VP EYES

クラブ創立25周年の誇りを胸に。
4年ぶりのJ1の舞台で堅守速攻を武器に奮闘する松本。
守備では空中戦に負けず、良いポジション取りからゴールを狙え!

 残り7試合となった明治安田生命J1リーグ。前節、横浜FMと対戦した仙台は、前半相手の猛攻を受け先制を許したが、後半は決定機を多くつくり出し、試合終盤の89分DF2永戸勝也が逆サイドから中へ絞っていたFW19ジャーメイン良へとクロス。ジャーメインが相手DFを引きつけてFW9ハモンロペスへパスを送ると、ハモンが思い切ってシュート。これが右ポストを叩き、こぼれ球に反応したのは、この決定機の起点となっていた永戸。左足でのシュートがゴールに突き刺さり、同点に追いつき1-1の引き分けに終わった。順位も2つ上がって12位となったことを考えると、貴重な勝点1となった。

 今節もホームで迎える一戦、対戦するのは現在17位の松本だ。松本は2015シーズンJ1に初昇格したが、1年で降格。その後、3シーズンJ2で戦い、昨シーズンJ2優勝で4シーズンぶりにJ1の舞台に上り詰めた。仙台と縁の深いクラブでもあり、MF3飯尾竜太朗、MF14石原崇兆、FW38長沢駿など松本でプレーした経験のある選手も多い。

 戦い方は一貫しており、就任8年目を迎える反町康治監督が、走力と堅守速攻をベースにチームをつくり上げている。今シーズンも現在17位でJ1残留に向けて厳しい戦いが続いているが、前節は首位のFC東京に0-0で引き分けるなど、堅守の部分はJ1でも十分通用している。守備の要となる3バックの中央に位置するのは在籍10年目で、JFL時代を知るベテランDF4飯田真輝。両脇には広島、徳島などでプレー経験のある対人守備に強いDF31橋内優也、千葉、G大阪、京都、広島でプレーし、今シーズン途中に期限付き移籍したDF41水本裕貴といったいずれもベテランのセンターバックを配置。非常に粘り強く手堅い守備組織を築いている。

 仙台は今節、DF23シマオマテが出場停止。クロスボールとロングボールのはね返しが重要になってくるが、前節、先発に復帰したキャプテンDF27大岩一貴がセンターバックで出場する可能性が高い。大岩の競り合いの強さを生かして、空中戦で負けないようにしたい。守備は非常に堅いが、ポジション取りが良ければ前回対戦のように相手を崩せる。前回対戦でゴールを挙げたMF18道渕諒平や、精力的に左サイドを駆け上がるMF7関口訓充、そしてここ2試合ゴールに絡む活躍のできているハモンロペス、永戸にも期待したい。

 この試合の後17:00からはクラブ創立25周年記念試合ブランメル仙台・ベガルタ仙台OB選手チームvsベガルタ仙台ユースBチームも行われる。OB選手の皆様の前で、勝利とクラブ創立25周年を大いに祝う場にしよう!