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1月12日(金)、東北大学大学院経済学研究科と包括連携協定を締結いたしました。

掲載日:2024年1月13日

ベガルタ仙台は、1月12日(金)に「国立大学法人東北大学大学院経済学研究科とベガルタ仙台の包括連携に関する協定」を締結し、記者会見を実施いたしました。
本協定は、学術とスポーツ文化を通じて、次世代人材育成、地域・社会貢献、地域経済の活性化に向けて学生へのより良い教育機会の提供と共同研究を目的にしています。2024年3月実施予定のタイでの東北大学経済学部短期留学プログラムを始めとした連携を行う予定で、学術とスポーツ文化を通じて共に発展を目指します。

国立大学法人東北大学大学院経済学研究科とベガルタ仙台の包括連携に関する協定

将来を担う人材の育成、タイとのネットワークを活かした社会貢献活動、持続可能な経済活動など。具体的な連携は以下を予定しています。
・ベガルタ仙台から研修課題の提供、事前研修、タイ・バンコクでプレー中の大久保剛志(元ベガルタ仙台)が運営するタイのYUKI FOOTBALL ACADEMY【https://th.yukifootball.com】)の紹介・協力など
・べガルタ仙台の地域・社会貢献事業への学生の参画
・将来の共同研究に向けた検討

包括連携に関する記者会見(抜粋)
本協定の趣旨について(株式会社ベガルタ仙台 代表取締役社長 板橋秀樹)

当クラブと東北大学大学院経済学研究科さまは、このたび連携協定を締結いたしました。今後、3つの取り組みを通して次世代の人材育成、地域課題解決、地域経済の活性化に向き合います。
1つ目は大学の海外短期研修を支援する中で、将来を担うグローバルビジネス人材の育成を図ること。2つ目はクラブと地域が連携し合って行っている社会連携活動、私どもシャレン!と申し上げておりますが、タイとのネットワークを生かした社会貢献活動、仮称ですけれどもインターナショナル シャレン!に拡大発展をさせること、3つ目が持続可能な経済活動として、日本とタイ相互の地域活性化、具体的に申し上げますとインバウンド誘致、販路の開拓、商品のカスタマイズなどを想定をしておりますが、これらを図ることです。

また、当クラブは東北大学大学院経済学研究科さまとの連携のほか、タイのバンコクにあります、バンコクFCとベガルタ仙台との相互との連携も予定をしております。
これにより、日本初となる産×学×Jリーグの連携によって、イノベーションの活性化、SDGsの世界規模での充実も目指してまいりたいと考えています。
昨今、厳しい経済情勢、また元旦にありましたような自然災害、また、福祉分野におけるさまざまな困難に苦しんでいらっしゃる方々など、社会の中に不安などが広がっている状況にあります。私どもは地域に支えられ、育てていただき、今年クラブ設立30周年の節目の年を迎えるに当たり、地域の課題のみならず、世界に広く目を向けることにより、グローバル人材の育成やSDGs、活動、そして国際的なビジネス交流等に私どもが貢献できるのであれば、大変喜ばしいと考えております。

当クラブは市民クラブとして地域に支えられてまいりました。地域の公共財として人々をつなぐ橋渡し役を担い、東北大学大学院経済学研究科さま、地域のみなさま、関係企業のみなさまにとってより良い生活環境経済環境、構築につながるように強く思いを持ちまして、この取り組みを継続して続けてまいりたいと考えております。引き続き、みなさまのご支援とご協力をよろしくお願いをいたします。

今年度実施する取り組みについて(国立大学法人東北大学大学院経済学研究科経済学部長、小田中直樹さま)

本年3月に経済学部の学生30名がバンコクで、10日間の短期研修を行う予定でございます。これはタイの大学生、チュラロンコン大学、泰日工業大学というのがございますが、こちらの学生諸君が10名ほど参加して共同でさまざまな具体的な地域あるいは日本の課題についてをさまざまなグループワークを行う予定でおりました。その中でベガルタ仙台さまと協力をさせていただくということになったというのが始まりでございます。

具体的には、タイでの短期研修において、大きく3つを考えております。1つ目はベガルタ仙台さまはタイに非常に強いコネクションをお持ちですので、支援してもらいながら、日本の学生とタイの学生のグループがタイのスポーツビジネスの視察調査を行う。その結果を、できれば学生目線で、日本でのスポーツビジネスの展開の可能性についてご提案をさせていただきたいと考えております。
2つ目はベガルタ仙台さまは以前から日本あるいはタイでさまざまなチャレンジ、社会貢献活動を行っていらっしゃいますが、その一環として私どもの学生諸君にもタイで具体的に協力を受けながら、社会貢献活動、ボランティア活動を行いたい。学生諸君はほとんどが大学1、2年生でございますけれども、世界にはさまざまな人々が住んでいて、さまざまな生活を送っているということを知ってもらいたいと考えております。
3つ目はこのベガルタ仙台さまと協力し、スポンサー企業、あるいは地域公共団体、さらにはそれ以外の地方の企業のタイへの進出のための市場調査、マーケットリサーチを学生目線で行いたいと考えております。
既に今年度につきましては、3月と日程が迫っておりまして、具体的な企業名としては例えば気仙沼の阿部長商店、あるいは服部コーヒーフーズがタイに進出したい場合に備えて、実際に学生諸君がいろいろと調査し、現地の学生諸君と結果を議論しながら提案をしていく。他にもいくつか話がございますけれども、そういったことを行いたいと考えています。
それから最後にもう1点ですね。3月にタイで仙台市が主催する子ども向けのサッカー大会を行うと聞いています。ベガルタ仙台さまも全面的に協力なさる。それから、先ほど名前が出ましたバンコクFCが協力なさると聞いています。ちょうど学生諸君がタイに行く期間と重なるわけですから、サポートをするということを考えているところでございます。

タイというところに我々がこれから学ぶ際にさまざまなパイプがあり、短期研修を行うにあたり、ベガルタ仙台さまもタイへ非常に強い思いを持つということで、コンタクトをとらせていただきました。そこで話が膨らみまして、一番最初のキックオフとしては連携協定を締結し、短期留学におけるさまざまな協力をスタートにしたいと思っています。ほかにもさまざまな領域、取り組みを検討しているところでございます。


(写真中央)国立大学法人東北大学大学院経済学研究科 経済学研究科長 小田中直樹さま
(写真左)国立大学法人東北大学大学院経済学研究科 教授 政策デザイン研究センター センター長 日引聡さま
株式会社ベガルタ仙台 代表取締役社長 板橋秀樹