
2025明治安田J2 第34節 サガン鳥栖 2025年10月26日 (日) 14:03 KICKOFF ユアテックスタジアム仙台
0 前半 1
3 後半 1
0 PK戦 0
COACH INTERVIEW監督記者会見
ちょっとアンラッキーなPKを与えてしまって、そこまではシナリオ通りというか、しっかり守備も、もう(相手の攻撃が)めんどうくさいのは分かっていたので、そのなかでもしっかりコントロールしたなかゲームを進められていました。けれど、あの時点でちょっと、こっちは前から取りにいかないといけない、向こうはもうこっちに引き込んでカウンターをすればいい、という構図になってしまって、やっぱりかなり難しかったです。向こうとしては「はいはい、これはもう自分たちのゲームだよ」というかたちになっていました。これもかなり難しい展開になって、後半に選手交代でギアを上げられるはずが退場(者を出してしまった)。
10人になってしまったところで、正直なところ自分も0-2で10人というのは、なかなか。0-1だったらなんとかこの前(前々節・)大宮戦を10人でかなり、最後追いつくかというゲームができていたので、いけるかなと思っていたのですけど、0-2で10人になったところで、これ以上傷を広げないようにというような、もちろん、1点を返せば、というのはありましたけど。
それを選手には今、「申し訳ない」と謝ってきたところで、こんなシナリオは自分も長い人生で初めてですし、他にあるんですかね、こういう10人で0-2を逆転したというのは。私もあんまり聞いたことがない、というところでは、ちょっと、こんなシナリオを誰が用意したのだろうという。本当に選手の思いというか、まあ、この試合は6ポインターマッチで、負ければもう6位と勝点差4だったので、もうずっこけるというところでは、決勝トーナメント、プレーオフと同じような意味合いがあったゲーム、負ければ終わりというゲームになるのですけど、そういうなかで、「終わらせないぞ」という選手の執念みたいなものがすさまじかったな、というところですね。
宮崎(鴻)もよく決めて、1点を決めてまたサポーターのボルテージも上がって、向こうもちょっとリードしていることもあって無理しないところで、パワーバランス的にこっちが押せ押せになってくれたので、2点目が入ったところで相手はもうちょっとパワープレー気味にきましたけど、逆にそこをひっくり返せてゴールできたのは劇的というか、ちょっとこんなシナリオが待っているとは、というところで、本当に自分も感動しましたし、選手のがんばりを称えたいな、と本当に誇らしく思います。
- 工藤蒼生選手が久しぶりに先発しましたが、相手のウイングバックの新井晴樹選手に対応するというのも彼のタスクのひとつだったのでしょうか。
そうですね、ちょっとアクシデントもあって、昨日に急遽「お前、行くぞ」という話になりました。松井(蓮之)がちょっとトラブルで、軽いけがなのですが出場できなくなって、前日練習の終わりぐらいに軽いアクシデントで、今日はちょっと回避というところでした。普通にいけば武田(英寿)のところなのですけど、特に右サイドのところはうるさい、というか、本当に相手の攻撃を止められないようなところでは、守備に追われるようなシチュエーションになるかなということで、工藤にがんばってもらって、という起用でした。彼も本当に第2節以来のスタメンだったと思いますけど、本当に地道に毎日コツコツと自分の力を伸ばすために努力を本当に続けてきてくれた選手です。
ちょっと話はまた飛躍しますけど、小林(心)もね、ここのところずっとサブ外が続いていて、これも、試合展開で追いかける展開になったときに、というところでコーチングスタッフとかのアイディアもあって、「小林を入れようか」というところで、今日の最後入れるところも宮崎が足を攣っていましたけど、攣る前から「最後は小林に追わせて、背後へ走らせてというところでいこう」とコーチングスタッフと相談して、一発回答してくれたというか、本当に彼も腐らずにやってくれていました。
もう本当に、彼らだけに限らないのですけど、サブメンバーの練習、サブ外のメンバーの練習が非常に集中して強度を高くやれているので、それは今週も選手たちの前でも言ったことなのですけど、逆にスタメン組がちょっとポッと練習に帰ってきたときに、なんというかその強度とか集中度で上回られて、練習自体はちょっとスタメン組がうまくいかないなというような。そういう今週の準備のところではそのくらいサブメンバー、サブ外メンバーが非常に集中してこのところの練習に取り組めているという点が今日の結果にもつながりましたし、全体のそういうエネルギーみたいなところにもつながってくれたかなと思います。
- 相手の左サイドの攻撃を押さえていたところ、向こうも工夫してきてPKの場面も崩されかけてはいましたが、それでも想定の範囲内で押さえていたという評価でしょうか。
そうですね。新井選手のところはどのゲームでも彼を起点にして得点になっているので、真瀬(拓海)にはだいぶ「お前が大体背後を取られてやられるゲームだぞ」と脅していたのですけれども、PK自体はPKじゃないようなまだちゃんとは見てはいないですけど、スペースにスライディングしてそこに相手が足に引っかかりにきたかなというような感じでしたけど、まあ対応としては滑らなくてもよかったかもしれないですし、ちょっと軽率だったかもしれないし、アンラッキーだったかもしれません。あのPKでちょっとゲームプランが崩れたというかちょっと違う様相になってしまったというか、そこまではこちらがコントロールしていたような部分の方が強かったかなと思っていたので、あれで流れがだいぶ変わったなというところではあります。
ただその次の仕事を、ギリギリで防いだ場面も多かったのですけどね。だけどよく最後によく体を張って、ディフェンスは数的不利になるようなシチュエーションも結構あったので、よく崩れずに失点をあそこでとどめてくれたというのは大きかったかなと思っています。
- 宮崎選手の2得点はどちらも簡単なゴールではなかったと思いますが、彼の得点をどう見ていますか。
彼には、これまでちょっと前の試合とかもシンプルに味方を使おうとしすぎていた部分があったので、「自分で前を向いて、自分で勝負してもいいよ」という話はしていたのですけど、本当に今日は、序盤から2人をかわしてシュートみたいシーンもありましたし、得点シーンは本当に見事ですよね。あの得点によってサポーターのボルテージがとてつもなく上がって、それが選手のとんでもないエネルギーになったというか。本当にすごい雰囲気で、サポーターのみなさんも僕たちを勝たせてくれたと思っています。
- 選手たちにはどういうことを謝ったのでしょうか。
もう、0-2になって10人になった瞬間に、ちょっとそこから勝利するイメージは私の中には持っていなかったということで、そこをひっくり返して勝ちに持ってきたというのは私の頭の中にはなかったのですが、選手は諦めずにやってくれて、こういう結果になったので、本当に申し訳ないというか、選手は諦めずに戦っているのに、そこはちょっと反省材料でしたね。
- 具体的にはどういう言葉をかけたのですか。
もう「申し訳ない」「本当に申し訳ない」と。退場になった瞬間に、これ以上傷が広がらないようにどうしようかというところを考えたことです。失点しないようにしながら、1点1点でも返せば、次の試合につなげないといけないので、これが3、4と失点して崩れちゃったら、やはり次の試合にも影響してくるので、なんとかこう10人でもよくやったと。大宮戦でもそうでしたけど10人で、敗れはしましたけれどファイティングポーズをとって、本当に最後の最後まで追いつきそうな戦いをしてくれたので、そのイメージはあったのですけど、10人で本当に逆転すると思っていなかったので、本当に申し訳ないというか。
選手は、死に物狂いで必死に勝利に向かって戦って走って、本当に試合終了の瞬間に倒れ込むくらい、いつも「ぶっ倒れるまで走れ」と言っているのですけど、本当にぶっ倒れるまで走ってくれているのに、ちょっと自分はそこまでの覚悟があったのかという意味では、やっぱり今日は本当に選手に申し訳ないので、これは素晴らしい、本当に讃えてあげないといけない試合だったかなと思います。
FW 99 宮崎鴻選手
正直、ホッとしています。後半の立ち上がりまで苦しい展開でしたが、なんとかひっくり返して逆転勝利できたのはすごく良かったと思います。こういう展開は人生で初めてですが、10人になってから選手たちが腹をくくって「やるしかない」と目の色を変えていたので、逆にそれが鞭となって、一人ひとりのアグレッシブなプレーにつながったと思います。
(1点目は)(郷家)友太からくさびのパスが入るのはわかっていたので、相手をしっかり背負って、そこからターンされると相手DFは何もできないので、しっかりまずトラップを決めて、あとは自分の特長であるフィジカルで相手をおさえながら、最後はトーキックで相手のGKのタイミングをずらせました。
(2点目は)あのときは本当に何も考えていなくて、(鎌田)大夢からボールをもらったら打つことしか考えていませんでした。トラップして2タッチ目で振り抜いたら、相手のディフレクションもありましたが入ったので、ゾーンに入っていたような感じでした。
(今後に向けて)変わらず引き分けも許されない試合が残り4試合続くので、難敵が多いのですが自分たちの戦いをすれば勝てない相手ではないと思っています。今回勝っても浮かれず、しっかり気を引き締めて取り組んでいきたいですね。
FW 59 小林心選手
まだ実感は沸いていないのですが、そこで一喜一憂せず、次の今治戦に向けて切り替えようとしているところで、いろいろ難しい感情です。
(ゴールシーンは)中田(有祐)が競り勝つのはある程度予測していたので、そこでうまくファーストタッチでシュートを打てるところにボールを置けたのがすべてだったのかなと思います。相手が来ていたのはわかっていたので、なんとかトラップしてから早いタイミングでシュートを打とうと考えていました。そのタイミングと、相手の体の前に入っていけたことが良かったと思います。
自分自身、メンバー外が続いていた中で、練習でゴールを取り続けることで「さすがだな」という声をいただいて、まだまだ成し遂げていませんが、やってきたことは無駄じゃなかったな、と思いました。
J1昇格はもちろんですが、まずは目の前の一試合一試合を勝つしかありません。今日のような試合をすれば絶対に負けないと思っています。一喜一憂しないで、目の前の試合のことだけを考えて、やっていきたいと思います。