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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

中盤の主導権争いを制し、隣県のライバルを退けたい。
ユアテックスタジアム仙台に歓喜を!

 2024シーズンの明治安田J2リーグ戦が節目の第10節を迎える。試合を重ね、様々な経験をしながら確実に成長しているベガルタ仙台。この試合がひとつの山場になりそうだ。隣県のクラブであり、上位争いのライバルになりうる山形を、このホーム・ユアテックスタジアム仙台に迎えるからだ。相手は勝って勢いづいた状態で乗りこんでくるが、仙台はそれを上回る勢いを出足に表し、ホームでの勝点3を狙う。

 山形はワンタッチを交えた流動的なパスワークで相手を崩すチーム。DF5安部崇士ら最終ラインの選手からも正確なパスが供給され、ロングフィードでも短い組み立てでも相手の隙を突く。仙台としては、今シーズンに鋭さを発揮しているプレッシャーで相手の攻撃がスピードアップする前に断ち切ることが望ましい。

 注目は中盤の主導権争いだ。山形には巧みにボールを動かせる選手が揃うが、特に気をつけたいのがMF18南秀仁とMF7髙江麗央のボランチ2選手だ。ともにパスが正確で、時には二人とも相手陣内の高い位置まで攻め入ってパスを交換し、崩しにかかってくる。髙江は前節・鹿児島戦では高い位置まで攻め上がって自らゴールを決めた。彼らにトップ下のMF25國分伸太郎やFW41後藤優介がからんだボール回しは、山形の攻撃のリズムを作る。仙台としては、彼らのパスで守備をずらされ、ウイングのMF10氣田亮真やMF37杉山直宏、MF42イサカゼインといった突破の得意な選手に展開し、FW36高橋潤哉にフィニッシュさせるかたちを作らせてはならない。

 仙台も中盤でゲームをコントロールできる頼もしい選手たちがいる。経験豊富なMF37長澤和輝が攻守のバランスをとり、MF17工藤蒼生が豊富な運動量で相手の前進を阻止するとともに自ら前線にボールを運ぶ。途中加入のMF6松井蓮之もすぐにチームへフィットし、持ち前の激しい守備を発揮して味方を助けている。彼らボランチを中心に球際での争いを制し、奪ったボールを的確に攻撃につなげたい。

 仙台には全力でプレッシャーをしかける守備面はもちろんのこと、攻撃面でも推進力がある。MF27オナイウ情滋のスピードや、MF14相良竜之介の迷いなきシュート、MF11郷家友太の巧みにゴール前に飛び出す動きは相手にとって脅威だ。ボールを持てばゴール方向に心と体を向け、積極的に味方をサポートして走る選手が増えれば、仙台の攻撃は厚くなる。山形守備陣を撃ち抜く攻撃を見せたい。

 勝点差1で顔を合わせるダービーマッチ。長いシーズンのなかでも特に熱いPASSIONが激突するこの試合を制し、この先の勢いにつなげよう。