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1月6日(木)、宮城県石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園を訪問いたしました。

掲載日:2022年1月6日

1月6日(木)、2022シーズンのベガルタ仙台トップチーム始動にともない、東日本大震災の被災地である宮城県石巻市を訪問いたしました。トップチーム選手・スタッフ、強化部スタッフ、フロントスタッフ、合計52人で同市内の石巻南浜津波復興祈念公園を訪問。石巻市慰霊碑、みやぎ東日本大震災津波伝承館で被災当時のお話などを聞きました。

齋藤正美 石巻市長に迎えられて石巻南浜津波復興祈念公園でバスから降りたチームは、市長のご案内のもとで石巻市慰霊碑へ向かいました。市長より「今シーズン、この石巻市を訪れていただきありがとうございました」とお言葉をいただき、市長とともに株式会社ベガルタ仙台代表取締役社長 佐々木知廣、原崎政人監督、選手を代表して富田晋伍選手が慰霊碑に献花を行いました。続いてチーム全員で、東日本大震災で犠牲になられた方々のお名前が記された碑に花を捧げました。

献花後チームは同公園内のみやぎ東日本大震災津波伝承館に移動し、石巻観光ボランティア協会の方から、震災の語り部としての被災当時の状況などについてお話しいただいたり、また震災に関わる映像や展示を見せていただきまして、石巻市の状況などについて学びました。伝承館の隣にある「一丁目の丘」の上から市内を見渡し、震災発生前に賑わっていた地域や避難場所についてもご説明をいただきました。

J1復帰を目指す今シーズン、ボランティアの方から石巻市の訪問への感謝とともに「今年、期待しています」という力強い励ましの言葉をいただきました。宮城県出身で、新加入の遠藤康選手も「被災地の方々にとって心のより所となりたい」と、この地でプレーするうえでの心境を口にしました。この日より発表されたチームスローガン「CRAWL UP 這い上がる」のもと、これから始まるトレーニングで自身を鍛え上げ、今シーズンを戦います。

富田晋伍選手

毎年被災地を訪れて、今年からここでプレーする選手も、これまで仙台でプレーしている選手も、まずはここからスタートするというところで、被災地のクラブとしてその思いをそれぞれ感じながらプレーしなければいけないことです。そういう中でスタートを切れたのかなと思います。

慰霊碑に献花をして

復興に終わりはないと個人的には思いますし、まだまだ町や人の心というところで、まだまだこの先も続いていくことだと思うので、そういう自分たちが何かを届けることができればなという思いです。

語り部の方からお話を聞いて

あらためて、津波の怖さや、津波で多くの方が命を落とされてしまったというところで、まずは逃げるというところが大事だなとあらためて個人的には感じました。

僕らは本当にピッチでしか表現できないと思いますし、自分たちがプレーする中で何かを感じ取ってもらえたり、何かベガルタ仙台が話題になって少しでも笑顔の時間が増えてもらえたりしたらという思いで自分たちはプレーしなければいけません。今年はJ2でのスタートになるので、1年でJ1に復帰するという結果を届けて、笑顔で1年を終われればと思います。

遠藤康選手

今回、震災後としては初めて石巻へ来させていただきました。僕自身も震災の後に被災地のためにいろいろやってきましたが、まだまだ足りないと思いました。

語り部の方からお話を聞いて

全部が衝撃的すぎて・・そうですね、僕たちはやはりサッカーでしか返せない立場だと思うので、少しでも心のより所がベガルタのサッカーであればいいなと思っていました。

震災発生当時は

当時はテレビでしか見られなくて、仙台空港が津波で流されている映像が出てきてすごくショックでしたし、同時に、自分の家族は大丈夫かという気持ちでいました。

地元の仙台に戻ってプレーする決め手は

長く鹿島にいたのですけれども、ずっと仙台のサッカーは常に気にかけていましたし、いつかは仙台の力になりたいとは思っていたので、そのタイミングで声をかけていただいたのでしっかり仙台のためにプレーをしたいと思っています。

今シーズンに向けて

被災地の人たちのためにがんばりたいと思いますし、1年でJ1に戻るというチームの目標を達成できるようにがんばりたいと思います。

原崎政人監督

毎年、この始動日に被災地を訪問させていただいて、あらためてシーズンが始まるという思いと、こうやってやはり現地に来ていろいろな話を聞くと、ちょっと言葉にするのがすごく難しいなという、今はそういう心境です。

慰霊碑に献花をして

やはり我々が考えているよりも、もっと悲しんだり苦しんだりしている方がたくさんいらっしゃると、今日話をしてくださった方の話を聞いても、感じました。また、そこから前に進もうというエネルギーはすごいなとあらためて思いました。

宮城で戦うことの意味は

今日はやはりこの場所に立って、あらためて我々ができることは何かということを考えながらいろいろお話を聞いていたのですけれども、やはり我々ができることは、スポーツ・サッカーで、見に来てくれる方、そしてまだ復興に向けてがんばっている方々に、勇気や希望、感動を届けられるようないい仕事をしなければいけないな、ということをあらためて今日は感じました。

どんなシーズンにしたいか

我々は今シーズン、J2リーグを戦う事になります。そのなかで、今日スタッフや選手に話をしましたけれども、我々の目標はJ1復帰しかないので、そこに向かってチーム一丸となってしっかり戦って、みなさんに喜んでもらえるようなサッカーをしていきたいと思います。