VP EYES

勝利に向けて、一丸となれ!
強力攻撃陣を擁し、アグレッシブに相手に襲いかかる清水。
球際勝負で絶対に負けず、相手の守備組織をこじ開け、ゴールを奪え。

 明治安田生命J1リーグも終盤戦。いよいよ残り4試合となった。仙台は第28節、松本を相手に多くのシュートを浴びせながらもゴールを奪えず、0-1で悔しい敗戦を喫した。しかし、そこから立ち直り、第29節・名古屋戦では現在アシストランキングトップを走るDF2永戸勝也のコーナーキックから、DF13平岡康裕がヘディングで在籍4年目にして移籍後、リーグ戦初ゴールを決めて先制。試合終盤にはPKを獲得しFW9ハモンロペスが落ち着いて決めて2-0と快勝。J2降格圏内を引き離す大きな勝利となった。前節・神戸戦は3バックの布陣で臨んだが、前後半と失点を喫し0-2で敗戦した。

 現在、勝点35で12位の仙台。残り4試合、しっかりと勝点を積み上げ、できる限り早くJ1残留を確定させたい。今節は同じ勝点35で並ぶ13位清水との一戦。絶対に負けるわけにはいかない大一番だ。

 清水は今シーズン序盤でヤンヨンソン前監督が退任し、福岡、FC東京で監督を務めた篠田善之監督が5月に就任した。就任して間もない5月25日の第13節アウェイでの対戦では激しいゴールの奪い合いの末3-4と敗戦。非常に悔しい結果に終わった。

 その後も清水はアグレッシブなサッカーを展開し、9月には篠田監督がJリーグ月間優秀監督賞と9月に4ゴールを挙げ得点源となっているMF16西澤健太が月間MVPを受賞した。しかし、10月以降3連敗。前節は静岡ダービーでDF3ファンソッコの退場が響き、ショックの大きい敗戦を喫し、仙台同様J1残留争いの渦中にいる状況だ。

 警戒しなければいけないのは前回対戦で2ゴールを許したFW49ドウグラス。今シーズン13ゴールを挙げており、前々節まで3試合連続ゴール中。DFライン背後への抜け出しと独特のゴールへの嗅覚に要注意だ。そして、サイドハーフの位置から虎視眈々とゴールを狙う西澤も警戒しなければならない。守備陣ではセンターバックとして定着した元仙台DF26二見宏志に注目。前節は仙台時代も見せた得意のロングスローがオウンゴールを誘発。当然、ロングスローにも注意する必要がある。

 仙台としては、相手の勢いに怯まず、球際勝負で負けないことが重要だ。前回対戦ではいなかったDF23シマオマテ、DF13平岡康裕が勢いを持って入ってくる相手の攻撃陣をはね返したい。攻撃では清水の守備陣をうまく動かして、スペースをこじ開けてゴールを奪いたい。前回対戦でもゴールを決めている元清水FW38長沢駿の恩返しゴールに期待したい。

 選手・監督スタッフ・サポーター、全てが一丸となり、大事な一戦、絶対に勝利をつかもう。