
ベガルタ仙台は明治安田J2・J3百年構想リーグ 地域リーグラウンド EAST-Aグループ 第4節から、ユアテックスタジアム仙台でのホームゲームが3試合続いている。区切りとなる第6節・相模原戦で、90分間での勝利をつかみたいところ。ここまでのホームゲーム2戦は連勝し、開幕からも5戦全てで勝利しているが、ホームでの2勝はPK戦によるもの。GK33林彰洋の2試合連続PKストップは実に頼もしいが、今度は90分以内の勝利で勝点3を獲得したいところだ。森山佳郎監督は前節・湘南戦でPK戦による勝利をおさめた後に、その試合内容に高評価を与える一方で「勝つべきときにしっかり勝つことが我々の課題なので、もう1回しっかり勝ち切るというところが次の試合では問われます」と気を引き締めた。
勝ち越すためには、ゴールが必要だ。これまでにも監督や選手たちの声でよく聞かれるように、この百年構想リーグでの仙台は、昨シーズンよりも勝ち越しゴールを多く取れるように、攻撃力を上げるために様々なチャレンジをしている。3-5-2をベースにしたシステムを採用し、攻撃時には多くの人数をペナルティーエリアに送り込み、サイドからのクロスに合わせられる可能性を高めることもその一例。前節の湘南戦では、相手を左右に揺さぶってDF2五十嵐聖己のクロスからFW11小林心の今シーズン初ゴールが見事に決まった。このクロスからの攻撃に加え、これまでにも得意としてきた縦の速攻や、MF10鎌田大夢ら中盤の選手を経由したパスワークなど、練習している多彩な攻撃をひとつでも多くのゴールに結実させたい。
今節の相手である相模原はJ3でプレーするクラブだが、はまったときの攻撃力はカテゴリーに関係なく脅威だ。昨シーズンには天皇杯で上位カテゴリーの相手を次々撃破し準々決勝に進出した実力がある。この百年構想リーグでも、ここまで5試合を戦って総得点12はEAST-Aグループトップ。特に3月のここまで3試合では全て複数得点を記録している。ボールを奪ってからシュートにつなげるまでの時間が速く、MF24杉本蓮のようにドリブルで単独突破できる選手もいれば、クロスの精度が高いDF16高野遼、得点感覚に優れるFW9佐々木快といった攻撃のタレントが揃う。セットプレーもこぼれ球を拾っての二次攻撃が得意で、DF37山内琳太郎のように得点力のあるDFもいる。
攻め手の多い相模原の勢いに飲まれることなく、仙台は相手を上回る攻守の切り替えから、攻撃手段を繰り出したい。この百年構想リーグでの仙台は、代わる代わる得点者が出てきてチーム力アップにつなげる流れができている。FW34古屋歩夢やMF37杉山耀建のようなルーキーも元気だ。前節の小林に続き、攻撃を完結させるヒーローは誰になるか。打ち合いも予想されるが、むしろ望むところ。DF5菅田真啓らの守備力にも期待するとともに、こちらの攻撃の良さが引き出されるシチュエーションだと前向きにとらえたい。
仙台の多彩な攻撃でホーム3連戦を締めくくる勝利を挙げ、チーム力を上げるためのBREAK THROUGH を果たそう。