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1月19日(火)、名取市閖上地区を訪問いたしました。

掲載日:2021年1月20日

1月19日(火)、2021シーズンのベガルタ仙台トップチームが始動したことに伴い、被災地の名取市閖上地区にある、名取市震災メモリアル公園の東日本大震災慰霊碑、閖上日和山、閖上湊神社、名取市震災復興伝承館を訪問いたしました。

名取市震災メモリアル公園の東日本大震災慰霊碑では、代表取締役社長の佐々木知廣、手倉森誠監督、選手を代表して関口訓充選手が献花を行いました。初めに山田司郎 名取市長より、「語り部の方のお話や震災復興記念館で、我々の思いを肌で感じていただけたら」と震災から学んだことを後世へ伝承する使命のお話しがあり、「素晴らしいスタートダッシュを飾って良い成績を残されることをご祈念いたします」とチームへのエールをいただきました。一般社団法人ふらむ名取 代表理事の格井直光さまからは、慰霊碑の高さが到達した津波の高さであることや、閖上日和山から地域一帯を見渡しながら、当時の様子などをご説明いただきました。

続いて、名取市震災復興伝承館へと移動し、名取市生活経済部 主査の中澤真哉さまより施設の説明を受け、その後、当該地域のジオラマを囲みながら、格井さまの話に耳を傾けます。モニターで震災当時のニュースなど実際の映像から、東日本大震災の恐ろしさや、被害が広がった要因について学びました。同施設の近隣にお住まいだった格井さまには、「過去の大地震から、閖上は津波が来ないところ」という言い伝えがあり、それが大きな被害につながったという、地元住民だからこそ体感した教訓をお話しいただきました。

最後は、名取市企画部なとりの魅力創生課 課長の藤原淳さまへ選手のサインが入ったフラッグを贈呈し、御礼として名取市サッカー協会(会長 太田稔郎さま)から花束をいただきました。本日の活動を通して、希望の光になるという決意をまた一層強固なものとし、一つでも多くの勝利をつかみ取るべくトレーニングを積み重ねてまいります。

関口訓充選手

震災から10年たちますが、一年一年その思いは変わらず今も変わらないので、10年だからという事ではなく一日でも早い復興を願っています。誰かの為に戦う、そういう思いを本当に今年は強く持って、チーム全員が戦わないといけないと思います。一人一人、被災地の為に戦うという思いを持ってピッチに立ってくれれば、おのずと結果は出てくると思います。

皆川佑介選手

当時大学生だったので、テレビで状況を知った側ですが、プロになってこの節目の年にプレーさせてもらえるという事で、まだまだサッカー選手として未熟ではありますが、微力でも勇気や希望を届けられる選手でありたいと思います。今、サッカーができていることが幸せだと感じながらプレーしないといけないです。

手倉森誠監督

あの日、あの時が鮮明に思い出されて、本当に今、生かされて10年経っているという気持ちになりました。クラブとしての被災地訪問(に参加すること)が久しぶりで、もう一回あの時のやらなければいけないと奮い立った気持ちを思い出し、個人としてもよかったです。当時の甚大な被害があった上でベガルタ仙台の役割があるんだということを知れば、あの時を経験してない選手もどういう力を注がなければいけないかを理解できると思います。そうすれば、またあの時の力強さを取り戻せるクラブになると考えています。