謝申し上げます。またポット苗の植え付けを行ったファン・サポーターのみなさまのご尽力がなければ、天然芝グラウンドの完成はありませんでした。ご支援者のみなさまをはじめ、心より感謝申し上げます。


8.最後に

クラブ設立30周年、情熱と育成に長ける森山佳郎監督が就任した2024年に実施した本クラウドファンディングと新グラウンド、新クラブハウスの整備はゴールではなく、新たなスタートだと考えています。クラブの未来を描く大きな一歩を踏み出すことができました。
今後もこの環境を維持、発展させながら、トップチームやアカデミーの選手たちが最大限のパフォーマンスを発揮できるよう支えてまいります。
また、地域のみなさまとともに歩むクラブとして、交流や発信の拠点としても活用していきますので引き続き、ご支援、応援をよろしくお願いいたします。