PLAYERS FILE HOMEMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

　ピッチの中央から全体を見渡したかのようなプレーを見せ続ける背番号37。MF37長澤和輝は仙台加入2年目の今シーズンも、熟練のゲームコントロールでチームを支えている。

　日独のトップリーグで重ねてきた経験を血肉としている。中盤のこぼれ球の位置を素早く察知し、出足鋭い守備で相手との一対一に勝ってボールを奪う。そしてボールを持てば、視野を生かしてフリーの味方をいち早く見つけ、中距離や長距離でも正確にパスを通す。日頃の練習でも状況に応じたプレーを素早く選択して若い選手の手本になっている。それだけでなく、雰囲気が緩みそうなときには厳しい声を出し、チームを引き締める存在でもある。

　前節・横浜FC戦では前半にMF17工藤蒼生、後半にMF6松井蓮之と中盤の底でコンビを組み、それぞれの特徴を理解したうえでバランスをとってプレーした。見事な逆転勝ちの成果は認識しつつ「また気を引き締めることで、もっと自分達はいいプレーをできる」とさらに上のレベルを見据える。頼もしい中盤の操舵役だ。