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12月7日(日)、仙台89ERSのホームゲームにて「ケミ・リサSENDAI in 仙台89ERS」を実施いたしました。
掲載日:2025年12月12日

ベガルタ仙台は、株式会社高速さま、株式会社仙台89ERSさまとともに、12月7日(日)に開催された仙台89ERSホームゲームにおいて、Bリーグ初(※)となるプラスチックカップのケミカルリサイクルプロジェクト「ケミ・リサSENDAI in 仙台89ERS」を実施しましたのでご報告いたします。
※アリーナ内で使用されるプラスチック製品の完全循環を目指した取り組みとしてリーグ初
「ケミ・リサSENDAI」プロジェクトの目的
ケミ・リサSENDAIは、ベガルタ仙台が2025年6月から株式会社高速さまと共同で始動した取り組みで、日本のプロスポーツ初となる、スタジアムグルメで使用される容器の完全循環を目指すプロジェクトです。
本プロジェクトの目的は、持続可能な社会の実現と「プラスチック廃棄ゼロ」を、仙台・東北から全国へ広げていくことにあります。従来のマテリアルリサイクルでは困難だった使用済みプラスチック(ポリスチレン)容器を、ケミカルリサイクル技術により分子レベルまで分解し、再び食品用途のプラスチックとして再構成・再利用することで、資源の完全循環を目指しています。
ケミ・リサSENDAI
当日の実施状況
12月7日(日)の試合当日は、ご来場のみなさまのご協力のもと、会場内で使用されたプラスチックカップの回収を仙台89ERSさまとともに実施しました。
エコステーションでは、プラスチック(ポリスチレン)カップの分別回収を行いました。アリーナ外の特設ブースでは、回収したカップを専用の減容機で処理する実演を行い、再生資源へと生まれ変わる過程を公開しました。減容機の稼働に使用した発電機には、アリーナフードで発生した使用済み食用油を活用しています。
また、前日に使用したカップを持参してリサイクルに協力してくださる方もおり、来場者の皆さまの環境意識の高さがうかがえました。


実施に向けた共同記者会見
12月4日(木)には、本取り組みの実施に先立ち、株式会社高速さま、株式会社仙台89ERSさま、株式会社ベガルタ仙台の3社代表による共同記者会見を実施いたしました。 各社代表からは、本取り組みをスポーツ界における循環型社会のモデルケースとし、地域のみなさまと連携し推進していく姿勢を示しました。
株式会社高速 代表取締役社長 執行役員 赫裕規さま あいさつ(抜粋)
プラスチックは環境問題の中で“悪役”と言われることもあります。しかし、正しく使い、正しくリサイクルすれば、環境にやさしい素材だと考えています。ケミ・リサプロジェクトの、プラスチックを同じプラスチックに戻して再利用するこの取り組みは、資源循環のモデルであり、循環型社会やサステナブルな社会の実現に貢献する活動です。 ベガルタ仙台と取り組んでいるケミ・リサプロジェクトは、まさに「最強に最高に環境にやさしい」取り組みだと自負しています。仙台・宮城、東北初の事例として、全国へ広められるよう、協力を精一杯してまいります。

株式会社仙台89ERS 代表取締役社長 志村雄彦さま あいさつ(抜粋)
これまでも、スポーツを通じた地域貢献や環境問題への取り組みを続けてまいりました。今回はケミ・リサSENDAIを参考に、Bリーグとしてケミカルリサイクルによるプラスチックの完全循環に挑戦します。これまでも飲料カップなどのリサイクルは高速さまと一緒に行ってきましたが、今回はさらに踏み込んだ形で完全循環型リサイクルに取り組み、環境問題の解決につなげていければと考えています。 この取り組みは押しつけではなく、地域のみなさまと手を取り合いながら、スポーツ界における循環型社会のモデルとなっていけるよう進めていきたいです。 試合当日は、試合観戦と一緒に、学べるリサイクル体験も実施する予定です。スポーツを通じて環境意識を高める1つとしてみなさまにご来場いただければと思います。 仙台・宮城の子どもたちが住みやすいような街づくりを少しでもお手伝いできる活動だと信じて、新しい取り組みをスタンダードにできるようにしていきたいと思います。

株式会社ベガルタ仙台 代表取締役社長 板橋秀樹 あいさつ(抜粋)
クラブ設立以来、地域に根ざしたクラブを目指し、環境問題をはじめとするさまざまな社会課題に取り組んできました。環境問題は世界的にも議論が進む重要なテーマです。従来のマテリアルリサイクルでは、プラスチックを他素材へ転換するなどの方法が一般的でしたが、今回のケミカルリサイクルでは元の材料に戻すことが可能になりました。 私たちの目的は、この取り組みを多くの方に知っていただき、誰もが活用できる形としてデータやマニュアルを共有することです。宮城県のゼロカーボンアワードでも評価をいただいた本施策が、多くの方にとって環境問題に関心を持つ入口となり、パートナー企業さまにもプラスとなり、未来の子どもたちにより良い環境を残す取り組みになると考えています。 ベガルタ仙台は、今後も仙台・東北から持続可能な社会の実現のため、より多くの方にこの取り組みを知っていただけるよう邁進してまいります。
