
明治安田J2・J3百年構想リーグが開幕して4試合を消化。ベガルタ仙台は、地域リーグラウンド EAST-Aグループ 第4節・八戸戦でホーム開幕を迎えた。この試合では相手の激しいプレッシャーを受けて苦戦したが、無失点で90分を終え、PK戦で勝利した。森山佳郎監督は「勝点1ではなく2を取れたというのは小さくない」とホーム開幕戦で勝点2をもぎ取ったことについては前向きに評価した一方、「次節までになんとか本当の決定機のかたちをもっと作らないといけない」と攻撃面の持ち越し課題に言及した。
攻撃力をアップさせるのは今シーズンの仙台の大きなテーマ。そのため、この百年構想リーグの場で、仙台は様々なチャレンジをしているところ。森山監督は3-5-2の新システムを採用し、その中で選手たちの活発な競争や個人での成長も促している。発展途上のチームは、前節のように苦しい試合もこれから少なからず予想されるが、試行錯誤する中で結果を出し、勝って学ぶ流れを続けたい。
今節の相手である湘南は、前節の反省を生かすうえで重要な相手だ。湘南は前方向への推進力が攻守ともに高い。仙台は相手の前進を食い止めるだけでなく、押し返したり背後をとったりして、前節に取れなかったぶんもゴールを重ねて結果を手にしたいところ。八戸戦のPK戦で最後のキックを決めて勝利につなげたFW7荒木駿太は、「走る源をくれる存在」と称えるサポーターの後押しのもとで、「得点して、結果を出せる姿を見せたい」と意気込んでいる。この荒木がチームのために全力でピッチを駆けるように、仙台としては走力で相手を上回り、ゴールまで駆け抜けることが理想だ。
相手の湘南は今季より長澤徹監督のもとで新チームを作っているところだが、伝統的に運動量とスピードを強みとしており、そのスタイルは今も引き継がれている。今シーズンのチームも、ドリブラーのMF20石橋瀬凪や快足でゴールに迫るMF15藤井智也といった選手たちが攻撃を引っ張っている。MF16アルトゥールシルバの前への圧力も脅威だ。前線では元仙台のFW34山田寛人が2試合連続得点中と好調。前掛かりになった時の守備もGK99上福元直人を中心に備えができている。
仙台は相手の勢いある攻撃を受けたとしても、前節大活躍のGK33林彰洋やDF5菅田真啓を中心に跳ね返し、得意の速攻に持ちこみたい。MF10鎌田大夢やMF8武田英寿が相手の背後を突くパスを出し、MF27岩渕弘人やFW11小林心がスペースに飛び出すかたちで一気にゴールを陥れることが期待できる。また、相手の激しいプレッシャーの中でも、FW9宮崎鴻やFW34古屋歩夢のキープで後ろからの連続攻撃を引き出し、ゴールによって締めくくるのも理想的なかたちだ。
新しいチャレンジで様々なトライ&エラーが続いているが、仙台は確実に BREAK THROUGH への道を一歩一歩進んでいる。その足跡として、今回のホームゲームでも強敵を相手に勝利を記録しよう。