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【ユース】ベガルタ仙台ユースU-17イタリア遠征実施報告

掲載日:2025年9月24日

8月17日(日)から26日(火)まで、ベガルタ仙台ユースの高校2年生以下の選手18名とスタッフ3名で「第33回スコピーニョカップ」の大会参加のため、イタリア遠征を実施いたしました。

ベガルタ仙台ユースU-17イタリア遠征
本遠征の目的

個人・チームで強くなる
・海外強豪クラブと真剣勝負をして、自分のレベルや武器を知る。
・優勝を目指す中で、チームとしての立ち位置を知り、全員で優勝を目指す。
世界を知る
・ピッチ内外でまずやってみる。自分からアクションを起こす。
・自分の普通は普通じゃないことを知る。人としての幅を広げる。殻を破る。
・異文化を知り、受け入れる。その中で日本の良い所にも気づく。

全体スケジュール

Day-1,2

日本時間8月17日(日)の夕方に成田空港を出発し、香港を経由して現地時間18日(月)の午前8時ごろローマ空港に到着。その後バスでリエティに移動し、午後はFCリエティの練習場をお借りしてトレーニングを行いました。


成田空港

機内

宿舎前にて

トレーニング@リエティ

更衣室

FCリエティの練習場
Day-3

8月19日(火)午後、グループリーグ1戦目の試合のために、リエティから1時間半ほどの街アマトリーチェ市に行きました。アマトリーチェ市は2016年に起きたイタリア中部地震で大きな被害があった街です。試合前には、東日本大震災で同じく被災を経験した都市のクラブとして追悼セレモニーに参加しました。 セレモニー後は、テルナーナ・カルチョ(セリエC)とのグループリーグ初戦を行い1-0で勝利しました。


アマトリーチェ市

震災追悼セレモニー

グループリーグ① vs テルナーナカルチョ ◯1-0
Day-4

8月20日(水)は早朝5時ごろリエティを出発し、バチカン市国へ行きました。
そこでローマ教皇にお会いすることができ、チームを代表して佐々木亮(高2)から教皇に直接ベガッ太くんのぬいぐるみをお渡しするという非常に光栄な機会をいただきました。

同日、午後はグループリーグ第2戦ユベントス戦を戦いました。体格で勝る相手に対して組織的に戦い2-1で勝利、2日後の準決勝進出が決まりました。


リエティ在住の日本人の方も応援に来てくださいました
Day-5

8月21日(木)は午前中トレーニングを行い、翌日の準決勝に向けて調整しました。
午後はフリーとし、選手はそれぞれリエティの街を散策しました。
夜は大会主催のファッションショーにチームで参加しました。ファッションショーを楽しむとともに、他チームの選手とも交流している様子も見られ、非常に有意義な時間となりました。


ファッションショーの様子
Day-6

8月22日(金)の午前中は、アタランタFCとの準決勝を戦いました。前半は相手の勢いに押され0-2で折り返します。後半1点を返し、その後も攻勢を強めましたが終了間際に3点目を奪われて、結果は1-3の敗戦でした。3位決定戦は行われなかったため、大会3位で終了となりました。
午後は決勝戦を観戦した後、表彰式に参加しました。
準決勝で対戦したアタランタFCはイタリア国内でも有数の育成クラブで、能力の高い選手が多いだけでなく、他のイタリア勢と比較しても組織的なサッカーをする非常に優れたチームでした。決勝でもSSCナポリに3-0で勝利し、優勝しました。


準決勝 vs アタランタFC ●1-3

表彰式
Day-7

8月23日(土)の午前中は、FCリエティU-19と練習試合を実施しました。
その後ローマに移動し、夜はセリエA開幕節のローマvsボローニャを観戦しました。
数々の名勝負を生み出してきたスタディオ・オリンピコでの試合かつ、熱狂的なローマサポーターが生み出す雰囲気にユースの選手たちは、圧倒されていました。試合は1-0でローマが勝利し、試合後にローマサポーターが勝利の歌を歌うところまで体感でき、すばらしい観戦となりました。


TRM vs リエティFC U-19

スタディオ・オリンピコにて

この日の観客は63,681人

試合はローマが1-0で勝利
Day-8

8月24日(日)は1日中ローマ研修を行い、ローマの街を散策しました。
コロッセオやトレビの泉、スペイン広場などの名所はもちろんのこと、街のいたるところに歴史的な建造物が存在し、街並みの美しさが印象的でした。昼食ではパスタ、夕食ではピザを食べることができ、イタリアならではの食文化も感じることができました。


コロッセオ

トレビの泉

スペイン広場

昼食はパスタ

夕食はピザ
Day-9,10

8月25日(月)の昼にローマを出発して香港を経由し、翌26日の昼頃に成田空港に、そして午後、仙台に到着し遠征を終えました。

所感

コロナ禍以降、初のユースチームの海外遠征。
初の海外渡航という選手も複数いましたが、事故や大きなけがなく帰って来られたことに安堵しています。
遠征の目的にあった、「ピッチ内外でまずやってみる。自分からアクションを起こす」の通り、選手は非常に意欲的にピッチ内外の活動に取り組んでくれました。
試合では、ピッチサイズやボールの違いにも順応しようとしていましたし、大柄な選手が多数いましたが、敏捷性や組織力、プレーの連続性で相手を上回るシーンは多かったように感じました。
イタリアのチームは中盤をダイヤモンド型にする1-4-4-2のシステムを採用するチームが多く、GK、CB、FWは180cm越えの選手ばかりでスケールの大きい選手が多く見られました。そして何よりも勝負に対してのこだわりが強かったのが印象的です。
ピッチ外では、日本語が通じない環境の中、積極的にコミュニケーションを取ろうとしている姿が多く見られました。
慣れない英語や簡単なイタリア語でコミュニケーション取ることを楽しむと同時に海外に出て活躍するためには言語の習得が必要であると感じたことと思います。その他、長距離の移動、時差ぼけ、水の違いなど慣れないことが多くありましたが、選手たちにとって、全て良い経験になったと思います。
個人としてもチームとしても成長していくために、本遠征の経験を活かして日々精進していきたいと思います。
最後になりますが、選手・スタッフ一同、今回の遠征に協力していただいたすべてのみなさまに感謝申し上げます。