
2025明治安田J2 第36節 ロアッソ熊本 2025年11月09日 (日) 13:03 キックオフ ユアテックスタジアム仙台
0 前半 0
2 後半 0
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
スターティングメンバー
| GK | 33 | 林 彰洋 |
| DF | 25 | 真瀬 拓海 |
| DF | 44 | 井上 詩音 |
| DF | 5 | 菅田 真啓 |
| DF | 3 | 奥山 政幸 |
| MF | 8 | 武田 英寿 |
| MF | 10 | 鎌田 大夢 |
| MF | 47 | 荒木 駿太 |
| MF | 14 | 相良 竜之介 |
| FW | 11 | 郷家 友太 |
| FW | 99 | 宮崎 鴻 |
控え
| GK | 1 | 堀田 大暉 |
| DF | 2 | 髙田 椋汰 |
| DF | 19 | マテウス モラエス |
| DF | 42 | 石井 隼太 |
| MF | 6 | 松井 蓮之 |
| MF | 32 | 山内 日向汰 |
| FW | 9 | エロン |
| FW | 48 | 中田 有祐 |
| FW | 59 | 小林 心 |
スターティングメンバー
| GK | 23 | 佐藤 優也 |
| DF | 25 | 小林 慶太 |
| DF | 4 | 袴田 裕太郎 |
| DF | 3 | 大西 遼太郎 |
| MF | 21 | 豊田 歩 |
| MF | 8 | 上村 周平 |
| MF | 17 | 藤井 皓也 |
| MF | 6 | 岩下 航 |
| FW | 14 | 塩浜 遼 |
| FW | 28 | 神代 慶人 |
| FW | 10 | 古長谷 千博 |
控え
| GK | 1 | 佐藤 史騎 |
| DF | 2 | 黒木 晃平 |
| MF | 7 | 竹本 雄飛 |
| MF | 15 | 三島 頌平 |
| FW | 11 | ベ ジョンミン |
| FW | 16 | 松岡 瑠夢 |
| FW | 18 | 半代 将都 |
| FW | 20 | 大﨑 舜 |
| FW | 33 | 橋本 陸斗 |
DATA
○入場者数/14,942人
○天候/曇、無風 ○気温/13.6℃ ○湿度/57%
○ピッチ/全面良芝 ○時間/90分
○主審/野堀桂佑 ○副審/松井健太郎 宇治原拓也
COACH INTERVIEW監督記者会見
前半にボールを動かされるのは想定内でしたが、自分たちがここまでなかなか持てないのは、ちょっと予想以上でした。ただ、しっかりゴールを死守するというか、仙台らしい、ゴールに鍵をかけて、どこかで1点を狙っていくというところでは、前節もその前の節も失点が複数あり、そこはひとつのテーマだったので、しっかり(失点を)ゼロで抑えることができたのは良かったなと思います。
その中で後半はかなり、「このままではいけない、点数を決めないと」というところのみんなのエネルギーみたいなものが、ボールを奪ってからのカウンターの迫力みたいなのがあって、かなり複数人数でスプリントをかけていました。そのぶん逆にカウンター返しというか、そこで危険なシーンもまあまああったとは思うのですけど、そこでどちらがゴールネットを揺らすか、執念というか、そのへんのところでこちら側が上回ることができたかなというところです。1点を決めたらもうプラン通りというか、しっかり守って相手がオーバーアタックしたところをカウンターというところでは、2点目を何度も狙えるようなシーンは作れたので、こういう戦い方ができれば、仙台らしいというか、そういうゲームはできたのじゃないかなと思います。
- 前半は予想通りにボールを持たれた要因がどういうところにあったのか、そしてそれを受けて後半はどういう修正をはかったのでしょうか。
やはり後ろのところとか、中の相手の作りのところで人数が多いので、そこにあまりいき過ぎると4-4-2の中を使われてきて、というところで、3試合そういう相手が続いたのですけど、今日はちょっとよりFWをがんばらせて、サイドハーフが簡単に出ていかないようにしました。前の圧力が減ったぶん、後ろの人数とか、崩される局面での安定感みたいなところはできたかな、というところですね。
後半は、相手のサイドのところへの圧力を、ちょっとサイドを出させた時に、プレッシャーをかけたらだいたい中にワンタッチでフリックみたいにしてくるので、そこは狙っていこうというところでした。アウトサイドを自由にさせなかった部分は、後半そこから奪えるシーンも増えたかな、というところです。
後半に相手がちょっと(運動量が)落ちるのは分かっていたので、前半は我慢して。後半は前半ほどはプレスにはこないので、ちょっと緩むとこちらもできるので、そういう意味ではそこはいい感じで相手が緩んだところで攻撃し、ボールを動かしてチャンスを作るシーンと奪ってカウンターに人数をかけるシーンは作れたので、点数を揺らすようなかたちは複数できたかな、と思います。
- 前半の終盤あたりから、サイドハーフにも少し前に出ていける守備もあったのかなと思いますけど、そういった指示みたいなのもあったのですか。
そうですね。あまり受け入れすぎちゃうと(中盤の)3枚に自由にパスを出させてしまうので、ちょっと牽制をかけながらいけるのだったら、というところは多少ありました。
- 2トップの宮崎鴻選手と郷家友太選手の位置がいつもと逆だった理由を教えてください。
前節もスタートはこれで、ちょっと変えるなどいろいろしたのですけど、頂点に宮崎を入れてロングボールを入れて、相手もそんなロングボールの処理が得意じゃないというところもあって。一番前の宮崎にロングボールを当ててセカンド(ボール)を拾うというところは狙いにしていました。でも意外と前半はなかなかおさまらなくて、思ったほどそこで起点ができなかったのですけど、後半はそういうところもちょっともう勝つ前提で裏を狙うとセカンドが拾えないので、もう勝てないというか勝たなくてもいい前提で後ろにサポートするというところで、微調整はしました。
- 2トップの組み合わせは今までいろいろ試しながらやってきたと思いますが、最近は郷家選手と宮崎選手の2トップで固定していて、チームとして攻撃を組み立てやすくなっているのでしょうか。
そうですね。終盤なのでちょっといろいろことを試すのは難しく、今日もまあまあ最初から攻撃のカードを出したので交代が難しい部分もあったのですけど、もう何人もつっていたので、「疲れるまでいけ。疲れたやつから交代」というところは今日はみんながんばってそうとうハードワークをしてくれたので。松井(蓮之)もサブで帰ってきてくれてかなりいいプレーをしてくれたので、と思ったら次節は出場停止のおまけがついたので、またちょっとボランチ問題が、工藤(蒼生)もちょっと軽いけがをやってしまってちょっとやりくりは難しいのですけど、今日2人がよくやってくれたので。武田(英寿)もちょっとつりそうだと言って代えたら「まだできたのに、なんで変えるんですか」みたいな感じだったので、もうちょっともってくれると思います。今度は石尾(陸登)が、なぜ2試合出場停止になったかはわかりませんけど、なんであれが2試合出場停止なのか。その前の試合、その次の試合で我々がやられたタックルとどっちが危険なのかというのはもう本当に疑問が残って、この2試合で石尾がいないところでは大変だったのですけど、石尾も帰ってきますし、オク(奥山政幸)も調子がいいし。オクもサイドバックもボランチもできるので、ちょっとオクは両方準備してもらって、という感じになるかなとも思います。
- 攻撃について、相手のマンマークを外す上で、ボランチの2人がターンをしたところや、1点目のアシストをした郷家選手みたいに、一対一で相手を外す努力自体は90分通してかなり試みられていたと思いますが、そこはどうみていますか。
前の対戦(第10節)の時も石尾がドリブルでぐいぐいと2人ぐらいかわして、またゴール前に走っていったとこから得点が生まれているので。そういう意味でも「個人で剥がすことは大事だよ」というのはあったのですけど、前半もまた相手のくるスピードとか、2人目がくるとか、そういう部分では外すスペースも難しかったのですけど。後半になったらちょっと1人を外したらオープンになるようなシーンが増えたので、そこはボランチと荒木(駿太)がつながって、うまくボールを逃しながら、相良(竜之介)の決定機もありましたけど、うまく得点シーンのように郷家が抜け出すとか、そういうところでは後半は少し前向きで走った選手を使えるようなシーンが増えたので、そこはある意味、織りこみ済みでもありましたけど、後半よくやってくれて点にもつながったので良かったかなと思います。
2点目でしっかり小林(心)もまた点を取ってくれましたし、いいかたちで突き放しました。相良が決めてくれればもっと楽だったのですけど、彼は次の試合で決めてくれると思うのでそこに取っておいて。サブで出た選手もしっかりがんばってくれて、いいかたちで終われてよかったと思います。
- 複数失点が続いているなか、無失点で終われたのは大きかったと思うのですけど、ディフェンスラインの評価はいかがでしたか。
相手も本当にパスの本数が(リーグ内で)1位とか、それこそ細かいパスでワンタッチを使ったり、3人目が出てきたり、パスをしたら走ったり、かなりつかまえづらい相手でした。後半は少しカウンターで数的不利になるようなシーンはありましたけど、林(彰洋)も含めて後ろの選手がその危ないところを守ってくれたおかげというのも大きかったかなと思います。ゼロで抑えることができたので、これぞ仙台の戦いというゲームが久しぶりにできたなという感じですね。
- 郷家選手はアシストの場面もそうですけども、直前のGKへのプレッシャーなど、流れをかなり呼びこんでいたように感じたのですが、評価はいかがですか。
もう走っているだけでというか、戻ってくる姿とか、滑っているとことか、追いかけているところ自体が、サポーターも燃えて盛り上がりますし。他の選手たちに対してもメッセージというか「ほら、おい、やるんだぞ」みたいなことを声とか言葉とかじゃなくて、本当にひとつの走りとか、ワンプレーとかひとつのランニングで示してくれる男だな、というところですね。その姿を見てサポーターも盛り上がるし、選手にも「俺もやるぞ」と思わせてくれるので、そこはゴールにもつながって、どうしてもなかなか揺れないネットをこじ開けるところの大きい最後の局面を作ってくれたので、すばらしい、MVPにふさわしい活躍だったかなと思います。
- バースデー(監督自身)の勝利ということで、おめでとうございます。サポーターからも試合後にお祝いがありましたけれども、この日を選手たちが勝利で飾ってくれたことに何か一言お願いできますか。
私の誕生日は正直、もうこの年になったらうれしくないし、めでたくもないのですけど、ただ生んでくれた両親には感謝しないといけないなというところです。
それよりも何よりも、本当にみんなのその自力で何とかなる位置で、7位8位になるともう「どこかが負けてくれ」とか、「どこかの対戦する相手に期待して」とかそういうのじゃなく、自分たちが勝っていけばなんとかなる位置につけているので、それを選手はその権利を手放したくないという、この魂ある戦いをしてくれたことが本当にうれしかったです。たまたま誕生日だっただけで、めでたくないけど1人で晩酌します。
FW 99 宮崎鴻選手
前半から熊本さんにボールを持たれる苦しい展開が続きましたが、しっかり外回しに誘導させて、中に入ってきたボールに強くいけました。そこから自分たちの特長であるショートカウンターを発揮できました。
(ゴールシーンは)(郷家)友太がまずがんばってくれて、最後の深いラインまでえぐってくれて、自分は少しファー(サイド)にいて、友太がしっかり見てくれていたのでもうあれで流しこむだけだったので、友太に感謝しています。
(今後に向けて)2勝するしかないので、引き分けも許されないと思いますし、選手一人ひとりが責任を持って最後まで全力で戦います。
FW 59 小林心選手
本当に前半は苦しい戦いが続いていたなかでも「後半に相手は足が落ちてくる」ということをチーム全体で共有できていたので、そこでワンチャンス、ツーチャンスを決めることができたのは良かったと思います。
(ゴールシーンは)あのかたちはもう自主練習でフチさん(片渕浩一郎コーチ)とずっと一緒に練習をしてきたので、そのまま出たと思います。
(ホーム2戦連続ゴールで)何かが吹っ切れたというか、自分としてもいい状態でプレーできていますし、肩の荷が下りてああいったコンパクトなシュートが打てたと思います。
(今後に向けて)スタメンにも途中出場にもかかわらず、僕の仕事はゴールを取ってチームを勝たせることなので、そこはぶらさずにやっていきたいと思います。