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【LBOV】東松島市×ベガルタ仙台 ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業 2025年度活動報告
掲載日:2026年5月1日

2025年7月6日 1,000人ビーチクリーン作戦(東松島市野蒜海岸)
ベガルタ仙台を応援いただくみなさまへ
ベガルタ仙台は、宮城県東松島市・東北大学とともに、環境省「ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン(LBOV)推進事業」のモデル団体として、2025年度(令和7年度)の海洋環境保全活動を実施いたしました。今年度(2026年度)も東松島市との協力関係を継続し、海と共に生きる地域づくりに取り組んでまいります。このたび、2025年度の活動成果がまとまりましたので、ご報告いたします。
東松島市との包括連携協定
ベガルタ仙台は2023年2月26日、東松島市と「GX(Green Transformation:グリーントランスフォーメーション)推進及びSDGs達成を目指す包括連携協定」を締結いたしました。東松島市は宮城県内で唯一「環境省第1回脱炭素先行地域」に選定された自治体であり、当クラブは本協定を通じて、地球温暖化対策の推進、SDGsの達成、観光振興、スポーツ振興、青少年の健全育成、地域活性化等の幅広いテーマで連携を進めています。
協定締結以降、ベガルタ仙台はクラブとしてビーチクリーン活動に毎年参加してきました。2023年7月に始まり、2024年、2025年と3年連続で東松島市の海岸清掃活動に取り組んでおります。本LBOV事業は、こうした包括連携協定をベースとして、海洋環境保全という共通テーマでさらに踏み込んだ取り組みを実現するものです。
「東松島市と株式会社ベガルタ仙台とのGX(Green Transformation:グリーントランスフォーメーション)推進及びSDGs達成を目指す包括連携協定」を締結いたしました。
LBOV(ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン)とは
ふるさとの美しい海を守り、海洋ごみを減らしていくため、自治体・企業・NPO等が連携して取り組む環境省のモデル事業です。東松島市は、日本三景の一角を占める奥松島という観光地を擁し、海苔や牡蠣等の海洋養殖が盛んな一方、海洋汚染による産業・観光への影響という課題を抱えています。本プロジェクトは、これまでの「収集・廃棄」という解決方法を超え、海洋環境保全の必要性とプラスチック再生利用への理解促進を通じて、市民の意識改革と行動変容を促すことを目的としています。
2025年度の主な活動と成果
ベガルタ仙台が東松島市と連携して取り組んだ2025年度の活動は、以下のとおりです。
1,000人ビーチクリーン作戦

ベガルタ仙台クラブコーディネーター(C.C)の富田晋伍と、ビーチクリーンに参加したスポーツ少年団のメンバーたち
包括連携協定締結後の2023年から毎年実施しているビーチクリーン活動を、2025年度はLBOV事業として大規模化。2025年7月6日、東松島市野蒜海岸にて実施し、サポーターやスポーツ少年団をはじめとする約1,200名にご参加いただき、海洋ごみ約2,840kgを回収しました。早朝の野蒜海岸に大勢の方が集い、ふるさとの海をきれいにするという共通の想いのもと、世代を超えた交流が生まれました。
参加した子どもたちからは「こんなにたくさんのごみが流れ着いていることに驚いた」という声が多く聞かれ、海洋ごみ問題を体感する機会となりました。
小中学校食品トレー回収
2025年7月から2026年1月にかけて、東松島市内の小中学校と連携して食品トレーの回収を実施。約1か月で約2㎥のトレーを回収し、新たな製品への再生利用につなげました。
アップサイクルハンガー製造・卒業記念品贈呈

2026年3月3日 大曲小学校「6年生を送る会」での卒業記念品贈呈式
回収された海洋ごみ・廃プラスチックを原料としたアップサイクルハンガーを製造。2026年3月3日には、東松島市立大曲小学校の「6年生を送る会」にて、富田晋伍C.Cが6年生40名へサプライズ贈呈を行いました。中学校で制服をかける際にこのハンガーを見ることで、海洋環境について少しだけ思い出してもらえることを願っています。
LBOV普及啓発ブース

ベガルタ仙台ホームゲーム会場での「LBOVクイズ」ブース
東松島市の各種イベント、ベガルタ仙台主催試合などにおいて、LBOV普及啓発ブースを展開。海洋ごみを活用したアップサイクルアートの展示や、来場者参加型の「LBOVクイズ」などを通じて、約300名の方々に海洋環境の現状をお伝えしました。
2025年度の成果まとめ
・1,000人ビーチクリーン作戦:参加約1,200名・海洋ごみ2,840kg回収
・LBOV普及啓発ブース:ベガルタ仙台ホームゲームにて約300名へリーチ
・小中学校食品トレー回収:約1か月で約2㎥回収
・アップサイクルハンガー贈呈:大曲小学校6年生40名へ
なぜ、海洋ごみ対策が「気候アクション」になるのか
国連環境計画(UNEP)の報告では、世界の海洋に毎年約1,100万トンのプラスチックごみが流入していると推計されています。日本周辺の海洋ごみのうち、漁具・容器包装・生活ごみなど、私たちの生活由来のものが多くを占めることが分かっています。
東松島市は、東日本大震災を経て「海と共に生きる」ことを地域の根幹に据えてきた街です。海を守ることは、海苔・牡蠣の養殖に従事する生産者、観光業、そして次世代へとつながる地域の文化を守ることでもあります。ベガルタ仙台は、サポーターのみなさまとともに、この海のためにできる小さな行動を積み重ねていきます。
2026年度の展望 ― SPL(Sport Positive Leagues)と東松島市との連携事業
ベガルタ仙台は、2026シーズンよりJリーグが推進する「Sport Positive Leagues(SPL)」に参加しています。SPLは、サッカークラブが事業活動を通じて環境への配慮を実践し、サポーターや地域社会とともに気候変動・生物多様性・資源循環といった地球環境課題への意識を高めていく国際的な枠組みです。試合運営における再生可能エネルギーの活用、廃棄物削減、生物多様性保全、海洋環境保全など、12のカテゴリーにわたる取り組みを通じて、スポーツの持つ発信力を社会変革につなげることを目的としています。 東松島市と取り組むLBOV事業は、このSPLが掲げる「使い捨てプラスチックの削減」「ゴミの削減・管理」「生物多様性」「持続可能な調達」といった複数のカテゴリーと深く重なっており、相互に補強し合う関係にあります。地域の包括連携協定を基盤とした行政・自治体との具体的な事業と、Jリーグ全体で取り組む環境戦略が重なることで、ベガルタ仙台ならではの発信力ある海洋環境保全モデルが生まれていきます。
2026年度は、1,000人ビーチクリーン作戦をはじめとする清掃活動、市内小中学校での環境教育、海洋ごみを活用したアップサイクル事業の継続深化に加え、ホームゲーム会場におけるSPLブースを通じて、来場者のみなさまに海洋環境の現状や東松島市での取り組みをお伝えしてまいります。スタジアムを訪れた一人ひとりが「ふるさとの海を守る」アクションの担い手となれるよう、東松島市と連携しながら、相乗的に活動を広げていきます。詳細は順次、当クラブHP・公式SNSにてお知らせいたします。
SPORT POSITIVE LEAGUES(SPL): Jリーグ気候アクション
ベガルタ仙台は、Sport Positive Leagues(SPL)プロジェクトを通じて、サッカーを愛するすべての人とともに、地球環境への持続可能なアクションを続けてまいります。