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MF 14 石原 崇兆 Takayoshi ISHIHARA

1992年11月17日生まれ 172cm/67kg 静岡県出身
トライアングルFC→清水エスパルスJrユース→清水エスパルスユース→ファジアーノ岡山→松本山雅FC→ベガルタ仙台(2019年加入)

素早く、果敢に。
ドリブルで道を切り開く。

 スピードとドリブル。それが、石原崇兆の武器だ。

 清水のアカデミーで磨いてきた技術や、スペースに何度も走りこむ運動量も見逃せない。そして、それ以上に本人がアピールするのが「スピードやドリブルを生かしたチャンスメイク」。味方との連係の中でスペースに素早く飛び出したり、自らボールを持って相手を抜き去ったり。チームが攻撃体勢に入ったときにわくわくさせてくれる“しかけ”を繰り出すのが、石原崇兆という選手だ。

 岡山や松本で、主力として活躍。チームの攻撃を引っ張る存在へと成長した石原崇は、2019シーズンに未知の場所で新たなスタートを切ることになった。「チャレンジしたい、成長したいという気持ちが常にありました」と、仙台の一員となることを決めた。

 ベガルタゴールドを着て初出場となったのが、3月6日のJリーグYBCルヴァンカップグループステージ第1節・鳥栖戦だった。左のウイングバックとして先発した石原は、立ち上がりから攻勢に出たチームの中で、自身も勢いに乗ってプレー。左サイドから切れこんでスピードアップするドリブルは特に効果的で、PKを獲得するなど相手を困らせた。

 鳥栖戦の勝利に大きく貢献した石原崇は、明治安田生命J1リーグ戦でも出場機会をつかむ。「まだまだ消極的なところがあります。積極的に、しかけるところで全力でしかけなければ」。リーグ戦未勝利の現状を受け止め、思い切りが足りなかったと反省する。しかし、成長のために選んだ場所で、石原崇が決定機を作る場面は増えている。ゴールやアシストでサポーターを沸かせるその瞬間が、もうすぐ訪れようとしている。