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　今シーズン川崎Fから、期限付き移籍加入した中野嘉大。シーズン開幕直前の練習試合で負傷してしまったが、5月20日の明治安田生命J1リーグ第12節・横浜FM戦で移籍後初出場を果たした。その後、リーグ戦は途中出場が続いていたが、徐々にコンディションを上げてきた中野は目に見える結果を残し始めた。

　前々節の鳥栖戦では後半途中から出場すると、セットプレーで平岡康裕がヘディングで落としたボールを石原直樹が折り返し、ゴール前にいた中野がシュートを決め、アウェイで引き分けに持ち込んだ。4日後の天皇杯2回戦・筑波大戦は敗れたものの2ゴールを挙げ、気を吐いた。活躍が認められ前節・C大阪戦はリーグ戦初の先発出場。右サイドからの独特なリズムのドリブルは相手の脅威となり、前半、奥埜博亮の斜めのスルーパスを右サイドで受けて、石原直樹のゴールをアシストした。ここ3試合の公式戦全てで、得点に絡んでおり、仙台の攻撃のクオリティーを大きく引き上げている。

　左右どちらでもプレーの質が変わらず、正確なパスやドリブルでゴールに向かい、相手のマークも絶妙な間合いでかわしてしまう。開幕前、渡邉監督の評価が非常に高かったのもうなずける。攻撃的なサッカーへ大きくシフトしている仙台としては心強い選手が現れた。

　これからどんなプレーで仙台サポーターを魅了してくれるのか。ゴールに絡む活躍でぜひ仙台を勝利に導いて欲しい。