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　2005シーズンにヴェルディユースから仙台に加入し14年目。富田晋伍は4年連続キャプテンとしてチームを牽引している。

　渡邉晋監督は「昨年ケガで戦列を離れて悔しい思いをして、矢印を自分の方に向けたい1年だとは思うが、そこを説得してキャプテンをやってもらった」と負傷明けである富田の状況に配慮を示しつつ、チームのまとめ役を任せた。かくして今シーズンは大岩一貴、奥埜博亮と共にキャプテン3人制という形に落ち着いた。

　ここ数年は不動のレギュラーであったが、昨シーズン負傷後は奥埜博亮がボランチとして活躍を見せ、さらには岐阜から庄司悦大が加入するなど、チーム内の競争は激化している。「昨年ケガをして自分がチームに入っていくことになるが、ポジションは必ずあるわけではない」。強い危機感、決意を持って臨んでいる。

　ここ2戦は試合中に3-5-2と3-4-3の2つのフォーメーションを使い分け、持ち味のボール奪取能力と、攻撃への展開力を見せている。「守りだけでなく、ビルドアップして奪えれば良いし、できるだけ前でプレーしたい」とここまで築き上げた仙台のスタイルをより進化させようと意気込む。

　「連戦が続くのでチームで一つになって良い結果を出せるように戦っていきたい」と常にチームのことを第一に考える富田。決意の1年を最高の形で終えるため、今日も全力で試合に臨む。