
ベガルタ仙台は明治安田J2リーグの最近3試合で合計9得点を記録。開幕2試合で無得点と苦しんでいたが、徐々に連係が噛み合い、個人の持ち味も発揮できるようになってきた。持ち前の守備の強さはそのままに、さらに改善を進めて勝利数を伸ばしたい。現在は3連勝中。しかしFW7中島元彦は「あまり連勝は気にしていない。応援があるからこそ自分達の力が120%になるので、ホームで勝ちたい」と、次の試合だけを見据えてこのホームゲームに戻ってくる意気込みを示した。
今節、仙台がホームに迎える相手は札幌。明治安田J2・J3百年構想リーグから川井健太監督を迎え、緻密な組織のもとでゲームを支配するスタイルに変わっている。攻撃でも守備でもスイッチを入れる選手に次々と周囲の選手が連動し、特に攻撃面ではピッチを大きく使いながら流れるようにパスをつなぐ連係を披露する。スピードと運動量に優れるFW71白井陽斗、鋭く縦に抜け出すMF7スパチョーク、新加入ながら攻撃センスを発揮し主力になったFW70ヴィニペイショットと、人材も豊富だ。
仙台は相手のGKから前線までがつながる攻撃組織を、まずは得意の強力なプレッシャーで断ち切りたい。相手の深い位置でのパス回しにはMF27岩渕弘人やFW47荒木駿太のプレッシャー、中盤でのボール保持に対してはMF6松井蓮之らの追いこみ、さらにロングボールを蹴られたらDF44井上詩音やGK33林彰洋のハイボール対応でパスのラインを結ばせないことが肝心だ。相手の攻撃のシステムにエラーを起こさせ、できるだけボールを奪いたい。
そして仙台がボールを保持すれば、最近調子を上げている幅広い攻撃を繰り出したい。札幌の整然とした守備組織は手強いが、その組織にエラーを起こさせるような、相手にとって想定外の要素を加えた攻撃で破りたいところ。たとえばMF8武田英寿が積極的に狙うミドルシュート、相手のタイミングを外したDF42石井隼太のアーリークロス、目の前の相手の裏をかくMF15南創太のドリブルといった個人の武器を勝負どころで繰り出すことで、相手の対応を後手に回らせれば、仙台のチャンスは広がる。相手の4バックが対応できる範囲を越えるDF19マテウスモラエスのサイドチェンジでの揺さぶり、ラインコントロールのタイミングをずれさせるFW11小林心のスピードなど、武器は出し惜しみなくピッチで繰り出すことが理想だ。
これまでに積み重ねてきた攻撃にも自信を持ちつつ、長いシーズンを勝ち抜くためには貪欲に改良を重ね、新たに相手の想定を超える攻撃を作り上げたい。また1つのBREAK THROUGHを果たせるゴールと勝利を、このユアテックスタジアム仙台で達成しよう。