VP EYES

上昇ムードで、目指せ3連勝!
長谷川健太監督就任2年目。堅守速攻機能し、首位を走るFC東京。
相手の状況を見極めながら戦い、隙を確実に突いて勝利をもぎ取れ!

 明治安田生命J1リーグも中盤戦に突入。仙台は第14節名古屋戦で、前半、MF15吉尾海夏の2試合連続ゴールで先制。その後、追いつかれるも、DF23シマオマテとDF13平岡康裕の新センターバックコンビが安定したパフォーマンスを見せ、粘り強く戦い続けた。そして後半、FW38長沢駿が2ゴールを挙げる大活躍で3-1と快勝。ユアスタは大いに盛り上がった。そして、前節・松本戦。ここまでアウェイ全敗だったが、前半、DF2永戸勝也のクロスから仙台ユース出身MF18道渕諒平が、長身の長沢をおとりとして使い、その外側からフリーでヘディングシュートを決めた。その後も相手のロングボール主体の攻撃をシマオ、平岡が丁寧にはね返し1-0で試合終了。今シーズン初アウェイ戦勝利を挙げた。

 リーグ戦連勝で上昇ムードの中、迎える一戦。対するは現在首位を走るFC東京だ。FC東京は長谷川健太監督就任2年目で、清水やG大阪時代も見せた堅守速攻のスタイルが定着した格好。ここまで失点はわずかに8。元日本代表GK33林彰洋、同じく元日本代表DF3森重真人、DF20チャンヒョンスがゴール前をしっかり固めている。

 攻撃ではカウンター攻撃が強く、FW9ディエゴオリヴェイラがここまで7得点。そして9日、ひとめぼれスタジアム宮城で行われたエルサルバドル代表戦で日本代表デビューした、18歳のMF15久保建英が精度の高いパスや、頭脳的なポジショニング、そしてゴールセンスを生かしてチームを牽引していた。しかし、久保はスペインの名門レアル・マドリードへの移籍が決定した上、現在行われているコパ・アメリカに出場中の日本代表メンバーに選出されているため、前節に続き今節も出場しない。

 仙台としては攻撃の核であった久保を欠くFC東京攻撃陣をしっかりと抑えたい。シマオ、平岡の人への強さを生かし、さらには中盤でMF17富田晋伍、MF8松下佳貴がハードワークして、球際勝負に勝ってこちらの攻撃へつなげたい。攻撃に関しては、中央は非常に堅いので、サイドから崩していきたい。前節、永戸のクロスから道渕がゴールを決めたように両サイドから揺さぶっていくのも有効だろう。そしてここ2試合は相手の状況を見極めてプレーできており、我慢して自陣で堪える時間帯、攻めに転じる時間帯、とメリハリの利いた試合運びができている。ピッチにいる全員が同じ絵を描き、相手をよく見て戦い、隙を突いてゴールを奪いたい。

 首位のチームに勝って3連勝できれば、上昇ムードはさらに高まる。今後の上位進出のためにも絶対にこの一戦、ものにしよう!