
明治安田J2・J3百年構想リーグ 地域リーグラウンドは後半戦に突入。ベガルタ仙台は二巡目の初戦となったEAST-Aグループ第10節・相模原戦を3-0で勝利し、ユアテックスタジアム仙台に戻ってきた。現在この大会は開幕から10試合負けなし。課題を解決しながら、そして多くの選手が試合の中で成長しながら、結果を出す流れを続けたい。
対戦相手が一巡したことで、相手の研究も進む。前回対戦と同じ展開には、良くも悪くもならないのが常だ。前半戦での顔合わせよりも苦戦することだってありうる。だが、その対策を打ち破る新しい力が生まれることも、この後半戦の楽しみと言える。たとえば、後半戦で新しく台頭し、活躍する選手が出てくるかもしれない。あるいは、前半戦での戦い方をベースにしつつ、新しいゴールパターンをピッチで見せてくるかもしれない。選手個々が伸び、組織としても成長を見せることで、さらにチームが強くなる過程を見たいところだ。
森山佳郎監督は後半戦の成長のテーマのひとつに「迫力」を挙げ、チームにも練習時に呼びかけている。今シーズンは3-5-2のフォーメーションを基本として、攻撃のときには思いきって前に人数をかけるシステムを採用している。この攻撃寄りのバランスでプレーする中でも、1試合平均の失点数は小数点以下と、守備の強みは引き続き発揮している。そして攻撃面でも、昨シーズンのリーグ戦で同じ試合数を消化したときよりも総得点は上がっている。ただし、攻撃力強化を目指すものとしてはまだ足りないと、監督は考える。ここまで勝ち続けてきた中で、90分では勝負がつかずPK戦で勝った試合も少なくないからだ。「ふた回り目では相手に対策をされる中でも、前半戦より得点を増やしたい」とする森山監督は、その攻撃力を上げるために「連係を深め、『迫力』を増す」ことをテーマとした。ここでいう「迫力」は、意識付けだけでなく「攻撃の厚みや、チャンスを感じてスプリントする人数や、クロスに入っていく人数など、そういったかさにかかってチャンスで決めにいく『迫力』を増す」と、現在鍛えている攻撃で思い描いているところにつながる。
今節の相手である栃木Cは、4-3-3の並びから攻撃時に人数をかける、攻撃的なスタイルのチームだ。元日本代表FW9鈴木武蔵ら得点感覚の鋭い選手が居並び、サイドのFW77田中パウロ淳一やFW23吉田篤志、2列目のドリブラーFW24西谷和希らが前への推進力を発揮。サイドバックのDF32小池裕太ら後方の選手も積極的に前の選手を追い越してゴールに迫ってくる。
仙台としてはこの相手攻撃陣に対し、GK33林彰洋を中心に激しく厚い守備で跳ね返し、前に出た相手の背後を突いていきたい。FW11小林心のスピードや、MF27岩渕弘人の飛び出し、DF2五十嵐聖己とDF42石井隼太のクロス、さらにDF22髙田椋汰の大胆な攻撃参加など、相手の防ぎにくいところにボールと人を送りこむ「迫力」が期待できる選手はそろっている。ホームの大声援を背に受け、相手を呑みこむ「迫力」を表現し、後半戦でさらに高いレベルに成長するための BREAK THROUGH を果たそう。