
2025明治安田J2 第38節 いわきFC 2025年11月29日 (土) 14:04 キックオフ ユアテックスタジアム仙台
0 前半 0
0 後半 1
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
スターティングメンバー
| GK | 33 | 林 彰洋 |
| DF | 2 | 髙田 椋汰 |
| DF | 44 | 井上 詩音 |
| DF | 5 | 菅田 真啓 |
| DF | 3 | 奥山 政幸 |
| MF | 8 | 武田 英寿 |
| MF | 10 | 鎌田 大夢 |
| MF | 47 | 荒木 駿太 |
| MF | 14 | 相良 竜之介 |
| FW | 9 | エロン |
| FW | 11 | 郷家 友太 |
控え
| GK | 1 | 堀田 大暉 |
| DF | 19 | マテウス モラエス |
| DF | 25 | 真瀬 拓海 |
| DF | 39 | 石尾 陸登 |
| DF | 42 | 石井 隼太 |
| MF | 6 | 松井 蓮之 |
| FW | 48 | 中田 有祐 |
| FW | 59 | 小林 心 |
| FW | 99 | 宮崎 鴻 |
スターティングメンバー
| GK | 23 | 佐々木 雅士 |
| DF | 4 | 堂鼻 起暉 |
| DF | 5 | 白井 陽貴 |
| DF | 2 | 石田 侑資 |
| MF | 19 | 大西 悠介 |
| MF | 32 | 五十嵐 聖己 |
| MF | 7 | 石渡 ネルソン |
| MF | 24 | 山下 優人 |
| MF | 27 | 山中 惇希 |
| FW | 38 | 熊田 直紀 |
| FW | 26 | 坂元 一渚璃 |
控え
| GK | 39 | ジュ ヒョンジン |
| DF | 35 | 深港 壮一郎 |
| DF | 17 | 山田 裕翔 |
| MF | 30 | 木吹 翔太 |
| MF | 14 | 山口 大輝 |
| MF | 15 | 加瀬 直輝 |
| FW | 16 | 加藤 大晟 |
| FW | 28 | キム ヒョンウ |
DATA
○入場者数/18,502人
○天候/晴、無風 ○気温/10.9℃ ○湿度/37%
○ピッチ/全面良芝 ○時間/90分
○主審/岡部拓人 ○副審/川崎秋仁 千葉直史
COACH INTERVIEW監督記者会見
後半戦2位の成績のいわきさんが相手で、かなり苦戦する想定はあったのですが、少ないチャンスをしっかり決めて、ゴールに鍵をかければ勝機は見出せるのではないかというところでした。前半からボールをつながせてくれないぐらいプレッシャーがくるだろうと思っていましたが、自信を持ってボールを動か、チャンスもいくつかあって、ネットに入っていればな、という感じでした。
後半の、70分ぐらいからちょっと点を取れない焦りというか、「勝たなければならない」というところで、少し攻めのバランスが崩れ、カウンターを受けるシーンが増えてきました。そのひとつがちょっと不運なかたちで相手がシュートをそこで打ってくれれば菅田(真啓)がブロックにいけましたが、熊田(直紀)選手が空振りして、一瞬途切れたところで、相手の五十嵐(聖己)選手のスーパーミドル、この試合でこの場面であのシュートを決めるか、というようなスーパーゴールに敗れてしまったという感じでした。
本当にかなり選手も戦って、秋田さん、いわきさんと一番強度の高い、フィジカル、球際のバトル、空中戦、セットプレー、そういうものが武器の相手に対して、本当にこの試合で体を張って、負けないぐらいがんばってくれて、攻撃の良いかたちで、試合内容も70分ぐらいまでは非常にいいというか、「この勢いでプレーオフにいけそうだな」と思うぐらいの良いゲームができていただけに、勝ちきれなかった、今シーズンを象徴するような試合になってしまったな、というところです。
- 今日の2トップの先発は郷家友太選手とエロン選手で、後半から宮崎鴻選手が入りましたが、どのようなゲームプランだったのでしょうか。
ちょっと宮崎が連戦で足の張りとか疲れが残っていたので、前半から使って後半に点を取りたいところで少し動けなくなることを考えたら、エロンがずっといい状態を保っていて、気持ちの部分でもかなりブーストになってくれる存在なので、彼を使って、半分なら宮崎もいけるのじゃないかというところでは、そういうコンディションの面とエロンの調子の良さというところです。前半にしっかりエロンはいい仕事をしてくれて、最初の得点が決まっていればというところもありましたし、攻守に二度追いしてかなり走ってくれるなどいい仕事をしてくれたかなと思います。
- 前半は競り合いのバトルでも戦ってセカンドボールも取って、かなりボールをつなげていたと思うのですが、狙い通りの展開ではあったのでしょうか。
いわきさんはこの10試合ぐらいずっと、(前々節の)秋田戦だけゴール期待値が低かったのですけど、それ以外は秋田戦も含めて10試合全部相手よりもシュートはかなり多く打っていて、ゴール期待値は秋田戦以外ずっと勝っているというところでは、かなりシュート本数は向こうが多いようなゲームになると思いました。ただ、ロングスローからのこぼれとかセットプレーからいいボールがきてシュート、それをブロックしてまたシュートみたいなところでゴール期待値とかシュート本数とか相手が上になるかなというところは想定していました。逆にこちらが(速報値で)21本のシュートを放ちながら、相手よりもかなりの多くのシュートを打ちながら、特に70分ぐらいまではかなり押し気味に進めることができていたので、本当にそこで点が入らないというのは今シーズンたくさんそういう試合があったので、そのへんが最後の最後にプレーオフから滑り落ちた要因かな、というところです。
- 最後の試合で7位になりましたが、あらためて今シーズンを振り返っていかがでしたか。
今日は選手に出発前に見せましたが、守備は被ゴール期待値とかシュート本数、枠内シュート本数とかトップで、失点も前節までは(最少の)1位は徳島さんで、4位ですけど2位と1ポイント差だったので、もうほぼ2位みたいなものでした。そのほかバトルのところの勝率も1位とか、守備のスタッツはトップレベルで、攻撃も昨年はゴール期待値16位、チャンス構築も14位という数字が、今年はシュート本数も含めて5位とか6位の数字です。毎試合相手の数字を出しますが、いわきさんのスタッツが、もう攻撃も守備もだいぶ2位とか3位とか並んでいたので、「いやいや俺らも負けてねえぞ」という意味で、今シーズンの数字を出してみたところ、やはりかなりそのスタッツ的にはもうトップ争いしてもおかしくないようなスタッツでした。
そういう意味ではその相手に70分優位に進めて、ここでネットを揺らせていればというところではやはり揺らせていません。スタッツの中でもやはり決定率(が課題)です。得点は8位か9位ですけど、決定率というところだけが11位とか12位とかなので、チャンス構築4位ぐらいでチャンスを作ってゴール期待値も高いけど点が入らないというのが今シーズンです。去年と比べたら守備も5位6位の数字で、去年は大事なところで点が入って勝てていたようなところがありますが、去年は内容的にはかなり厳しく、結果はなぜか勝ったみたいな試合が多かったのですが、今年はかなり内容的には非常に改善して、攻守において去年よりかなり良かったにも関わらず、勝点のところですね。最終的には今日勝てばちょうど去年を回るような数字でした。今日はJ2でトップと10位ぐらいまではほとんど変わらない中で、昨年は1、2位の自動昇格のチームと16ポイントくらい離れていましたが、今年は最後の最後まで5ポイント、今日負けて8ポイントですかね、そのくらい最後に離れましたけど、最後の5、6節までは、本当に「この試合を勝てば」と肉薄するとこまではいきましたけど、終盤にちょっとやはり勝ち星が伸ばせなかったのは痛かったかな、というところです。
- チームとしてのスタッツの話をされていましたけれども、個人としても、若い選手が多い中でも若手もベテランもそれぞれ得たものもあったと思います。個人の力の成長はどうとらえていますか。
高卒の新人たちもやっと「ちょっと出してもいいかな」という感じに成長してきてくれていますし、トレーニングマッチもかなりいい内容がずっと続いています。バックアップのメンバーの力も上がってきているなとは感じています。主力のメンバーはかなり自信を持ってどことやっても互角以上にはやれるけど勝ち切れない、というところでしたけど、まあネットを揺らすところ以外はかなり、サッカー的なところでの成長というのはあったと思います。
- 先ほどのセレモニーでは、試合前にサポーターのしてくれたことに対し涙が出たという話でしたけれども、この一年のホームでは昨年以上のものを感じられたのではないでしょうか。
今日の入場もそうですし、要所要所でサポーターのみなさんがカンパで、夜なべして、寒い日や天候が悪い日も多かったのですけど、今日のあの入場時の景色は本当に胸に刻まれたというか、選手も熱い思いを持っていました。だからこそ、だいたいいわきと対戦すると前半は何もさせてもらえないようなことが多いのですが、自分も5試合6試合を遡って見ても、「うちの試合が一番良かったのじゃないかな」と思えるくらいできました。それもこれもあのサポーターのみなさんの相手を威圧する、われわれの背中を強烈に押してくれてエネルギーを湧き立たせてくれる応援というものがもう本当に印象的だったかな。日本一のサポーターの期待に応えられなかったことが一番悔しいです。 本当にサポーターのみなさんはJ1で優勝争いをするサポーターなのに、僕らまだまだJ2で早くサポーターさんたちの応援に食らいついて、追いついていけるようにまた精進しないといけないなと思わせてくれました。本当に苦しいときも、なかなか難しいときも、常にわれわれのことを強烈にバックアップして、前に一歩押し進めてくれたサポーターのみなさんには、本当に感謝しかないというようなところです。
- 今回持ち帰った課題をどう解決するか、今考えられている範囲で教えてください。
もう見てわかるとおり、どうやってネットを揺らすかというところは、本当にそこにかけるエネルギーというか、それを練習すること。守備のところはかなり、先ほども言いましたようにスタッツもいいし、ゴール前で体を張って簡単にシュートを許さない部分は、できているところも多いので、そういう意味でも、やはりゴール前のそのネットを揺らすところから逆算した部分でトレーニングも構築していかないといけないですし、トレーニング技術的なところもそうですし、戦術的なところも、あとフィジカル的なところも、やはり本当に見直して、もう一段階上げていかないといけないかなと思っています。
MF 11 郷家友太選手
悔しさはもちろんですが、いろいろな人に恩返しをできなかったことへの申し訳なさが残っています。シュートチャンスはもちろんありましたし、この一年間ついてきた決定力のなさが、最後の最後まで自分たちの首を絞めたと思います。それが今日のいわき戦にまで出てしまったことが、勝てなかった原因のひとつだと思っています。
(セレモニーでは)チームを支えてくださった人の顔を思い出してこみ上げる部分もあってうまくしゃべれなかったのですが、そういう人たちに恩返しできなかった申し訳なさや悔しさを言葉にするとこみ上げるものがありました。
今年、サポーターはブーイングもせず、負けた試合の後にも温かい声援を送ってくれるサポーターがいてくれて、こうやって可能性が消滅した後の試合でも声援をくださったので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
GK 33 林彰洋選手
今シーズンのこのベガルタ仙台の戦力を考えれば、ここで終わるのではなくもっと上に行けるチームだったというのが正直な印象です。
年間を通して、守備の選手のシュートブロックのところでチームが助けられている部分も多くありましたし、今日も多くの場面で体を張ってくれて、ディフェンスの選手だけでなく攻撃陣もがんばって戻ってきてくれて守備が助かっていたということは、年間を通して継続されていた部分です。そういう意味では、引き続きそういう場面を出せたのかなと思います。
この試合に限らず、年間を通して決められる場面で決められるか、押さえないといけない部分を押さえられるか、それはサッカーにおける究極の部分ですけれども、その部分がやはり足りなかったと思います。
(サポーターは)今日に限らず、年間を通してどんなときでもスタジアムを満席のような状況にしてくれて、J2の景色ではないと選手たちみんなが常々思っていて、あの姿を見せられるからこそ僕らは絶対にJ1に行かなければいけないと思わされ続けてきました。それがこのタイミングで途切れたことは僕らにとって心苦しく辛い部分ですが、一年間あの人たちのおかげで僕らに活力と勢いをもたらしてくれたかと思うと、もっと見返りのある状況にしてあげたかった、というのが本音です。