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　今シーズンは、センターバックもどんどんゴール前へと顔を出し、攻撃に絡んでいく仙台。大岩一貴と共に、最後尾から積極的に攻撃にも絡んでいくのは、柏から期限付き移籍で加入した増嶋竜也だ。

　市立船橋高ではキャプテンを務め、インターハイや高校サッカー選手権での全国優勝も経験。高校時代から注目を浴びてきた。プロ入り後はFC東京、甲府、京都、柏でキャリアを重ね、柏では2011シーズンJ1リーグ優勝に大きく貢献した。パス精度が高く、攻撃にも絡めるセンターバックであったが、様々なクラブを渡り歩く中でサイドバックも経験し、プレーの幅を広げた。守備もプロの水に慣れるにつれて粘り強さ、力強さが増していった。

　仙台加入後、序盤はベンチスタートが多かったが、攻撃的なサッカーを目指す仙台のスタイルに徐々にフィットし、持ち味である攻撃の起点となるパスや、勇猛果敢なオーバーラップなど、攻撃にアクセントをつけ、存在感を増していった。守備でも体を張ったプレーを見せて、レギュラーに定着した。

　同じ市立船橋高出身でキャプテンを務めた椎橋慧也など若手の台頭により、ポジション争いは激化している。それでも豊富な経験を武器に、攻守両面で熱く戦う姿勢を前面に出す増嶋は、今のチームに欠かせない存在だ。仙台の地でさらなる進化を見せたい。